これから見ようと思っている人、ベルトリッチ監督が好きな人は読まないで下さい。かなりネガティブ評価ですので。
あらすじはこんなかんじ。
ドリーマーズ オフィシャルサイトより。
1968年、5月革命前夜のパリ。恋に燃える若者たちの欲望を駆り立てるこの街で、双子の兄妹に魅了され、快楽に身を委ねていく18才の青年―――。巨匠ベルトルッチによる濃密で閉鎖的な愛の最高傑作、ここに誕生!
ひとことで言うと、「ストーリー性のあるポルノ」(笑)。多少はエッチなんだろうなーと思ってたけど、あそこまでとは。とりあえず、無修正です。だって男性のXXXそのものが露出、とか女の子がほんとに素っ裸のシーン、とかいくつもあるし。露出が多くてもそれに意味があればいいんだけど、とりあえず主人公3人とも家では常にスケスケの服か上半身裸で。みたいな。Teoがジャケットだけ着て下半身裸(なぜかパンツもはいてない。)のままアパートの下へ降りてくところとか、謎…。その姿でゴミをあさるんだけど、後姿はとっても間抜け。だって上はジャケットで下はお尻でてるんだもん。
全体的なあらすじは、最初の引用とは違ってないんですが、“濃密で閉鎖的な愛”が、意外と中途半端だった感じ。結局ふたまたじゃあないか?肉体的・表面的だけではないつながりをもっと見てみたかった気がします。
あと、ワイン飲みながら映画トリビアクイズやってる場合じゃないだろう、という状況が世の中ではずっと続いてたのに、最後になってあんな終わり方もなぁ…。一応シリアスなドラマなので笑うところってあんまりないんですが、斜め後ろに座ってた人たちは始終けらけら笑ってました。…ちょっと気持ち分かる。「おいおいおい~っ!」って笑い。あと、斜め前に座ってた人たちは途中で帰ってたな。
つっこみどころ満載で、私の中では“Autumn in New York”を凌ぐ地位を獲得しそうです。あくまでも個人的に。でも、好きな人はものすごく好きかもしれないし(これだけ書いてていまさらフォローにもならないですが)。
一緒に観た友達は1/4か1/8フランス系でもあるんですが、「ずっとアメリカ人に英語で話し掛けてくれるフランス人って稀だと思うな~」と言っていました(一応双子の両親はイギリス系ってことになってるんだけど)。
なんか、原作は結構良かったのかもと思ってみたり。日本では7月に公開のようですよ。
英語のオフィシャルサイトはとっても凝った長~いFlash Movieです。Skip Introボタンがなーい!とか思ってたら、サイト全部が1つのムービーだった。ああー。
この映画を見て思ったのは、美しいものはそれ自体には意味がないのかもしれない。ということ。
ほんとうに、画像的にはとてもとても美しい映画です。全体の色もインテリアのディテールも登場人物も…。音楽だっていい感じ。
だけどそれ“だけ”では心を動かされたりはしないんだなぁ。
Comments
““The Dreamers”を観た。” への2件のフィードバック
全然記事の内容と関係ナイけど、「男性のXXX」は「X」の数が3個か4個かで書き手のイメージがずいぶん変わる気がする・・・
って、スパムコメントかと思いましたよー(笑)。
いやいやこれはですね、3文字でよいのです。とても遠まわしな言葉をさらに遠まわしにしているのです。
ということで、後はご想像にお任せします…。