Jetpack 3.3 のセントラル・ダッシュボード対応で何ができるのか

この記事は WordPress.com の新ダッシュボード内投稿画面(https://wordpress.com/post)から書いています。


Jetpack 3.3 がリリースされ、WordPress.com のダッシュボードも「Jetpack Manage」と呼ばれる新機能に対応しました。このブログは WordPress.com のレンタルブログではなくインストール型のブログですが、新しいセントラル・ダッシュボードからの投稿も可能になったということで、そちらから投稿してみています。

この新ダッシュボードはこれまでの WordPress.com 投稿画面のコード(=ほぼオープンソース版 WordPress と共通)とは全く別のものとしてスクラッチから書かれています。6月のマット・マレンウェッグの東京講演で「これからの WordPress では新機能を実装する上で JavaScript がもっと重要になってくる」「モバイルへの対応が必須」というようなことが語られていたのを覚えている方もいるかもしれませんが、今回のリニューアルはその一例としても興味深いのではないでしょうか。

セントラル・ダッシュボードでできること

WordPress.com にログインすると、そのアカウントに連携しているすべての Jetpack サイトに対して以下のような操作ができるようになります。

  • 投稿・固定ページの作成や編集
  • プラグインの有効化・無効化
  • プラグインの更新
  • プラグインの自動更新設定
  • サイト設定(一般・投稿・ディスカッション)の編集
  • 統計情報の表示

(Jetpack サイトで JSON API を通じたリモート管理を有効化する必要があります)

投稿・ページの一元管理はかなり多くのサイトを持っている方には特に便利だと思いますが、プラグインを個別に自動更新設定できるのはひとつのサイトしか持っていなくても使える機能ですね。

WordPress.com/Plugins で以下のように更新が必要なプラグインがチェックできます。

現在のところまだコアやテーマの更新はできません。例えば WordPress 4.1 へのアップグレードは更新通知が表示されますが、実行するには通常の管理画面(wp-admin)にログインする必要があります。

Jetpack のこれから

現在の機能だけを見ると、既存の似たようなサイト一元管理用サービス(ManageWP、WPRemote、InfiniteWP など)よりはまだ少ない状態です。この先さらに充実する予定はあるようですが、今の段階ではまだ「無料でプラグイン更新関連の機能がすぐに使える」という点がポイントでしょうか。プラグインの更新が面倒で手をかけないサイトが増えてしまうことによるセキュリティリスクは高いので、まずはそこに着手したという形です。

Jetpack は「WordPress.com のパワフルな機能をインストール型 WordPress にも提供する」という Feature Parity(機能同等性)を目指して作られているプラグインです。どんなホスティングサービス上でも WordPress ユーザーがより安全に、簡単にサイトを運営できるようにするために解決すべき課題はたくさんありますが、今後もそれを実現するために前に進んでいくはずです。

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