昨日 @urepo さんと @mako0901 さんとの Twitter での会話から発展したエントリです。
https://twitter.com/urepko/status/182078052736581632
WordPress.com 用にすでに翻訳されている無料テーマの文字列は自由にダウンロードして使うことができますので、方法をまとめておきます。
⚠️ 現在はテーマがそれぞれ独立したサブプロジェクトとして分かれるようになったので、不要なステップは打ち消し線で消してあります。
1. WordPress.com のテーマをダウンロードする
WordPress.com の無料テーマはすべて SVN レポジトリで公開されています。ただしこれは WordPress.com で使っているコードそのままなので、例えばフッターに Powered by WordPress.com と書かれていたり、一部 WordPress.com が入れているプラグインに依存した関数を使っていたりもするのでご注意ください。インストール型 WordPress 用の一般的なテーマは公式テーマレポジトリ他のテーマ配布サイトで手に入るものもありますので、検索してみてください。
2. WordPress.com の翻訳プラットフォーム GlotPress にログインする

WordPress.com ドメイン上の GlotPress (http://translate.wordpress.com/projects) を表示し、右上の Login リンクからログインします。WordPress.ORG ではなく WordPress.COM アカウントが必要ですのでご注意ください。
3. WordPress.com テーマプロジェクトページに移動する

ログイン後、プロジェクトページのサイドバーからテーマ一覧に移動します。テーマ名を選択した後、”Japanese” のリンクを探してください。
https://translate.wordpress.com/projects/wpcom/themes
4. フィルタを使って特定のテーマ関連の文字列を探す
- ここでは、左上にある「
Filter
」を使います。 Filter
をクリックし、Term
の入力欄に、themes/pub/テーマフォルダ名 と記入(例: Fresh and Clean テーマなら、themes/pub/fresh-and-clean
)With translation:
でYes
を、Status:
でCurrent/waiting/fuzzy
を選択Filter
ボタンをクリック

フィルタをかけると、そのパスがコメントに書かれた msgid を持つ文字列のみが一覧表示されます。例えば「Nuntius」みたいなユニークな名前の場合はパスではなくてテーマ名だけでも良いんですが、themes/pub/
を含めるとより確実にフィルタリングできます。
5. 表示されている項目のみをエクスポート
さて、ここまできたら PO ファイルダウンロードまであと一歩。スクロールダウンして左下のツールを使ってエクスポートします。「only matching the filter」 を使わないとすべてダウンロードされてしまうのでご注意ください。もちろんその中にもテーマ用文字列は含まれますが、無駄にファイルが大きくなります。

wpcom-ja.po
というファイルが保存されたら、完了です。
今回はエクスポート方法の説明ということで、このあとの詳しい使い方は省きます。
最後に
WordPress.org 用の翻訳ファイルを完成させた場合、テーマ作者さんに送ってあげて採用されれば WordPress.org の GlotPress にインポートすれば他の人が同じ事をやらなくてよくなるのでいいですね。また、もし WordPress.com のテーマ用翻訳について改善・追加があったら提案することもできます。
ちなみにフィルタをかけずにエクスポートすれば、GlotPress では WordPress.com の分割されていない翻訳ファイルがダウンロードできます。未翻訳部分もまだあるのですが、現在のところ日本語だけでも13,000個弱の項目がありますので、翻訳メモリや他のテーマ・プラグイン、またはまったく別の OSS プロジェクトなどで訳の参考に使えるものがあれば自由に使うことが可能です。
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