WordCamp Tokyo 2023 で考えた、20年目からの WordPress #wctokyo

前回2019年の開催から4年。コロナ禍で中止になっていた WordCamp Tokyo が、先日無事に閉幕しました。まずは、運営の皆さん、本当にお疲れさまでした!

わぷーと WordCamp Tokyo バッジ

WordPress はどこから来て、何者で、どこへ行くのか

今回はパネルディスカッション登壇者として参加し、大串めがね肇さん、高橋文樹さんと一緒に WordPress の歴史を振り返った上でこれからについて考えるというトリのセッションを担当しました。

文樹さんが立案してくれた年表を見ていくと、WordPress は過去20年の Web の成長とともに機能を増やし、姿を変えながら進化してきたことがわかります。まだソーシャルメディアもなく文章を公開するためには HTML や FTP の知識が必要だった世界にシンプルなオープンソースのブログツールとして生まれたこのプロジェクトは、プラグインやテーマのシステムや CMS 的なカスタム機能といったユーザーの需要に対応してきました。近年では、ブロックエディターによるコンテンツ作成やカスタマイズ体験の変革が進んでいます。

国内 CMS シェアの80%、そして世界の Web の40%ものサイトを支えるスタンダードなツールとなった WordPress。サイト作成ツールとしての立場が急激に揺らぐことは恐らくないと思われますが、モバイル端末の性能や通信環境の強化によるコンテンツ消費の移り変わり、オンラインで発信するユーザー層の幅の広がりなど、取り巻く世界は進化を遂げ続けています。変わり続けることができなければ未来も安泰とは言いづらいし、舵を切る方向の見極めはどんどん複雑になってきているとも言えます。

セッションでお話ししたように、オープンな Web のために大事な鍵を握る WordPress を時代のニーズに合わせてアップデートさせ続けるためには、私たち一人一人が少しずつでも力を合わせていくことがこれまで以上に必要とされています。そしてその貢献(コントリビュート)も、義務感からの短期的な関わりではなくて、楽しさやスキル、仕事へのプラス効果など何らかの得るものを理由にした継続的な活動でなければ、安定した体制は作りづらいことが分かってきました。

幸い、他のセッションでも明るい未来を感じさせる活動を行っている方のお話がたくさん出ていましたし、セッション内やその後に伺った参加者のフィードバックでは、WordPress を単なる便利なツールとしてだけではなく意味のあるプロジェクトだと感じている方が予想よりも多かったという嬉しい驚きもありました。

次のアクションのおすすめ

WordCamp Tokyo で、このツールを取り囲むコミュニティの活力を感じた方も多かったのかなと SNS を見て思ったのですが、何だか気になるぞと思った方はぜひこれからもお近くの Meetup に参加したり、気になる人をフォローして緩くつながることで関わりを続けてみてほしいなと思います。年次アンケートやイベント後アンケート(参加者の方にはメールで届いています)でのフィードバックも貢献になります。数分間で済むので、ぜひ送ってみてください。

また、何かコントリビュートを始めてみたいなと思った方は、ぜひ WordSlack へ。

未来を考え、対面を喜ぶ

私にとっての WordCamp Tokyo 2023 は、セッションの準備から当日まで、これからの WordPress をじっくり考えるとても良い機会となりました。また、Five for the Future について企業の皆さんとお話ししたり、国内外からの参加者と久しぶりに & 初めて対面できたり、充実していてあっという間の時間でした。遠目で存在を確認しつつゆっくりお話しできなかった方もたくさんでしたが、オンラインや次の機会にまたきっと!

ブロックエディターコントリビューターの集合写真を目にしたり、WordCamp Asia 2024 の運営チームとメンターが集結したり、会えるっていいなぁとシンプルながら実感した1日でもありました。2月のバンコクはあまりに久々の大イベントで自分の中では本当に起こっているのか実感がないようなフワフワさがあって、いまだに夢だったのかもと思うくらい。東京の方が「オフライン WordCamp が帰ってきた!」という実感は大きかったです(笑)。

そして最後に。15年間、日本の WordCamp を支えてくださったすべての皆様にありがとうございます。すべての積み重ねが今につながっているし、その場で生まれた出会いやアイデアがもしなければ、今の WordPress は存在しなかったでしょう。イベント準備も含めオープンソース活動はオンラインがほとんどですが、貴重な時間だからこそ、またオフラインでお会いできるのを楽しみにしています。


Comments

“WordCamp Tokyo 2023 で考えた、20年目からの WordPress #wctokyo” への2件のフィードバック

  1. Nilo Vélezのアバター
    Nilo Vélez

    It’s wonderful to see the Tokio WordCamp back!

  2. […] WordCamp Tokyo 2023 で考えた、20年目からの WordPress #wctokyo […]

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