WordPress.org のテーマディレクトリに、「Commercially Supported GPL Themes(商用サポートありの GPL テーマ)」というページができました。これは、ダウンロードファイルやデモをリンクしている WordPress テーマディレクトリ に対し、GPL ライセンスのテーマを配布しながら有料サポートなどのサービスを行っている外部サイトを紹介する「ショーケース」です(WordPress テーマディレクトリ掲載テーマと重複するものもあり)。
このページには、「GPL ライセンスとはすべてがコストゼロでなければいけないわけではありません。ソフトウェアやテーマを手にした際に、それを自由に使うことを制限しないということです。」と書かれていますが、WordPress 本体にしろ、テーマやプラグインにしろ、商用& GPL ということは両立する、というのを強調しています。
GPL テーマ配布サイトのビジネスモデル
ここに掲載されているテーマ配布サイトのビジネスモデルは色々。大きく分けると、以下のようになります。
- 配布サイト上のファイルにアクセスするために料金が必要
- 配布ファイルをダウンロードするために有料会員登録が必要
- 誰でもダウンロードできるけれど、サポートは有料
1と2は、「有料テーマ販売サイト」と言えそうな気もしますが、改変&再配布が可能なライセンスということで、あえて上記のような書き方をしています。
どこも、量より質と言う傾向が強く、広告などの収入ではなくてあくまでテーマに関連するサービスを提供しているというのが特徴です。
掲載条件
このディレクトリに掲載されるための条件は4つ。
- 画像や CSS ファイルも含め、100% GPL ライセンスのテーマを配布していること。
- プロフェッショナルサポートがあること(カスタマイズサポートはオプション)。
- サイトが完成しており、デザインが良く、情報が最新で、プロらしい見栄えであること。
- あなたに関する「俳句」を含めて送ること。
最後のひとつ、英語で五七五というのが一番難関かもしれませんね 😛
このページの重要性
長い目で見ると、オープンで自由に使える、質の高いテーマが充実していることは WordPress の人気や継続にはとても大事なこと。そのためにはその作者さんたちを応援していく仕組みも必要です(プラグイン作者さんを応援する手段も…)。
「WordPress ってテーマがたくさんあるのはいいけど、アップグレードごとに対応するか不安」と言う声も聞くので、サポートがしっかりした良いテーマを紹介することで、メンテナンスを継続していっているテーマを選びやすくなるという利点もあります。
日本でも「め組」テーマが GPL ライセンスへの変更を発表しています。このページの意図通りの、テーマ作者がビジネス面でも成功できる→WordPress への貢献のインセンティブができる、というような好循環を期待したいと思います。
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