Traverse City アドベンチャーフィルムフェスティバル

夫の上司が「ここ数週間、よく働いたから金曜は休んでいいよ」と言ってくれたそうで(!)、私も一緒に休みをとって先週末にTraverse Cityへ旅行してきました。そういうわけで特にこの週末をわざわざ選んだわけではなかったのですが、ついてみると「Cherry Capital Winter WonderFest」というイベント(雪祭り、みたいなもの?)が開かれていました。

その中で特におもしろかったのが、Northern Lights Adventure Film Festival。このWondeFestイベントは「2ヶ月前に企画を始めて実行した」ということで、規模も小さいし、フィルム制作者の人を呼ぶ調整はできなかった、とのことだったのですが、上映された作品がどれも良くてかなり楽しめました。

ここでのアドベンチャーフィルムというのは、ディスカバリーチャンネル(ケーブルTVのチャンネル)的、といえば分かりやすいかな?自然の中で人間の能力を極限まで試すようなスポーツや、遠い国でのボランティア活動など、普通はなかなか知ることのできない世界を見せてくれる内容のものばかりでした。

Return2Sender私が一番気に入ったのは、「クラック・クライミング」を取り扱った「Return2Sender: Parallelojams」というフィルム。崖の割れ目(クラック)を使って登っていく、というロッククライミングの変形のようなもので、こんなスポーツが存在すること自体初めて知りました。このガイド役の人が爆笑なんですが、後半でものすごい芸(?)を見せてくれるのがかなり意外でまた良い。その他の出演者たちもそれぞれユニークな技を次々に披露してくれて、一緒にハラハラしたり達成感を感じたりしながら、クラック・クライミングの魅力をしっかり堪能できました。手の位置や角度を変えたり、時には逆さまになってみたり、とにかく上へ上へ登るために細かい工夫を凝らすところにおもしろいほど個性が出るものなのですねぇ。

個人的な第2位は、「A Place Without A Postcard」というスキーのフィルム。ダウンヒルスキーのシーンが淡々と流れるのですが、それ以上何もいらないと思うほど画面に引き込まれてしまいます。角度45度のスロープでジャンプする、とか、あるスポットで滑るために泊まりがけで何時間も雪山に登る(もちろん、自分の足で!)、とか、33インチ(約84cm)の深さのパウダースノーをかき分けて滑る、とか、うーん、こうやって文章にしてもその面白さが伝わるかは分からないのですが、とにかくかっこよくて信じられないほど上手い!

「不可能だとみんなが思っていることを、簡単そうにやってしまうのがおもしろい」と、「Dirt Divas」というフィルムの中でマウンテンバイクをやっている女の子が話していたのですが、私も、(スポーツという分野ではないにしろ)「できない」と思い込むのをまずやめることが必要なんだ!と改めて思いました。

以下、可能な限り制作者のサイトなどへのリンクのみ貼っておきます。機会があったらDVDなどぜひ見てみてください。