WordCamp 2007レポート(1日目、後編)

WordCamp 2007レポート(1日目、前編)に引き続き、同じ日の後編です。

「WordPressに参加しよう!」

AutomatticでQAを担当しているLloyd Budd氏、プログラミングに関わるMark Jaquith氏によるWordPressコミュニティ参加への呼びかけ。Lloydの「とりあえず、WordPressについて考えたり、ブログに書いたりするだけでも、参加していることになるんだよー」という言葉にはうなずかされました。確かに、知名度を高めたり、話題を提供することも大事なコミュニティの役割の一つですよね。

今でももちろん成熟したソフトウェアではありますが、Markは「これからもより使いやすく、速く、Webというしくみになじみのいい存在にしていきたい」と語っていました。そういった方向に成長を求めているというのが、なんだかWordPressらしい気がしますねー。
LloydもMarkも繰り返していましたが、WordPressを良いソフトにできるのは、実際にプログラムを書く人たちはもちろん、使っている人たち全員。ちょっとずつでいいから、参加していくことが大きな変化につながっていくのが大きな魅力だと思います。

「『分かって当たりまえ』のデザイン」

Designing the Obvious: A Common Sense Approach to Web Application Design」著者のRobert Hoekman, Jr.氏による、本の内容に基づいたものだったはずが、「他のセッションを見て、書き直した」という即興プレゼンとなりました。うーん、ちょっと質疑応答にかたよりすぎていたかな?Mattが本をかなりおすすめしていたので、機会があれば読んでみたいなと思います。

「使いやすいサイト」に必要なのは、デザイン要素から、いらないものをしっかり排除すること。なにが「いらないもの」なのかを徹底的に考えること。というような主張でした。

「ブロガーのための正しいSEOのコツ」

原題は、「Whitehat SEO tips for Bloggers」。Whitehat(またはWhite hat)というのは、「善良なハッカー」。ここで言えば、Googleをだましてページランクを稼ごうというわけではなく、そのルールに従いつつ賢くランクを上げる「ハック」をやっている人たちのこと。反対に、Blackhatはスパム的行為でランクを上げようとしている悪意あるプログラマ/制作者、というニュアンスです。

Googleのスパム対策部に属するMatt Cutts氏によるこのセッションは、その後話した誰に言わせても文句なく第一日目のハイライトでした。面白いし役に立つしテンポはいいし、無駄なくまとめられていてすばらしかったです。スライドはまだアップされていませんが、ライブブログバージョンがあります。Matt Cutsさん、頭の回転が速いのはもちろん、ふつうにスニーカー&Tシャツないでたち&すごいいい人そうなのがとても気になります(ライブブログ先の写真を参照)。いやー、なんかこういう方、すてきですねー。

Googleの人に直接質問ができる機会はなかなかない!と、最後の質問コーナーではみんな日々の疑問をぶつけていました。答えの中には知っていたこともあったけど、改めて聞けてすっきり。メモを取ったコツなどをここで書くのは中途半端になりそうなので、スライドがアップされたらご紹介したいと思います。

というわけでこの日はちょっとだけ予定より遅れて6時過ぎに終了。その後1時間ちょっとほどはさんで、近くのバーでパーティがありました。スピーカーや開発者の人たちをつかまえて(?)さらに質問したり、ほかのユーザーさんたちと話したり…。朝から晩までWordPress漬けの楽しくも不思議な日でした。

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