2020年の振り返り

色々あった2020年も、もう終わりです。
ざっくりと1年を振り返ると、意外にも自分としては納得できる年になったかなと思います(去年も満足度が高かった的なことを書いてたんですが、かなり違う意味で)。

思ったようにはいかなかった幕開け

2月に WordCamp Asia を開催のはずだったのですが、COVID-19 の影響を受けて開催のかなり直前にキャンセルが決定。この変更に伴って起こった辛かったことや力不足を感じたことは、いきなり降ってきた不可抗と頭では分かっていても、かなりのダメージだったと思います。ぽっかり空いた穴は大きく、3月頃は多分この10年で最低レベルで仕事へのモチベーションも低くなっていたと思います。

でも今になって思えば、私の場合は一番のどん底がそこだったようです。色々後処理が終わってからしばらくは会社の理解のおかげで少し業務の方のペースは落とすことができ、国内の WordPress コミュニティの皆さんと do_action Japan イベントを企画したりして、気持ちを切り替えて前を向くことができました。

コワーキング通いも確か3月上旬を境にやめて、家の仕事環境を充実させたらけっこう居心地がよく、コロナ禍が終わってもこっちのほうがいいかもなーなんて思うほど満足しています。

子供との時間

4月〜5月は保育園が完全休園、その後もしばらく時短で通わせるという、「子連れ在宅勤務」初体験でした。夫も在宅だったとはいえ、ペースを掴むまでは会社に対しても子供に対しても十分できていない板挟みを感じて、どちらからも責められているわけではないけど自分の気持ちの整理が一番難しかったです。保育園のありがたみを改めて(強く!)実感しました。

逆に良かった点は、内閣府のベビーシッター助成を活用して在宅保育をしばらく続けたおかげで姉弟が一緒に遊ぶ事が増えたことと、家での工作がとても好きになったこと(空き箱やら素材になりそうなものを取っておきたがるので制御しないと散らかる一方ですが?)。たくさん子どもたちの興味を引き出してくれるシッターさんの接し方は参考になったし、貴重な体験だったと思います。

娘はとうとう来年小学生!息子はおむつを卒業して、幼児らしくなってきました。

いろいろな学びの機会

会社では6月頃チームまわりの再編成がありましたが、よき理解者であるチームメイトやリーダーに恵まれて、向上心を保つことができた気がします。チームでやった取り組みで面白かったのは、Coursea を一緒に(非同期で)受講したこと。もとはイェール大学で教えられていたという大人気の講座、“The Science of Well-Being” というものなのですが、いわゆる「ポジティブ心理学」の分野。複数人で受講して、週1でディスカッションしたりしました。人生を充実させるための心理学に基づいた手法を教えてくれるもので、実践的でもあり楽しかったです。ここでソーシャルメディアの影響について知ったこともあって、Facebook と Instagram を見るのも投稿するのもほぼやめてしまいました(笑)が、そういうのもまあ良かったなと思います。

他にも今年は、所属チームで Learn WordPress プロジェクトやコントリビュータートレーニングプログラムへの準備などにも関わっていたこともあり、ほぼ経験ゼロだった動画編集やラーニングプログラムの作り方についても学んだりしました。同僚と一緒にオンラインラーニングの講座をガッツリ実践して、完全非対面の講座という形の学びの面白さや、続ける工夫について考えられたのは大きなプラス要素でした。

仕事で関わっていた Polyglots チームの今年のまとめはこちら。

完全な趣味としての別の学びでは、デンマーク語学習を1年以上続けている友人の影響を受けて Duolingo でスペイン語の勉強を再開しました。スペイン語は、大学の時にちょっとだけクラスを取って、卒業後も何度かトライしたんですが、ほぼ定着せず…。でも、Duolingo はこれまで約半年間毎日続けてられていて、自分史上最高に(というレベル自体が低いですが)理解できるようになりました。夫もロシア語を今やっていて、私は周りにも勧めまくっています(笑)。

1年の終わりに思うこと

前述の The Science of Well-Being で判定された自分の「ストレングス」はこんなかんじだったのですが、

  1. Love of learning(学ぶことへの愛)
  2. Fairness(公平さ)
  3. Hope(希望を持つこと)
  4. Forgiveness(赦し)
  5. Curiosity(好奇心)

今年は特に「学び」や「(自分や他人への)赦し」の強みを活かすことができて、落ち着いた気持ちで迎えられる年の終わりになったのではないかなと思っています。

今年は直接ではなくても、いろいろな方の姿勢を見て今まで以上に気分的に助けられたり、刺激を受けたりもしました。自分個人としては発信をあまりしていない引け目はあるんですが、長年の友達と Zoom でゆっくり話す時間を定期的に持ったり、プライベートな交流を大事にすることができたのは無理がなくて良かったかなと思う次第です。

たまにしかブログを書かないせいで、書くとあちこち話が飛ぶ長文になってしまいましたが、元気でやっていますという報告を兼ねての年末振り返りでした。2021年、どんな年が待ち受けているかは分からないですが、前に進んでいきたいと思います。WordCamp Japan も楽しみです!


英語版の振り返り(簡易版)はこちら。


Comments

“2020年の振り返り” への1件のコメント

  1. […] As I wrote my year-in-review in Japanese, I came to the conclusion that I was “surprisingly content” with the year. Not because it was easy or went as planned, but despite it – as you can imagine. […]

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください