WordCamp サンフランシスコ 2009 レポート: その1

WordCamp サンフランシスコ 2009 から1週間経ちました。自分が WordCamp 運営をしてから初めての参加だったので、そういった面でも興味深かったです。ちょっと遅くなってしまいましたが、このブログを読んでくれている方に特に興味深そうな話題をまとめてご紹介してみたいと思います。WordCamp サンフランシスコ看板

イベントの規模

2年前に行った WordCamp とは、規模がずいぶん違ってきているなーと思いました。その時の参加者は2日間のイベントで述べ200名前後でしょうか?今回は1日でしたが登録者が700名以上、当日にも何十名かほど追加参加となったようです。イベントが大きくなればなるほど、参加者と運営者の間に壁・距離ができてしまうこともあるとは思いますが、ロビーでのジーニアスバー(Apple ストアのように、持ち込んだ質問を答える場)や、アフターパーティ、次の日のデベロッパーズデイという本編とは別の部分でそれをうまく補っていたと思います。

講演内容

講演者の顔ぶれを見ると、WordPress 開発者というよりも利用者(ブロガー)の方が多いのが印象的でした。または、別の分野で WordPress にも深く関わる話題を取り扱っている人たちなど。全体を通した今回のテーマは技術的な部分よりも、「コミュニティ」と「コンテンツ」寄りだった気がします。

ティム・フェリスさん、マット・カッツさん、クリス・ピリロさん、タラ・ハントさんが参加者に伝えようとしていたのは、読者の心をいかにつかむか?ということ。WordPress はそのためにとても便利なツールではあるけれど、どのプラグインやテーマを使えばいいのか、なんていうのは本当に各サイトによってそれぞれだと思うし、そこにハマりすぎてしまって根本的な目的を見失ってしまわないように!と呼びかけていたように思います。

一方、読者に喜ばれる記事やサイトの機能・デザインはどんなものか?ということについても、皆さん実際の反応を見ながらじっくり研究しているようでした。一般論で、「こうすれば必ず成功する」と言ってしまうのが間違った答えだというのがよく分かっているんでしょう。かわりに、それぞれのサイトにとって最適な方法にたどりつくための道しるべを示してくれたと思います。

イベント運営

これまでの WordCamp Tokyo、関西でもグッズやゲストの手配などで手伝ってくれていた Automattic のマヤさんは、これからはイベント専業担当者になるとのこと。世界で開催される WordCamp にますます力を入れていくのだろうという姿勢が伺えます。

今回のイベントですごいぞ!と思ったこと:

ネームタグ(バッジ)
イベント登録からバッジの配付まで、ネット上のシステムと上手に連携しているなと思いました。今回のバッジには Gravatar 画像、Tシャツサイズなどの情報の他にも、「WordPress を使い始めて何年目か」「どういう立場で WordPress に関わっているか(ブロガー、コア開発者、など)」といった事前アンケートの回答も書かれていました。
バッジにくっつけられるスケジュール
スケジュールをネームタグサイズに印刷して、タグと一緒にバッジにつけるというアイディアは良いなと思いました。なくさないし、取り出しやすい。ネームタグもそうなんですが、ビニールの袋とかに入れるのではなく、厚紙に穴をあけただけだったんですが、1日間のイベントならこれで十分。
Tシャツ
イベントTシャツがとてもかわいかったです。男女で別のデザインというのも手が込んでます。
ボランティア部隊や会場スタッフとの連携
運営者側は講演者、会場手配などに専念して、当日の会場での実務などはその他のスタッフに上手に任せているなと思いました。イベントの規模が大きくなるにつれ担当配分を上手に行うのは重要になってきているんだなと思いました。

今回はほぼ単なる参加者としての視点から見ることができたのですが、自分が運営者としてやってみた WordCamp と比較して、さすがだなーと思うこともたくさんありました。今後イベントをやるときには、ぜひ見習いたいものだと思います。

長くなってきたので、マットの State of the Word の内容とデベロッパーズデイについて分けて書くことにします。


Comments

“WordCamp サンフランシスコ 2009 レポート: その1” への1件のコメント

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