昨日観にいってきました。主演はジム・キャリーとケイト・ウィンスレット。監督はMusic Videoで著名なミシェル・ゴンドリー。脚本は“マルコヴィッチの穴”や“アダプテーション”などのチャーリー・カウフマン。彼ならではの相変わらず観客を混乱させるのを楽しんでるようなストーリーです。アダプテーションは個人的にはいまいちだったんですが、今回はトレーラーも面白そうだったし、公開後とにかくいい評判を聞いてばかりなので、観ることにしました。
ジム・キャリーが演じるJoelとケイト・ウィンスレットが演じるClementine(クレメンタイン)のカップルが、別れてしまった後に相手に関する記憶を消してしまおうと、Lacuna, Inc. で脳の手術を受けるんだけど…という話。
全体的に言って、とてもおもしろかったです。ラブストーリーとしての感情に訴えかける部分もちゃんとありつつ、設定の不思議さとコメディの部分とのバランスが微妙な感じ(いい意味で)。
ジム・キャリー!彼はホントに技術の高そうな役者さんだなぁとしみじみ思う。人ごみの中を歩いてても、すべての動きが彼を際立たせてる感じ。かなり暗い役なんですが、彼が涙を浮かべてるのをみるとこっちまで悲しくなってしまう。すごいな。
ストーリーとはあまり関係ないけど、好きなシーンはClementineが食事してるところ。すごく自然で、かわいらしい。私、「タイタニック」はどうも性に合わないんですが、ケイト・ウィンスレット、やっぱりかわいいよ!と今回改めて思いました。終盤の、あるシーンが「タイタニック」のパロディみたいでひそかに笑えたけど…。関係あるのか、ないのか。全体的に嘘っぽくなく弾けててよかった。
Lacunaのお医者さんやスタッフは脇役のはずなんだけど、実は話が進むにつれ色々とJoelとClementineの関係に影響を与えることになってきて、それもなかなかよく考えられてる。映画が終わってから、結局、誰かに出会って恋に落ちることは、無理やり変えたり出来ない運命なのかもしれない…なんて、思わせられたり。
人間の記憶を解体する、という意味では、Memento を少し思い出させる映画でもありました。
あまり詳しく書くとつまらないので、ここまで読んでおもしろそう!と思った方はぜひ見に行ってみてくださいね。おすすめです。邦題は何になるのかな…?
- Eternal Sunshine of the Spotless Mind 公式サイト。
- ミシェル・ゴンドリーのMusic Video DVD。むー。欲しいよ。
- dazed.excite.co.jpのミシェル・ゴンドリー特集。
Comments
“Eternal Sunshine of the Spotless Mindを観た。” への8件のフィードバック
私もジム・キャリー好きです~。
トゥルーマン・ショーとかマジェスティックとか。
そういえばマジェスティックもジム・キャリーが記憶喪失になる話ですね。
Eternal Sunshine of the Spotless Mind も面白そうですね。日本で公開されたら見たいです。
ぜひぜひ!コメディー以外のジム・キャリーも好きならきっと楽しめると思いますよ~
彼って昔から全然顔とか変わらない気がする…
熱いコメントありがとうございました。
なんだか私もうれしくなってしまいました。
ほんと、よい映画でした。
私もDVD、買ってみようと思います。
恋愛映画として素晴らしいですね。 CGIを多様した美しい映像もスケール感を出すためのいわゆるハリウッド式とは一線を隔し、心理的な描写に説得力がありすっかり魅了されました。
ジムキャリーは私もこれまで苦手な俳優だったのですが、この映画を観て印象が変わりました。
昨日見てきました~
おもしろかったにゃあ。
あれ見た後、旦那ともしも悲劇的なことが起きてあたし達が別れたら、
記憶を消すって事が可能なら、あなたは消すOR消さないって話で盛り上がりました。
とにかく、お勧めです。
通りすがりです。昨日見たばかりで、
何か言わずにはいられません。
21世紀にLove Storyをやろうとすると、
こうなるのか,という感じ。カウフマン
のベスト。完全にやられました。
もうIMDBでは46位になってますね。
I bet this will be the best movie of 2004!
ここまでポジティブな感想ばかり聞いた映画も最近珍しいかもしれません。そうですね、脇役のストーリーが広がってももっとおもしろくなるかも、とは思わせられました。もちろん、時間的に無理だったということなのでしょうが(それにしても、あっという間に観終わった感が強かったです、この映画!)。
今のところ、今年No.1ですね~私の中でも。カウフマン氏のベスト、というのも賛成です。
エターナル・サンシャイン
『エターナル・サンシャイン』を観ました。
「郵便受けのなかに『あなたのガールフレンドは、あなたとの記憶を消去しました。今後、彼女には一切接触しないでください』という通達を見つけたとする。君なら、どうするかい?」
こんな会話から生まれたという脚本家チャーリー・カウフマンと、映像作家ミシェル・ゴンドリーとの見事なコラボレーション作品。