8つ選んだWordCampレポート詳細のうち、後半4つです。前半はひとつ前の記事でどうぞ。

手間をかけないアップグレード

Hassle-free Upgrades by Sam Bauers
Hassle-free Upgrades by Sam Bauers
WordPress 2.7では自動アップデート機能がコアに組み込まれる計画になっていますが、現時点では毎回のアップグレードに頭を悩ませている方も多いかもしれません。
 
このプレゼンでは、WordPressの4種類のセットアップにおいてのカスタマイズ性とインストール、アップグレードのしやすさを比較しています。4種類の方法は以下の通り。

  1. レンタル(WordPress.comなどのMUベースブログ)
  2. ワンクリックインストール(前に紹介したDreamHost.comの「イージー・モード」など)
  3. FTPを使ったアップロード
  4. Subversionを使ったファイル更新

カスタマイズ性にこだわらないなら1や2、手間がかかるけどWordPress Automatic Upgradeプラグインがあれば結構楽になる3、最初の設定をしてしまえば履歴を残せたりバージョンごとのロールバックなんかもできる4、と、それぞれの利点と注意点がすっきり説明されています(スライドのPDF)。

4の方法についてはさらに、Managing a WordPress 2.6 installation with Subversion というスライドでもその仕組みや、WordPressを自分のSubversionプロジェクトの外部レポジトリとして取り込む方法が詳しく説明されています(こちらもPDFファイル)。

WordPressの現況

Matt Mullenweg on State of the Word
Matt Mullenweg on "State of the Word"
毎年恒例のMattによるこの基調講演ではいろんな統計情報や1年間のまとめ、今後1年の目標などが発表されます。

去年語られた「今後の課題」と比べてみると…。

  • メディアファイルの取り扱い→ 2.5でかなり改善された!
  • WordPress本体のバージョンアップをさらに簡単にできるようにする。→ もうすぐ実現?これについては今年も再び語っていたようです。
  • リッチテキストエディタのユーザビリティ → TinyMCE自体のバージョンアップアップに伴い、だいぶ改善されました。
  • WordPress.comも含むさらに高度な国際化 → 公式フォーラムもできたし、ローカルサイトの整備の面ではかなり前進しています。今後も国際化版に合わせた本体のアップグレード通知やプラグイン&テーマディレクトリの充実に期待してます。
  • Codexドキュメンテーションの整理、強化 → リデザインでけっこう分かりやすくなったとは思いますが、とにかく情報量が多い!それは良い事なんですが、検索に慣れていない人にはまだ分かりにくいかも。コード自体のインラインドキュメンテーションはかなり改善されました。
  • 記事のバージョンコントロール → 2.6で実現。

ということで、まだ課題や積み残しはありつつも、多くの面で予定に従って前進できた1年であったようです。
このプレゼンは他でも詳しい日本語の記事(TechCrunch Japan)があったので、統計の詳細などに興味のある方はぜひそちらも読んでみて下さい。

BuddyPressでフレンドリーに

WordCamp 2008 での BuddyPress プレゼン
WordCamp 2008 での BuddyPress プレゼン
最近ReadWriteWebでも、「次にFacebookのような大ヒットとなるのは、WordPressかMovable Typeかも? [en]」といった記事がありました。この記事では、ブログは今までのように記事を公開するだけではなく、各ブログを軸としたソーシャルネットワーク(SNS)を形成するためのツールとしてますます重要になっていくのでは?ということが語られています。

Movable Type 4.2ではかなり「コミュニティづくり」を重視した機能が追加されており、すでに一歩先を行っている感がありますが、WordPressの方はというとまだ開発段階。WordPress MU(マルチユーザー版)用としてBuddyPressというプラグインがあるのですが、こちらの正式版の発表はは今年12月ごろになりそうとのこと。

BuddyPressが目指すのは、オープンで標準化された、誰でも自分のデータを保有できるソーシャルネットワークプラットフォーム。プレゼンでは、WordPressを基盤にする事で、すでにある豊富なテーマやプラグインを活用できるし、カスタマイズや新しい機能の追加もやり方が分かっている人が多いのが最大の利点、と言っています。(日本語圏では違いますが)WordPressベースのサイトが多い分、共通プラットフォームのネットワーク自体が広いというのも利点のひとつになると思うんですが、「閉ざされた庭」からユーザーを解放すると言うのなら、Movable Typeをはじめとした他のブログソフトや既存のSNSとのつながりも重視するようになってくれればいいのですが。

BuddyPressのテスト版はオンラインSVNにありますので、試してみる事もできます。

スライド: [email protected]

Crazyhorseにまたがってみよう

Liz Danzico on CrazyHorse UI
Liz Danzico on CrazyHorse UI
Crazyhorseとは、さらなるユーザビリティ改善を模索するために作られたWordPressブランチのコードネーム。ユーザビリティテストでのアイトラッキング調査に基づいて、管理画面を変更したバージョンです。

socialTNTにてWordCampでのビデオが見られますが、メインの管理メニューを左カラムに移動したり(Drupal風)、ダッシュボードや投稿画面のタグやカテゴリを本文下から右カラムに移動したりといった変更の他に、コメント承認画面やメディアアップローダーなどでも手が加えられています。

管理画面に大幅な変更が加えられた2.5リリースにも結構時間がかかったし、プラグインとの互換性なんかも考えると実際のリリースはまだしばらく先になりそうですが、ビデオで見ただけでもこれらの変更はなかなか楽しみ。改善が加わったとしても何度もコロコロとデザインを変えるのは良くないですが、このCrazyhorseのアイディアをじっくりと練った上で、今後もさらに使い勝手が向上するよう期待しています。

8/21追記: Crazyhorseがtrunkとマージされたようです!

以上、ぎっしり詰まったスケジュールのうちたったの8つを簡単に紹介しただけですが、各セッションのレポートはこのへんで終わりにしたいと思います。もしスケジュールを見てもっと詳しく知りたい!というものがあったら説明しますので、コメントしてください。

写真クレジット(上から): sheilaellenemilychangmagerleaguesDuane Storey

WordCamp サンフランシスコ 2008 レポート拾い読み(その4)」への1件のフィードバック

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