【東京GILT会】ソフトウェアやサイトの国際化などに関するコミュニティイベントを開催します

アプリケーションをつくる英語」や「ソフトウェアグローバリゼーション入門」といった書籍の著者である西野竜太郎さんと一緒に、ウェブサイトやアプリの国際化、ローカリゼーション、多言語対応、翻訳などに関わる人達が知識を共有するための新しいコミュニティ「東京GILT会」を始めることになりました!

第一回のイベントは2018年1月27日(土)の夕方、新橋での開催になります。まずは西野さんと私がそれぞれ登壇しますが、これをきっかけとして同じ興味を持つ人たちとつながっていきたいというのが会の趣旨になります。

【東京GILT会】ソフトウェアと翻訳 #1 – connpass

イベント概要より引用。

「東京GILT会」のGILTとは、Globalization, Internationalization, Localization, Translationの頭文字を取った用語になります。

きっかけは西野さんのツイート。私も WordPress の翻訳についてはコミュニティでのつながりはあるけどもっと一般的な GILT 界隈のことも吸収したいし、勉強して専門性を高めていければと思っているところだったので、一緒にやってみようということになりました。

同じくサイトやアプリの国際化や翻訳などに興味を持っている方のご参加、お待ちしています!

今回のイベントには出席できないという方は、connpass 上の東京 GILT 会グループに参加してもらえれば今後のイベント情報が届きますので、ぜひどうぞ。

 

JTF 翻訳祭2015

今日は市ヶ谷で開かれた JTF 翻訳祭というカンファレンスに行ってきました。先日ブログにも書いた多言語ナイトの時に翻訳サービス企業の方から教えてもらって初めて知ったのですが、今回で25周年だそうです。こういった翻訳業界のイベントに参加したことはなかったので、新しい視点を得る機会になりました。

翻訳祭 企業ブース

セッション

プログラム一覧はこちら

翻訳者の皆さんに知っていただきたい、多言語ソフトウェア開発側の苦労

海外向けソフトウェアの開発支援を行っている、NEC 森 素樹氏の講演。NEC の開発するアプリケーションとなると Web アプリケーションとは規模や開発プロセスが違う部分もありますが、発生する問題やベストプラクティスなどは共通の部分のほうが多く参考になりました。

翻訳祭「多言語ソフトウェア開発側の苦労」セッション

ソフトのローカリゼーションには「違和感を感じない品質」が求められる。きちんとできたからといって褒めてもらえるわけではないが、できていないと反発や企業イメージの低下を招いてしまう。というのには納得。元の言語以外でも違和感なくソフトを使えて、多言語で存在することが当たり前になるような翻訳を提供できれば理想的です。

そのためには開発の最初から国際化を視野に入れることはもちろん、継続的な取り組みが不可欠、と言っておられました。これも当然ではありますが、心に留めておきたいことです。

講演中に紹介された役に立つリンク。

次なる未来『トピック指向時代』の翻訳に挑む!

副題は「DITA・CMSの導入事例から明らかとなったトピック文書翻訳のベストプラクティス」で、DITA という XML 規格を使ったマニュアル文書などの作成についてのお話。

トピック指向文書翻訳・DITA 導入セッション

個人的には CMS との連携あたりの話に非常に興味があったのですが、主に DITA 導入においての失敗例や改善のためのプロセスがメインでした。関係ないんですが、登壇されたヒューマン・サイエンス社のドメイン名が science.co.jp ってすごいなと気になりましたw

DITA 自体の話に加え、翻訳しやすい日本語の書き方とデータの準備方法、翻訳プロジェクトを成功させるためのプロセス(ゴールの設定、プロトタイプづくり、運用ルール制定)などもあって興味深かったです。

(予備知識として DITA について調べていたら、WordPress 共同創始者のひとり Mike Little が2009年に作った “DITA to WordPress Import Tool” というものがあることを知りました。昨年の時点での更新版を公開している方もいます)

MT Live ~機械翻訳の担うべき役割~

こちらのパネルセッションは2部制の後半を聞いたのですが、3社の機械翻訳(MT)技術を使った結果を比較して、専門の翻訳者がそれをレビューするという内容でした。実際の結果出力もすべて配布されていました。

翻訳祭 2015 機械翻訳パネル

特許・IT 分野の定型的なマニュアル翻訳に関しては各社の特長や優越は特には感じられず、下訳には十分使えるレベルとの判定。人間が訳すると自然な文になるのは当然ですが、MT にはスピードや統一性という大きなメリットもあります。機械翻訳をいかにうまく使うかが、これからはプロにも差をつける鍵になりますよ!とまとめておられました。

一方、一般向けのテキストは(少なくとも今回の例文については)一番厳しい結果となっていました。慣用句・多義語・言葉遊びを多用した自然な原文であればあるほど文脈をつかむのが難しくなってしまうし、時事ネタはまだ登録されていないのでカバーできないというのが現状のようです。私も例文を Google Translate にかけてみましたが、やっぱり変な訳になってしまっていました?

そういえば学生時代に英語を勉強する目的でニュース雑誌や新聞を読んだりしていましたが、今思うとああいう文章は実は外国人には難しいですね。勉強向けには、文章や用語に規則性がある各種マニュアルを読むといいかもしれません!?

まとめ

私が主に知っている翻訳の世界である Web アプリの UI、コンテンツ翻訳などは翻訳産業全体から見るとまだまだ新しめの分野なんだなという実感はしましたが、どのセッションでもその新しいニーズや変化についての言及がけっこうあったのが印象的でした。WordPress のようなオープンソース CMS やその関連技術がこれからの翻訳を大きく変えていく可能性もありそうだし、会社での仕事とコミュニティを通してローカリゼーションをもっと楽に高品質にしていくためのことが何かできればいいなと思ったりしました。

そして技術の発達に伴って「ローカルユーザーに対して意図されたメッセージを伝える能力」そして「翻訳プロセスを最適化していくための工夫」が人間に対してますます必要とされていくんだろうと感じました。

わかりやすい文章や心に響く表現を磨き、翻訳を改善するためのアイディアを多方面から試してみることはまだまだコンピューターには苦手な分野です。そういう意味でも今回、普段とは違う角度から翻訳やローカリゼーションについて考えるきっかけを作れてよかったと思います。

WordBench 東京5月: 翻訳まつり

WordBench 翻訳&ドキュメンテーションまつり東京編

今日は春の翻訳&ドキュメンテーションまつり!ということで、東京での WordBench イベントに参加してきました。このブログで最近書いていた翻訳関連の記事などを使って、プラグイン・テーマ翻訳の概要説明を担当しました。


はじめてみよう! WordPress プラグイン・テーマ翻訳

ちなみにうちの班はこんな感じ、7名の「チームじゃがりこ」でした。

翻訳したのは、Admin Post NavigationMeta Slider という2つのプラグイン。それぞれの日本語ファイルはサポートフォーラムに投稿されています(リンク1リンク2)。プラグイン翻訳初体験の方がほとんどでしたが、ちょうどいい感じに分担しながらどちらも完成できて、楽しかったです!
この班では他にもSharebar というプラグインの国際化対応デモをやってみたり、その確認用にPig Latin プラグインをインストールして盛り上がったりしました。

他のグループも Codex 日本語版やテーマを翻訳して、一日でかなりの成果が残せたようです。

13地域同時開催をまとめてくれたまゆこさん、そして各地域モデレーターの皆さんお疲れさまでした。

次回6月6日の WordBench 東京は、WordPress 創始者マット・マレンウェッグを迎えてのスペシャルバージョンです。絶賛参加募集中ですので、聞いてみたい質問を添えてのお申し込みをお待ちしています!

関連リンク