金曜に東京のイベントが終わり、次の朝には WordCamp Kansai に参加するために大阪へ向かいました。会場は交通の便が良い大阪駅のすぐ近く、グランフロント大阪という恵まれたロケーション。まずは廊下のスポンサーブースをセットアップしながら色々な方にご挨拶したりしました。
午前の部
その後朝一番の枠で、実行委員額賀さんのオープニングに続いて短いセッションを担当しました。「今、WordPress を使う理由」というタイトルで「WordPress が流行ってるから何となく使うんじゃなくて、強みや魅力をもっと理解して欲しい!」と思って拡張性・コミュニティ中心のエコシステム・長期的な視野という3つの大きな特徴についてまとめてみました。WordPress がこれだけ世界中で使われるソフトウェアになっている理由、そしてそれを選ぶ理由を理解するには、単に WordPress の機能を他と比較するよりもこういった独自の哲学が11年の間に培ってきたものに目を向ける必要があるのではないかなと私は思っています。
続いてマット・マレンウェッグの基調講演。開演前にふらりと現れたという感じ(笑)でしたが、いつもの調子で静かながら熱いトークを披露してくれました。私は前列、彼の向かい側に座って通訳を行いました。詳しい内容については GIGAZINE さんがレポートを書いてくれているのでそちらを参照していただきたいと思います。
▶ WordPressの創始者マット・マレンウェッグが来日、WordPressとウェブの未来について語りました
去年の WordCamp Tokyo でもサラ・ロッソの通訳をこの形式(対面型)でやったのですが、話者の表情を見られるし前に出なくていいので落ち着いて訳に集中できる気がします。逐次通訳としては、横に立つポジションよりもかなりおすすめです。
その後はスポンサーブースなどを回ってみました。WordCamp Tokyo 2013 で人気だった宮さん原作のタイピングゲームを再度 Speever さんが用意してくれていて、マットに挑戦してもらいましたが Dovorak 配列じゃない…と途中であきらめていました(笑)。Automattic のブースについてはほとんど居られなかったのですが、用意していたグッズは一日の終りにはほとんどなくなっていたので何よりです。
午後の部
遅めのお昼を食べて少しするとあっという間に初心者向けハンズオンの時間!WordPress.com を使っての内容ということで少しお手伝いしましたが、スタッフの皆さんの安定したヘルプで無事終了。ナターシャさんの用意してくれたハンズオン用資料はちょっとした小冊子くらいの充実度だったし、細谷さんの進行もスムーズでした。私自身も、アカウント登録・ドメイン・フォロー機能などに関する質問に答える中で、WordPress.com をもっと分かりやすく・使いやすくするきっかけをもらうことができてありがたかったです。
今回は担当したものだけでもいっぱいいっぱいで結局セッションを見る時間がなかったのですが、それでもたくさんの人に直接会って話をし刺激を受けることができ、WordCamp の一日を十分楽しむことができました(その証拠に、あっという間に終わってしまった!)。廊下や受付エリアなどに余裕があって立ち話もしやすいレイアウトだったのがとても良かったです。
WordCamp Kansai 一日目に思ったこと
とにかく隅々までスタッフの皆さんの気が配られた完成度の高いイベント!でした。準備過程を見聞きしていたからというのもあったかもしれませんが、当日それがしっかりと実際のイベントに反映されていたと思います。
また、実行委員長の額賀さんを始めとする多くの方が WordCamp の特徴であるスピーカー・スポンサー・スタッフによる 100% GPL 準拠というコミュニティルールを真剣に理解して適用できるようにと努力されていたのが印象に残りました。WordCamp や WordPress が今まで築いてきたものを守りながら新しいものを作り出していく、というとてもオープンソースらしい姿勢が、この日の熱気やわくわくするような雰囲気を作っていたのかもしれません。
次回は日曜のコントリビューターデイについて書きたいと思います。
コメントを残す