11月27日(日)に開催された WordCamp Tokyo 2011。多くの人の協力で無事イベントを終えることができました。スタッフには勉強会やこれまでの WordCamp に関わってきた人も多かったですが、今回のような規模のものをやるのは初めてで、事故などもなく終わって本当に本当によかったです。
WordPress を支えているのは、ユーザーひとりひとりの力
挙げるときりがないほどたくさんの人の協力と熱意が集まった今回のイベントは、WordPress というソフトウェアとコミュニティの状況を表していたと思います。デトロイトにいた頃から東京・横浜の WordCamp にはオンラインで運営スタッフとして関わって来ましたが、今回は初めて東京に住んで、東京で WordCamp をやるという経験をしました。準備期間はとても濃く、泣いたり笑ったり冷や汗をかいたりの日々でした。でも、なんだかんだとオフラインで顔を合わせる機会も多く、オンラインだけではなかったようなつながりもでき、私にとっては今までとは違った体験でした。
今回すごいなーと思ったのは、お客さんまでとても協力的だったことです。何百人もの人が会場を行き来し、ランチ時には入退場が発生したにも関わらず、大きな混乱もなくみなさん辛抱強く列に並んでくださいました。会場を楽天さんからお借りしている関係上、ゲストパスをなくしては大変ご迷惑をおかけするということで、「発行してもらった1000枚のパスを、なくさないでいられるのだろうか?」とスタッフ一同不安だったのですが、なんと、なんと、1枚もなくさず最後に揃いました(受け付け班も、すばらしかった!)。たくさんアンケートも書いてもらえましたし、懇親会も混雑しながらもとても盛り上がって事故もなく終えられたのは参加者みなさんのおかげです。
年配の方(けっこう、多かった!)、赤ちゃん連れの方、中学生、男性・女性、本当にいろんな人が来てくれたのもうれしかったです。WordCamp は Web 業界人のイベントというよりは、ブロガーも、デザイナーも、エンジニアも一緒になって「サイトを通して何かをもっと上手に伝える方法を考えていく場」のようなのが理想だなと思ったりしているんですが、それに近い雰囲気だったと思います。文化祭みたいな感じですかね。
セッションはほとんど見られなかったのですが(自分でも見たいものが目白押しだったので本当に残念…幸い Ustream 録画がしっかりあるので、楽しもうと思います!)、お休みの日に時間をとってイベントに来てくださったスピーカーのみなさんには本当に、本当に感謝です。WordCamp では、スタッフはもちろんスピーカーもボランティアとしての参加です。WordPress ユーザーの刺激になったり、役に立ったりするお話を共有してくれた講演者のみなさんのおかげでたくさんの人が来てくれたのだと思っています。このイベントに参加したことで、お金以外の何かを得て帰ってくださっていればうれしいです。
なんかそれにしても、WordPress 好きだ!って人が、こうやって800人近くも集まったというのは、すごい。そして、その情熱でこんなイベントをやりきったという事実も。それから、楽天の皆さん、特に「世界の」 @daipresents にはめちゃくちゃお世話になりました。WordCamp SF の時にたまたまアメリカに来ていた彼を @yando さんに紹介してもらったのですが、私が一番貢献できたのはその運だったのかもしれないと思うくらい本当に彼と楽天さんの助力なしではありえなかったイベントでした。「WordCampを支えるスタッフと出逢えたのが本当に良かった。」と書いていただいていますが、いやはや(イベントでお世話になっただけではなく)、彼に出会えてよかったというスタッフの声もたくさん耳にしました。
そんなわけで、WordPress が魅力的なソフトウェアでありつづけるためには、WordPress 自体がパワーを生み出す人たちを惹きつける存在でなければならないんだろうな、と実感しています。WordPress は勝手にできていくわけではなくて、誰かが作ったり使ったり広めていくことで、もっと使いやすいものに進化していくわけですから、「人」の力こそがその原動力です。
イベントは終わりましたが、これからまたこの刺激を糧に前に進んでいこうと思っています。
最後に、私の「WordPress の現在とこれから」というセッションのスライドと Ustream 録画を貼りつけておきます。
(写真撮影は先日 WordPress ベイビーのパパになったおで(@odyssey)さんと、WordCamp Tokyo サイトの更新でも大活躍した真木(@makegoodtime)さん。ありがとうございました!)
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