WordPress 創始者マットの考えるブログプラットフォームの未来

WordPress 創始者/Automattic 創業者マットの言葉が Internet Watch で引用されていたようなので原文をさくっと訳しておきます。

マットのサイト ma.tt

Pingdom に世界トップの100ブログ中で WordPress が完全に優勢という内容の記事が掲載されました。この中で「トップブログ中49%のマーケットシェアはこれからも伸びていくと思う」という僕の見解が引用されていますが、これはかなり強気な表現なのでここで詳しく説明しておきたいと思います。

過去3年間でもっとも減少傾向が強かった Typepad と Blogsmith は、まだこれらを使っているブログが妥当性を失っていったり、人気ブログが他のプラットフォームにスイッチしていったりという形で将来消えていくだろうと思います。Movable Type も、現在日本の開発チームがリードしている同プロジェクトがプロダクトの方向性をかなり劇的に変更しない限り、この傾向に追随するのではないかと思います(Movable Type、Typepad にフォーカスしたコンサルタントはすでに、クライアントをモダンなプラットフォームに移行する方に力を入れ始めています)。

もうひとつの大きなシフトは、現在22%までを占めるカスタムプラットフォーム(訳注: 既存の CMS を使わないスクラッチからの開発)の分野に起こるでしょう。カスタムプラットフォームは、Apache または Nginx を使う代わりに自分の Web サーバーのコードを書くくらいニッチなものになっていくと思われます。ハフィントン・ポストのような組織はこれからも40人エンジニアを雇うという投資をして大規模プラットフォームをメンテナンスし続けるかもしれませんが、それ以外の人たちはエンジニアリングのリソースを編集の方に回したほうが ROI が上がるでしょう。プラットフォームが何であれ、良いストーリーには読者がつきますから。

WordPress のこの先2年間での最も大きな挑戦と、僕達がコアの開発で力を注いでいく部分は、ダッシュボードをよりスピードアップし(特にタッチデバイスで)もっとアクセシブルにすることです。プロジェクト開始時に考えていた、「人々はどのように、どこで、なぜコンテンツを公開するのか?」という前提は大きな変化を遂げつつあります。しかし、WordPress のプラットフォームとしての柔軟さと、何万ものプラグインやテーマは他に類を見ません。誰もがまず手にするプラットフォームではなかったとしても、ゆくゆくは(訳注: 簡易的なものから)卒業して使い始める最高のものとして存在したいと考えています。

あくまで彼の予測ではありますが、世界のブログ・CMS プラットフォームの最新傾向としてご参考までに。

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調査結果:トップ100ブログの半数がWordPressを使っている。 – 同じ調査に関する TechCrunch Japan の記事。


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