ちなみに、I Heart Huckabees(アイ・ハート・ハッカビーズ)と読みます。好き嫌いが非常に分かれる映画な気がするんですが、私はけっこう好きでした。じゃあその魅力は何なの?と聞かれると、すらすらとは出てこないけど…。
うーん。
裏の裏の裏をかくような、ひねった内容?
キャラクターの強烈さ?
かなり変わったシチュエーションのくせに、けっこう共感できる部分もあるところ?
新しいものに挑戦している、というかんじと、ある程度完成された作品が両立しているところ?
どれも正しいような、正しくないような。
そうやって、うまく説明できない、つかみどころのないところも魅力なのかもしれないし。
「今年最高の映画!」みたいには手放しで絶賛はしませんが、「こういう映画もあってもいいよなー」と確かに実感させてくれる、私にとってはそんな映画でした。
あらすじはというと、「存在の危機」「存在への疑問」を感じるクライアントの問題を解決する、“Existential Detective(実存探偵?<この訳、合っているのかどうか??)” のところへ来たアルバートや、その周りの人々をめぐる自分探し、成長物語…みたいなかんじですが、一般の映画でいうところの「自分探し」とは一味もふた味も違います。
「自分は何者?」「人間の存在とは?」そんな質問にはまったことのある、哲学系の話が好きな人は特に楽しめると思います。でも、まじめな気分で見ると多分肩透かしを食らうでしょう。そういうのも、個人的にはなかなか好きでしたけどね。
こんな「微妙」なレビューでも、見てみよう!と思った方は、ぜひ。そういう方なら、結構気に入ってくれるような気がします。
Comments
“I ♥ Huckabees を見た。” への3件のフィードバック
その映画、見てみたいなぁ、と思ってたんです!
多分私映画の好みが結構Naoさんのと似ているかもなぁ、と思っているので、
Naoさんのオススメなら是非見てみよう!と思います。
あ、どうして映画の好みが似ているかも、と思ったかは、
Eternal Sunshine of the Spotless MindやSavedの感想を見て、です。
The Motorcycle Diariesも結構気になっています。
skyさんこんにちはー。
そういえば、Eternal…のちょっと変わった構成と、Saved!のメッセージ性を足して2で割った感じかもー。Saved!を思わせるシーンもひとつあって、こちらはげらげら、じゃなくて、くくく…ってひそかに笑う感じなんですけど、面白かったですよ。ちょっとブラックな笑い。
Motorcycle…は、個人的にはちょっと物足りなかったかなぁ。でも、旅行したくなる(したつもりになる)という意味では楽しかったです。
映画40 ハッカビーズ I Heart Huckabees (B+)
どこかずれた登場人物達が面白かったり、ナイーブな理想主義がチクリとやられていたり、はたまた哲学的な考えが端々に出てきて、少々茶化されていたり、「ちょっと入り組んだ」コメディというのが適切な表現なのではないかと思います。自分としては、結構楽しめました。…