帰りました。

Austin Convention Center

とっくに帰ってましたが、やっと一段落ついたので、先日の続き・SXSWの感想をまとめて。

Zeldman氏が、オープニングスピーチで、「SxSWは、他のカンファレンスとはぜんぜん違う。すごく特別なんだ。」って言っていたのですが、終わってみて、ただそれに納得するばかり。

どのプレゼンに出ても、何か考えさせられることや新しいアイデアが得られて、毎日わくわくしまくりでした。それから、来ている人たちは講演者も含めてみんな驚くくらいフレンドリーで親切で、知らない人でもどんどん話をして、そういうのもすごく楽しかったです。

特に良かったなと思うプレゼンなどをずらずらと。

Make Big Things Happen with Small Teams

小さなチームや一人でサイトを作ることが多いので、とても興味深い話が多かったです。物事をシンプルにし、適切なポイントを見極め、ひとつひとつのプロセスやプロジェクトを着実に仕上げていくこと。それが小規模であったとしても、中途半端よりそのほうが良い。…などなど。姿勢的にも、実践的にも納得するところが多くて、とにかく濃い内容でした。プレゼン資料のPDFなどは、Signal vs. Noiseにて

Does Design Matter?

で、結局Webサイトにとって「デザイン」って大事なわけ?という問いを、Kelly Goto, Joe Clark, Jason Santa Maria, Jeff Zeldmanの4人が語り合ってくれました(豪華!)。Webは、体験(experience)であり、高性能(good performance)であることが必要。いわゆるグラフィックデザインのアプローチとは違った意味でデザインは必要だけれど、美しく見せることが必ずしも最適なのではない……。などなど。たくさんの例と、経験から語られるコメントがうまくまとまって、とっても良いパネルでした。

How to Inform Design

今回一番多くメモをとったのがこのセッションでした。質的&量的データをどうやってサイト作りに生かすか、という話ですが、Jeffery Veenの情熱的な語り口が意外すぎてびっくりしました。もちろん話もすごくおもしろくて、分析データ収集…というと、「質的(qualitative)」なほうって、収集のプロセスがあいまいになりがちかもしれませんが、彼の話を聞いて「早めに、継続的に」そういったリサーチをする重要性というのに納得。プレゼン資料はNick Finckのサイト上で見られます。

普段Blogを読んでいるデザイナーさんたちをただ目にするだけでも「うぉー」ってかんじだったんですが、みんなしゃべるのうまいうまい。笑いを取りまくる人、大学の先生みたいな人、ハイテンションな人…などなど。そういうのが実際に見られるのも“ライブ”ならではでした。

それから夜のイベントもいろいろあったんですが、ひとつ挙げるとすれば “Vox Nox” が最高でした。New Riders出版社の著者が、仕事とはなーんの関係もない芸をステージでやる、というもの。外の空気に当たりながら、Molly HolzschlagのギターやZeldmanのピアノやEric Meyerの朗読を聴いたりなんかして。ちょっと信じられないようなシチュエーションで、かなり楽しかったです。

…というわけで、とても満足した旅になりました。
来年も行けたらぜひ行きたいなと思ってます!!

写真は例のごとく、Flickrにて


Comments

“帰りました。” への2件のフィードバック

  1. AUSTINは仕事でたびたび来ていますが、これほど人がいるのは初めてです。地元の人に聞くとmusic festivalと教えてくれましたがただのお祭りだけでは無いようですね。

  2. Film/Interactiveでもにぎわってましたけど、地元の人はしきりにMusicはもっとすごい規模だ!って言ってましたねぇ(行きたかった…)。Austin、なかなか素敵な町ですね。楽しい時間を過ごされますよう 🙂