今回の WordCamp サンフランシスコで初の試みとなった、「デベロッパーデイ」。ひとことでいうと、これは大成功だったと思います!土曜日に WordCamp が行われ、アフターパーティもあって、日曜日に行われたこのイベント。「うーん、ちょっとだけ覗いてみてあとはのんびりお昼ご飯でも食べに出ようかな〜」なんて思ってたんですが、楽しくてやっぱり一日いることに予定変更してしまいました。今となってはどうしてそんなことを考えてたんだ!ほんとに行って良かった、と思ってますが。
私が参加したセッションは、国際化担当者ニコライの i18n についてのもの、メディアアップロード機能についてのブレーンストーミング、システム関連 Q&A、Google Wave デモなど。他にもライトニングトーク、Erlang 言語について、bbPress、2.7 のアイコンデザイナーさんのプレゼンなどなど話題は色々。まだすべて書かれていない状態ですが、当日のプログラムの画像を見ると、WordCamp 本編よりも濃〜い内容なのが分かると思います(それにしてもみんな、字が読みにくいよ…)。
どれも本当に面白かったんですが、内容以外でおおっ、と思ったことの一つは、P2 テーマを使ったプレゼン方式。システム担当者バリーさんは、この質疑応答のためだけに WordPress.com 上にブログを作り、リアルタイムで質問を受付けて回答していました。
そのブログはこちら » Server Q&A — WordCamp Dev Day
アメリカでの Tech 系イベントでは Twitter のハッシュタグを使ってスピーカーに質問をしたり、観客から意見を求めたりというのが普通になってきているようですが、こうやって個別にブログを立ててしまえば、イベント終了後や、参加していない人が見ても分かりやすいのがいいですね。「後で調べて答えます…」というようなフォローアップもしやすいし。
それにしてもこんなふうに「使い捨て」的にブログを立てられるのも、WordPress.com ならでは。そういえば「レポートその2」に書き忘れていましたが、マットの講演の中に「WordPress.org と WordPress MU をマージする予定」という発表もあったので、実際にそれが起こったら .org の一つのインストールでこんなふうに気軽に複数ブログが作れるようになりますねー。
実はこの日のことについて、WordPress に関わる人は好奇心があって、新しいものが好きなんだなと思ったーという話をある人にしたら、「でも、WordPress のイノベーションって言っても、パクってるだけじゃないか?P2 は Twitter だし、BuddyPress は Facebook だし」と、反論できない指摘(笑)をされたのですが、確かにそれは間違っていない事実です。だいたい、WordPress 自体がブログツールとして初めて出てきたものではなくて、いろんなツールの良いところを混ぜたものが欲しい、というところから生まれたものですから。
それを考えると、何もないところから新しいものを作るのよりは、新しいものを使ってみて感じた足りない点やイライラを解決するという方が WordPress らしい。
見たことがないイノベーションではないかもしれないけれど、すでにあるものをベースにして、より簡単に、より使いやすいソフトを作っていくのが好きな WordPress 開発者さんたちだからこそ、コードを自由に改変できる GPL ライセンスにこだわるのかもしれませんね。
私もどちらかと言うとそういうタイプなので(個人的な話になりますが、だからアートではなくグラフィックデザインの道に進んだのです)、肌に合ってるのかもしれないなーと思いました。WordPress LOVE!な皆さん、いかがでしょう?
話がちょっとそれてしまいましたが、以上でひとまずレポートは終了です。
今年都合がつかなかった皆さんも、来年は、ぜひ一緒に行きましょうー。絶対楽しいですから!
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