カテゴリー: 3月 2005

“Gunner Palace” を観た。

Gunner Palace banner

サダム・フセインの長男、ウダイの宮殿だった建物を宿舎とする、イラク在留中の2/3 Field Artillery unit(2/3砲兵隊)を追ったドキュメンタリー。“Gunner”が2/3砲兵隊のニックネームであることから、宮殿は“Gunner Palace”と呼ばれているのだそうです。

予告編などから、「フセイン家の持ち物だった宮殿に現在は米兵が暮らしている」というアイロニーを重点的に取り扱ったものなのかな?と思っていたんですが、意外と宮殿のシーンは少なめで、バグダッドの市街地や住宅街などで兵士たちが実際に活動をしている様子がリアルに描かれています。

制作者のマイケル・タッカーが話しているように、この映画は「ニュースで見られない戦争」そのものです。「主要な戦闘が終わった」とブッシュ氏が宣言した後(03年9月から2ヶ月間の撮影)も、兵士たちは毎日戦い続けている。反乱者を捕獲しに民家やモスクへ手入れに入ったり、爆発物処理をしたり、パトロールして回ったり…。そういう姿が、最小限の説明とともに淡々と映し出されていきます。ニュースショウで見るようなお手軽な意味づけやコメントのない映像をたくさん見ている間に、兵士たちに共感したり、なんか変だぞって思ったり。何かひとつの結論を導こうとしているのではなく、「ただそのままに伝える」ということに重点を置いた姿勢が感じられました。

I looked at the subject not as news, but as living history; an experience, not an event.
僕は対象者(取材した兵士たち)を、ニュースとしてではなく、生きた歴史として見つめた―「事件」としてではなく「体験」として。

私の目の前にある映像は、私にとってはやっぱり「ショウ」でしかない。だけどそこで確かに生きている人たちにしか分からないその体験を少しでも理解しようとするための手段として、こんな映像ほど良い材料はないのかもしれません。もちろん兵士たち個人の言葉や、制作者のナレーションも含まれているのですが、基本的にはこの戦争自体の可否を語るような内容でもないし、戦争の中で生きる人々がただ描かれているだけです。理解なんてきっとできないのかもしれない、ということと、簡単に理解したつもりになるなんて間違ってる、ということを両方考えさせられました。

WordPress Theme “Orange Sky”

Orange Sky thumbnailさて、締め切りぎりぎりになってしまいましたが、WordPress 1.5 Themes Competitionに応募してみました(間に合ってよかった…)。去年は「Pink Lilies」という女性向けなかんじのテンプレで応募したのですが、今年のタイトルは「Orange Sky」。ちょっと色あせた、夏っぽい雰囲気?になりました。WordPressって個人的には、「寒色系ですっきりした、Techっぽいかんじ」のイメージがあるので、あえてそれを裏切ったデザインにしてみた…という点は、前回と共通しています。

今回やっとWordPress1.5を触ったんですが、すごい!楽しかったです。デフォルトテンプレのkubrickがとってもよくできていて、色んな機能を盛り込んであるので、「ほうほう~」と眺めながら、たくさん参考にさせてもらいました。

1.5についてはまた追って書きたいと思うのですが、“Page”作成機能(なんていうんだろ?独立したページをうまく管理できるんです。Aboutとかリンク集とかの…)が、なかなか便利そう。この機能でサブページとかを作ったりもできるということで、ブログの形式におさまらないサイトも作りやすく・管理しやすいはず。

コンテストに応募されたThemesは、すべてAlex KingのWordPress 1.5 Theme Competition Entries ページでダウンロードできます。総数は139個!どれを使うか選ぶだけでも大変そうですが、比較的簡単に多くのThemeを見てダウンロードできるThemeブラウザなんていうものもありますので、目を通してみてはいかがでしょうか。

続きを読む

Skypeでログイン状態が見られなくなったら

ここで言う「ログイン状態が見られない」という状態がどういうものを指すかといいますと。

  • コンタクトリストに入っている相手のログイン状態を今までは見ることができたのに、急に見られなくなった(相手がオンラインになっていると分かっているのに、グレーの×しか出てこない)
  • オフライン状態に見えているその相手に無理やりCall(笑)しても、“user not found” みたいな事を言われる。さらに、相手の履歴に残らない(普通ならオフラインでも履歴が残る…はず?)

なんだそれ…?ってかんじかと思いますが、起こってみると非常に困った状況なんです。せっかくコンタクトに登録していて、お互いがオンラインだと分かっていもまったくCallできないという…。最近2度ほど突然起き、理由も分からず。ID取り直そうか…と思っていたのですが、解決方法を発見。

その1: 再度認証を依頼する(Request authorization)

Skypeのバージョン・OS・言語によって違うかもしれませんが、基本的に「相手の名前を右クリック>認証の要求」みたいなかんじでできると思います。相手からの認証が済めば、お互いの状態が分かるようになるはずです。

その2: 問題のある相手のIDを一度削除して、再登録する。

上の方法をやってもだめな場合があったのですが、これをやったら解消されました。

もし同じようにお困りの方がいたら、役に立てば幸いです。
まあそんなわけでSkypeのサイトを改めて見ていたんですが、こんなのを見つけました。

Known Problems
Adding and authorizing buddies: Currently both users must be online at the same time (at least within one week) to authorize each other to be added to the Friends List. This process will be improved over time.

お互いが同時に(少なくとも一週間以内の範囲で)オンラインにいないと、認証がうまくいかない…と!
今回の場合は最初認証できていたのに突然見られなくなったという状況なので少し違うかもしれませんが、今のところこれは要注意です。

さてSkype Windows版では1.2のベータバージョンが出て、「コンタクトリストの自動インポート」ができるようになりました(英語のページですが、日本語を選んでインストールできます)。だんだん高機能化してきてすばらしい限り。

帰りました。

Austin Convention Center

とっくに帰ってましたが、やっと一段落ついたので、先日の続き・SXSWの感想をまとめて。

Zeldman氏が、オープニングスピーチで、「SxSWは、他のカンファレンスとはぜんぜん違う。すごく特別なんだ。」って言っていたのですが、終わってみて、ただそれに納得するばかり。

どのプレゼンに出ても、何か考えさせられることや新しいアイデアが得られて、毎日わくわくしまくりでした。それから、来ている人たちは講演者も含めてみんな驚くくらいフレンドリーで親切で、知らない人でもどんどん話をして、そういうのもすごく楽しかったです。

特に良かったなと思うプレゼンなどをずらずらと。

Make Big Things Happen with Small Teams

小さなチームや一人でサイトを作ることが多いので、とても興味深い話が多かったです。物事をシンプルにし、適切なポイントを見極め、ひとつひとつのプロセスやプロジェクトを着実に仕上げていくこと。それが小規模であったとしても、中途半端よりそのほうが良い。…などなど。姿勢的にも、実践的にも納得するところが多くて、とにかく濃い内容でした。プレゼン資料のPDFなどは、Signal vs. Noiseにて

Does Design Matter?

で、結局Webサイトにとって「デザイン」って大事なわけ?という問いを、Kelly Goto, Joe Clark, Jason Santa Maria, Jeff Zeldmanの4人が語り合ってくれました(豪華!)。Webは、体験(experience)であり、高性能(good performance)であることが必要。いわゆるグラフィックデザインのアプローチとは違った意味でデザインは必要だけれど、美しく見せることが必ずしも最適なのではない……。などなど。たくさんの例と、経験から語られるコメントがうまくまとまって、とっても良いパネルでした。

How to Inform Design

今回一番多くメモをとったのがこのセッションでした。質的&量的データをどうやってサイト作りに生かすか、という話ですが、Jeffery Veenの情熱的な語り口が意外すぎてびっくりしました。もちろん話もすごくおもしろくて、分析データ収集…というと、「質的(qualitative)」なほうって、収集のプロセスがあいまいになりがちかもしれませんが、彼の話を聞いて「早めに、継続的に」そういったリサーチをする重要性というのに納得。プレゼン資料はNick Finckのサイト上で見られます。

普段Blogを読んでいるデザイナーさんたちをただ目にするだけでも「うぉー」ってかんじだったんですが、みんなしゃべるのうまいうまい。笑いを取りまくる人、大学の先生みたいな人、ハイテンションな人…などなど。そういうのが実際に見られるのも“ライブ”ならではでした。

それから夜のイベントもいろいろあったんですが、ひとつ挙げるとすれば “Vox Nox” が最高でした。New Riders出版社の著者が、仕事とはなーんの関係もない芸をステージでやる、というもの。外の空気に当たりながら、Molly HolzschlagのギターやZeldmanのピアノやEric Meyerの朗読を聴いたりなんかして。ちょっと信じられないようなシチュエーションで、かなり楽しかったです。

…というわけで、とても満足した旅になりました。
来年も行けたらぜひ行きたいなと思ってます!!

写真は例のごとく、Flickrにて