5月26日、韓国ソウルで行われた WordCamp Seoul 2012 に行ってきました。実は先日マットのインタビューが朝鮮日報という大きな新聞に掲載され、その準備のための WordPress.com 韓国語翻訳のコーディネートなどを3月くらいからやっていました。運営者のクリス(@longtag)さんとは以前から Skype で話をしていて、WordCamp Tokyo 2009 の時にははるばる日本に来て参加してくれていた(!)という事実を知ったのも行くことにしたきっかけのひとつでした。
イベントを丸一日はさんだ2泊3日というかなり短い旅でしたが、韓国のユーザーに会ってたくさん話しもできたし充実した数日間でした。イベントの当日を振り返ってみます。
こちらは江南にあるポスコセンターという大きなビル。この中の Microsoft 社の広い会議室が会場でした。
ネームタグやステッカーの他、Tシャツやスポンサーのマグなどなど、色々とおみやげもいただきました。
クリスさんのいとこのハナさんが日本語堪能で、通訳してもらったりと大変お世話になりました。プログラムも日本語化してくれていて感激。午前中と最後以外は3トラックあり、だいたい分けるとすればノンプログラマや PR 系の人向け、実践編(インストール&カスタマイズハンズオンもありました)、高度な開発編、という感じの分類だったようです。
2つめのセッションで話した Seokwon Yang (@Ejang) 氏は、CO-UP というコワーキングスペースを運営したり、社会起業家的な活動やアクセラレータープログラム運営もしているプログラマ。WordPress についての知識もかなり豊富でした。
会場はご覧のとおり満員。イベントの参加者は約150人だったそうですが、同じくらいの人数がキャンセル待ちだったそうです。自分のスピーチの時に会場に聞いたところによると、ほぼすべてが WordPress.com ではなくインストール型 WordPress ユーザー。まだ使ったことないという人も2割くらいいました。
韓国 WordPerss 界の最近の大きなニュースはソウル市公式サイトの WordPress 移行!この担当者である市の職員の方が「ソウル市が WordPress を選択した理由」というケーススタディをかなり詳しく説明していて興味深かったです。2010年から計画を進めていたこの計画、最終的なその選択の理由の答えは、「そこに WordPress があったから!」だそうで。効率化、ユーザビリティ、SEO、SNS との連携、オープン&シェアを推進していく組織としての姿勢、などなどすべての理由において WordPress しかない!という結論に達したのだそうです。まだ移行は進行中とのことですが、最終的には合計300あったサイトを100くらいに統合し、WordPress マルチサイトの1インストールで運営していく予定ということで、完成が楽しみです。
ランチ時間や午後には、Bloter.net というテック系ブログの Bora さんと話したり、前述の Seokwon に彼のプロジェクトについて聞いたり、en.korea.com という海外向け韓流エンターテインメントサイトの方と話したり。韓国では NAVER Blog が大人気だそうで、日本でのアメブロ的位置(さらに全体のシェアは高いかも)にあるみたいです。WordPress は今、海外展開をしているブランドやサービスでだんだん使われ始めているのと、ソウル市サイトの大規模移行で注目が集まっているということでした。今年は韓国初の WordPress 書籍が出版され、夏にも次の書籍の出版が予定されているそうです。
また、韓国語翻訳を進めている @devssay 氏とも翻訳プロジェクトについて語りました。なかなか継続してやっていくのは大変なところもあるようですが、このイベントをきっかけにユーザーの集まりや勉強会、そしてオンラインのつながりが深まってコミュニティが盛り上がればと期待しています。
最後に運営者の皆さんと記念撮影。WordPress の「W」ピースサインを広めてきました! 🙂
次回、国外で予定されている WordCamp として比較的近いのは10月のフィリピン。7月にはシドニーでも。両方英語圏なので、スポンサーや参加などの形で、海外の WordPress コミュニティとも交流を深めてみてはいかがでしょうか。WordPress という共通の興味対象でつながれるので、単なる観光旅行よりも絶対何倍も面白いし、その国の人たちのことが分かると思いますよ!
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