Festival of the Arts。

Detroit Festival of the Artsに行ってきた。“17周年”らしいけど、私は初めて。会場はというと、Wayne State University(ウェインというのはデトロイトのある郡の名前)やDetroit Institute of Arts, College for Creative Studiesなどのある辺り。と、ひとことで言っても3ブロック×4ブロックと結構広い範囲。正確には、Woodward Avenueを通ってダウンタウンデトロイトから2.5マイル北の位置…と、チラシに書いてありました。

今週もまた友だちのLと一緒に。まず車をとめてから近くのステージでやってるバンドを少し見る。Gjallarhornというスウェーデン&フィンランド音楽のバンドだったんだけど、私達が見たときはドラムと丸太をくりぬいて作るというアボリジニの楽器の演奏で、かなり面白かった。彼らのサイトに色々情報があって、視聴ができたりCDも買えたり。便利な世の中だ。

それからそのステージの向かいにあるスカラベ・クラブの建物に行った。スカラベクラブ・というのは創立100年近いアーティストの団体ということで、いわゆる「ソサエティ」とか「サロン」みたいな感じの活動をしてたらしい。集まって議論したりパーティしたり創作活動をしたり…。今日は3階で現在活動中のアーティストがオープンハウスをしてたんだけど、一人一人の部屋はホントにアーティストにとっては夢のようなスタジオ!って環境だった。広さはそこまでないけど天井が高くて、すべての部屋にロフトが付いてて、カウチやミニバーなんかを自分で持ち込んでて、美術館や博物館に囲まれた場所にあって。やっぱりああいう環境があってこそ生まれる作品というのもあるよね…。今となってはほとんどパソコン以外で絵を描いたりしない私でもほんとにうらやましかった!

A Life Like Mine (Children Just Like Me)それから出店とかをひやかしつつ(出店の食べ物もいろんな国や文化からのチョイスでかなり充実)、数日前のエントリーでも書いたDetroit Film Theatreへパンフレットをもらいにいく。この建物もクラッシックでかっこいい!中はどんなんだろう…。行くのが楽しみ~。

そのあと、International Instituteに行く。各国のアクセサリーや工芸品の出店を見たりして、友達はユニセフのテーブルで「世界の子供たち」みたいな本(A Life Like Mine)を買ってた。いろんな国の子供たちのくらしが写真入りで説明されてる。そこでもらったカタログにいいかんじのカードもいっぱいのってたから、今年のクリスマス向けに買ってみようかな?

それからまたアーティストの出店なんかを見ながらぶらぶらと。道端にもいろんなディスプレイがあって楽しい。パステルで道いっぱいに絵画模写してあったり、すごく立派な砂の彫刻があったり。雨が降ってきたころDetroit Institute of Artsの中もちょっとのぞいて、Diego Riveraの壁画を見た。この話は長くなりそうだからまた今度書こう。

もう帰ろうとしてた頃、例のスカラベ・クラブの建物の壁でProject Bandaloopというグループがパフォーマンスをやってた(左下)。あんまり近くで撮れなかったから分かりにくいと思うけど、屋根の上からロープでつるされた状態でジャンプしたりアクロバット的なことをやったり。グランドキャニオンとかシアトルのスペースニードルでもやった事があるそうだから、あの建物くらいだったら全然こわくないのかな…。逆に観客としては踊りを近くで見れるから、あまり高くない建物でよかったかも。

夏にはLansingのArt Fairにも行ったけど、それよりも楽しかった。ただ出店があるだけじゃなくてパフォーマンスや実際の美術館・建物に入ったりできるのもいいし、アーティストや食べ物の出店もひとつひとつ厳選して選んであるなーってかんじで、比較的数は少なかったけど好きなのが多かったし。

それにしてもデトロイト中心部も意外ときれいになってるんだなーと関心。もちろん今日はお祭りで特別人が多くて活気があったとは思うけど、Wayne State大学の建物や美術館・博物館は本当に立派。周りの住宅街も徐々に復興が進んでるみたい。ほんとに最近デトロイトの歴史に興味がある。話に聞くだけでは「ふーん」としか思わなかったけど、実際歴史のある建物を目にすると、「これが建てられた頃のデトロイトってどんなんだったんだろう?」とか知りたくなってくる。これからも徐々に調べていったり、歴史のある場所に行ってみたりしたいなと思った。