育休中のボランティアマッチングプログラム「ママボラン」のオープニングイベント

10月15日(日)に開かれた、キャリア支援プログラム「ママボラ」のイベントに参加してみました。

「ママボラン」は、育休中の母親向けに企業・団体内ボランティアを紹介することで、その期間を単なるブランクではなく復職後のキャリアにとってプラスになるものにしよう、というコンセプトで始まったパーソルグループの社内事業だそうです。

私自身まさに育休中で、ただ休んでマイナスになった状態で復職するのはいやだなぁという気持ちもあり、気になって話を聞きに行ってみることにしました。

ママボランとは

ママボランのしくみは、こんなイメージ(サイト上の画像)。8月末にできたばかりのサービスで、まだ色々と流動的なところもあるようですが、だいたい週10時間・2〜6ヶ月くらいの活動になるそうです。多くの場合、在宅勤務を主にしたリモート参加もできるとか。

育休に関するセッション

イベントではまず、野村総研の方が自身の体験談に基づいた「キャリア形成と育児期の過ごし方」というセッションをされました。

  • 復帰後は時間的に上乗せで何かするのは難しい
  • 育休中に非連続的なチャレンジ = 普段できないことをしてみては?

普段あまりできないこととして、旅行、消費活動を「自分の肌触りを持って経験する」、地域の課題について考えるなど、どっぷりと日常に浸って位置生活者としての視点を持つことも大事、という点にはすごく共感しました。例えば自分の場合で言うと、前回の育休中にパソコンを開かずモバイルデバイスメインで過ごすという経験をしたのはその後の仕事に役立ったと思います。

パネルディスカッションでは、ママボランのスタッフの方の他に留学事業「ママ・赤ちゃん留学」と、産後ケア NPO「マドレボニータ」の方が登壇。

母親が育休を通して自身の価値を高める意識を持ったり、不安や困難を乗り越える力をつけることで、その後の仕事や人生にも良い影響があるはず、という話が印象的でした。

最後に、「ママボラン」受け入れをしている組織(の一部)によるプレゼン。放課後 NPO、トリッピース(trippiece)、PAPAMO という3団体でした。

PAPAMO 託児サービス

このイベントに行こうと思った理由の1つに、PAPAMO というあそび場提供(託児)サービスが利用できるからというのもありました。確か「くらしと仕事」の記事で以前読んだことがあったのですが、親戚の家で見守られて遊ぶような雰囲気を目指しているそうで、今回も楽しそうなプログラムが組まれていました。

3歳の娘は、最初少し緊張していたけど帰りには保育スタッフさんと名残惜しそうに話したりしていて、いつもとは違う体験をできたようでした。

育児と仕事の両立を前向きにとらえる

パネルディスカッション中には「育児をするための休みである育休中に自分のための活動するなんて、という声も少なからずありますよね」という話題が出ていました。それに対しては、

  • 赤ちゃんにも良い影響がある活動であることが第一
  • 母親が、子供に見せたい姿を求めて努力するのは重要なこと
  • 周りが暗黙のうちに予想している「育児をしている大変なママ」を演じるのではなくて、もっと育児をしながら仕事をすることを楽しもう
  • 育児のおもしろさを発信(身近な人にでも)することで、自分の過ごし方が、組織や社会を変えていくかもしれない

など、いろんな反応が話されていました。

「良い育休の過ごし方」の解は1つではなくて、とにかく赤ちゃんと一緒の時間を楽しむのも、自分が興味を持っている分野をのぞいてみてワクワクする日々を送るのも、子供も親も両方幸せであるなら前向きで良いこと。子育てやキャリアについて、だんだんと選択肢が増えているのを感じられたイベントでした。

WordCamp Tokyo 2017 振り返り

先週末の土日、2日に渡って行われた WordCamp Tokyo。今回は思いがけず(理由は後述)1日目のみの当日参加が叶いました。

スポンサーブース

いつものように、Automattic として Jetpack と WooCommerce のブースを出しました。Jetpack わぷーのステッカー、WooCommerce チラシ & エコバッグなどは品切れになるなど、たくさんの人に来ていただけてよかったです。ブースを手伝ってくれた田中昌平さん、Carlos さんに大感謝!

スタッフ活動(グローバル班)

スタッフとしての担当は、各方面の英語のコミュニケーションに対応する「グローバル班」。総勢6人のチームで、以下のようなことをやりました。

  • 同時通訳業者との調整
  • 英語トラックのスピーカー選定、スライドチェック、案内
  • スピーカーの滞在ビザ手配
  • イベント公式サイトの英語ページ作成
  • SNS での案内
  • 英語お問い合わせメールへの返信

この中でも大きなタスクは、今年2度目となる英語セッショントラックの調整。

準備期間の最初の方で(通訳費用や専用担当者などの負担も多いにも関わらず)、なぜ英語トラックをやるのか?どんなコンテンツであるべきなのか?という話を班のメンバーと話しました。「『単に海外の話を日本の人に届けるというだけではない内容』を目指したい」ということになり、国や言語を超えて共感できるトピックをなるべく選び、海外から日本に来るゲストだけではなく日本在住だったり、日本企業で働くスピーカーなども含めるよう工夫しました。

同時通訳で聞くことにより、「他の国の人も同じようなことで悩むことあるんだなぁ」とか、「言葉は違っても WordPress の使い方のポイントは似てるなぁ」とか、世界中にいる WordPress ユーザーを身近に感じるきっかけになったのなら幸いです。そうすることで、インターネットという広いところで使われている WordPress の面白みや可能性を理解することへつながっていくのかもしれません。

今回はネパールからのスピーカー Ganga Kafle の滞在ビザをイベント側で取得するという初の試みを西川さんが無事やり遂げてくれました。また、通訳業者さんとのやりとりを全面的に担当してくださった悦子さん、イベント前〜当日の SNS 更新を引き受けてくれた toru さんなどなど、班長の私が途中で入院→出産するという予定外のハプニングもありつつ、なんとかチームとして仕事を終えられたのも皆さんのおかげです。大変お疲れ様でした。

英語セッションを聞きに来てくださった方は、内容・通訳などなんでもいいのでフィードバックしていただけると大変うれしいです!

グローバル班のメンバー。

コントリビューターデイ

2日目は Slack を通して一部だけリモート参加しました。翻訳チームの手助けとなるよう「WordPress コア・プラグイン・テーマの翻訳手順」という Codex ページを更新するなど。翻訳承認(レビュー)や、PTE 権限のリクエスト方法を追加したのでぜひ活用してください。

WordCamp の運営について

WordCamp Tokyo は来場者もスタッフも多く、とくに委員長や一部の班長がこの2日間のためにかける労力というのは相当なものです。2008年に初めての WordCamp を東京で開いたときも、イベント慣れしていないことで右往左往してそれなりに大変だった記憶はありますが、今は人的・金銭的規模も10倍やそれ以上になり、それだけ準備も必要になっているわけです。

単純に、それほど多くの人がこのイベントに力を注いでいるという事実に対しての驚きもあるし、コミュニティの成熟も感じます。

でも、変わらないのは、これは「私たちが作るイベント」であるということ。誰かに「やれ」と言われてやっているわけでもないし、スタッフはみんな、やりたいからやっている。参加している人たち自身がテーマや方向性を決め、フィードバックをもとに工夫をこらして毎年少しずつ新しいことに挑戦してみたり、他のイベントから学んでみたり。たくさん関わればそれだけ返ってくるものも多いけど、今年は無理だからちょっと距離を置こう、と思うのも自由。

そういった WordCamp に関わることはやっぱりオープンソース的だなと思うし、私自身も回を重ねるごとにコミュニティやチームワークについてたくさんのことを学んでいます。

今回イベントに来てみて何か感じ取ったという方。行けなかったけどブログやツイートを見てすごく気になったという方。来年は、スタッフとして参加してみるのも楽しいかもしれませんよ!

今回の委員長の今井さん、副委員長の小林由憲さん。とても完成度の高いイベントとなったのはしっかりしたリーダーの存在がいたからに違いありません。本当にお疲れ様でした!

(おまけ)今回の参加は偶然の産物でした

実は今年の WordCamp Tokyo、昨年に続いて会社の合宿に重なってしまっており、また行けないのかー!と残念に思っていたのでした。

その後、第二子の出産予定日も開催日とぴったり重なるということが1月ごろに判明。産休または育休に入るので合宿は不参加になったものの、多少生まれるのが早かったり遅かったりしてもやっぱり参加は無理だろう、と、東京に居ながらにして行けない状況…のはずでした。

しかし、予定に反して50日も早く出産することとなり、母子ともに産後ある程度落ち着いたタイミングだったので、3歳の娘と生後2ヶ月足らずの息子を夫に預けて土曜の日中のみ参加することができました。

そんなわけで、WordCamp であれそれ以外のイベントであれ、子どもたちも楽しめるような企画なんてあるといいのかもなぁと思ったり。Polyglots Team の Petya が子ども向けの WordPress ワークショップキットを公開しているのですが、日本でも何かできるとおもしろそうです(ワークショップとかは、うちの子にはまだ早いのですが)。興味がある方、お声がけください!

Poedit の翻訳メモリを別のパソコンに移行する方法(Mac)

PO ファイル編集用のデスクトップアプリ、Poedit は現在のところ翻訳メモリ(Translation Memory = TM)をローカルに保存しています。新しいマシンに切り替える際に安全に移行する方法がオンライン上に見つからなかったので、作者の Václav さんに確認してみました。

Poedit の翻訳メモリ設定画面

方法は以下のとおりです。

  1. Poedit を新しいパソコンにインストールする。
  2. 両方のパソコンで、不可視ファイルを表示するように設定を変更(ターミナルを使うか、Finder で Macintosh HD を選択して ↑ Shift + ⌘ command + .)※ 。
  3. 両方のパソコンで Poedit を終了し、旧パソコンの以下のディレクトリを新パソコンからアクセスできる場所にコピーする(Dropbox など):
    /Users/xxx/Library/Application/Support/Poedit/TranslationMemory
  4. コピーしたディレクトリで新パソコンの同じ位置にあるディレクトリを上書きする。

write.lockと segments.gen というファイルを上書きするかどうか聞かれるかもしれませんが、私の場合上書きしてしまっても問題ありませんでした。

※ 不可視ファイルの取扱に慣れていない方は、誤操作で必要なファイルを消したりしないよう不可視に戻したほうがいいかと思います。

作者さんによると、異なる OS 間でもこのコピーの方法は有効とのこと。ただし、複数のパソコンがアクセスする共有の場所に翻訳メモリを置くことはできないそうですのでご注意を。

ちなみに現在の Poedit Pro 版では「オンライン共同翻訳メモリ」という機能があって、別環境での翻訳メモリ共有はこれでかなりカバーされている部分もあります。将来のバージョンではもっと手軽に翻訳メモリをエクスポート、インポートする機能も実装されるかもしれないそうですが、それまでの間にこの情報がお役に立てば幸いです。

英語版: Migrating Poedit Translation Memory to a Different Computer (Mac)