カテゴリー: 3月 2010

バックアップ&セキュリティ対策サービス、VaultPress

Automattic によるインストール型 WordPress ブログ向けのバックアップサービス「VaultPress」がベータテスターを募集開始しました。「Vault(ヴォールト)」という単語には、貯蔵所・金庫室・保管室などの意味があります。

私が働いている Automattic ではオープンソースソフトウェア WordPress(.org)をベースにしたレンタルブログ WordPress.com を提供していますが、今回はそこでのサーバー運用知識などを生かした WordPress.org ユーザー向けのサービスとなります。以下、VaultPress ブログ告知の一部訳です。

VaultPress のビジョンは、WordPress のブログやサイトを何があろうとも常にセキュリティ面で万全にしておくことです。つまりそれは、WordPress に対応したリアルタイム・マルチクラウドのバックアップによって、プラグインやテーマはもちろん短いコメントや投稿履歴などまですべてのコンテンツがすべて安全に保たれることを意味しています。

将来的には、もしサイトが何らかの形で不正に変更されてしまっても数分のうちに探知して適切に対処できるようになります。VaultPress コアエンジンはあなたが寝ている間にも、ブログに緊急修正を施し、セキュリティホールへの修正が行われる前の攻撃に対してサイトを守ることができるようになるでしょう。

単にバックアップをとるだけではなくて、もしも何かが起こってしまっても混乱を最小限に留めるためのサービスとして成長して行く予定です。

TechCrunch Japan の記事「AutomatticがVaultPressを発表。ブログの安全なバックアップ先」でもこの新サービスが紹介されています。

気になる方はぜひ、ベータテスター申し込みをしてみてください!

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WordPress アイディアフォーラムに参加・投票を!

下であげたアイディアは両方とも国際化担当のニコライがコメントをして、現在クローズになっています。他に話題になっているアイディアが気になる方は、開発ブログのジェーンの投稿も覗いてみてください。

WordCamp やその他のセミナーなどでも アイディア フォーラム(WordPress Ideas)についてできるだけ言及するようにしていますが、まだまだなじみのない人も多いかもしれません。

WordPress Ideas フォーラムスクリーンショット

先日、開発ブログ上でジェーン・ウェルズがアイディアフォーラムのトピック整理・見直しをしているという投稿をしていました。そこで国際化関連のトピックが上がっていたので、2つほど大事だと思ったものをここで取り上げたいと思います。

  • Show localized READEME at wp.org/extend/plugins/
    Ktai プラグイン作者、Yuriko さんによるこのトピックは、WordPress.org サイトのプラグインとテーマディレクトリで説明を多言語化するように提案しているもの。README.txt の処理によって対応するという方法は、実用的で非常に良いと思います。
  • Optimize i18n for plugins and themes
    国際化のためのファイル構造を共通化しませんか?という提案。ここでは、i18n というフォルダに言語ファイルを入れる案が挙げられています。実際、プラグインによっては translation とか languages とか extra などいろんな名前のフォルダがあったり、ルートに言語ファイルを入れていたりとまちまち。共通化することで、初めて国際化対応をするプラグイン作者にも、翻訳をする人にも分かりやすくなると思います。

これらの提案を「いい!」と思ったら、ぜひリンクをクリックし、ログインして投票してください。WordPress 日本語フォーラムと共通のユーザーアカウントでログインできますので、スターをクリックするだけです。

WordPress のソフトウェアやサイトはユーザーの声によって形作られていきます。アイディアフォーラムや Trac は、その声を届ける重要な場所と言えます。英語で敷居が高い、と思うかもしれませんが、壁となるのはそれ「だけ」とも言えます。

わからないことや伝えたいがあれば日本語フォーラムで投稿をしてみてください。場合によっては、メーリングリストで日本語版作成チームに相談してもよいでしょう。Google や Excite の翻訳ツールもなかなか精度が上がってきていますし、どんどん参加して慣れていけば英語もわかるようになって一石二鳥ですよ!

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WordPress x ロクナナワークショップのレポート掲載

もう1ヶ月たってしまいましたが、2月28日に東京で行われた、「WordPress x ロクナナワークショップ 実験!WordPressラボラトリー」のレポート・動画を紹介しておきたいと思います。

» イベントレポート

これは Automattic の Noël Jackson、1080d の Ned Watson、ロクナナワークショップ WordPress 講座の講師である CAMP4 の高山一登さん、そして私という組み合わせで WordPress について半日語るというイベントでした(Cacoo などで最近話題の、ヌーラボ橋本さんもサポートしてくださいました!)。

私のプレゼンでは、WordPress はデザイナーの人も参加するとおもしろいオープンソースプロジェクト、ということとか、すでにあるサイト作りの仕組みを活用すると便利ですよー、ということをお伝えしようと試みてみました。

ロクナナワークショップ・WordPress ラボラトリー

私の次には、Noël がプレゼン。まずは P2 テーマVideoPress サイトなどの Automattic プロジェクトを例にとった、「Iterative Design」についての話でした。イテレーティブというのは、反復型の、という意味。「イテレーション」という単語は聞いたことがある人もいるかも知れませんが、WordPress オープンソースプロジェクトや Automattic はデザイナーもこれを実践しています。途中でもまず共有して、他の人の意見を取り入れる。それから手を加える。結果が出なければ、また取り組んでみる。「マスタープラン」のような完成形はないから、この繰り返しで進んでいく。

ロクナナワークショップ・WordPress ラボラトリー

私のプレゼンの中でも触れましたが、この形は WordPress 2.5 リデザインへの反応から学んだところも大きかったようです。6ヶ月間大きなインターフェースの改革に取り組んだ結果、大きな変更だったこともありますが、ネガティブな意見も少なくないという結果になってしまいました。そこで再度のリデザインをすることになるわけですが、こちらではプロトタイプを作ってユーザビリティテストをしたりしながら小さなピースを組み合わせていくという手法をとったのでした。

もちろんチームの形態や作っているサイトの利用者の特性によってぴったりのスタイルは変わってくるはず。それを踏まえ、OSS として、また、大規模なサービスとして成功している部類に入る WordPress や Automattic の場合はこんな感じ、というのがヒントになるのではないかなと思います。

その後は、WordCamp Fukuoka でも人気が高かったディレクテッドデザインの話。考え方を変えてちょっと手を加えるだけでコンテンツを魅力的にできるよ!というメッセージでした。

セッション3には、Ned の登場。彼は Automattic の VIP ホスティングサービスのクライアントでもある Time, Inc.(タイム社)のコンサルタントとして、同社の雑誌のオンラインサイトなどに関わっています。彼のインタビューはこちら

ロクナナワークショップ・WordPress ラボラトリー

Ned はその後、まとめメモを公開しています。

一番最後に、WordPress 3.0 の紹介と質疑応答。この時以来まだまだ変化を続けている 3.0 ですが、リリースを約5週間後?に控え(予定)、ちらほらと情報が増えてきているようです。この質疑応答やイベント前後の会話で、新バージョンへのみなさんの大きな期待を非常に感じることができました。

ロクナナワークショップ・WordPress ラボラトリー

イベントでは Twitter を活用して意見や質問などを頂きました。その際のハッシュタグ #wp67 (またはまとめの Togetter ログ)もぜひご覧下さい。

ご来場いただいたみなさん、どうもありがとうございました。そして、ロクナナの佐々木さん、上田さん、スタッフの皆さん、本当にお世話になりました。

WordCamp Fukuoka のスライド&リンク

WordCamp Fukuoka のスライドをアップロードだけはしていましたが、遅ればせながらこちらでも公開です。日本の WordCamp では、「改めて、WordPress って?」みたいな内容を担当させてもらうことが多いのですが、今回も WordPress プロジェクトの特色などをまとめた内容になっています。それから、WordPress 3.0 の機能なども少し紹介しています。

WordCamp Fukuoka 2010: WordPress の魅力とパワー

スライドは主にスクリーンショットなのですが、中で紹介したサイトのリンクをずらーっと貼っておきます。

WordPress って他の CMS やブログツールとどう違うの?どうして WordPress を使うといいの?という声は常に耳にしますが、私にとっての答えは結局機能の豊富さでもないし、コード自体の優位点でもないし、無料で使えるということでもありません。

WordCamp Fukuoka CakeWordPress というプロジェクト自体がわくわくするものであること。誰にでも利用できるだけではなくて、参加もできるものであること。たくさんの人がすこしずつ成果を共有することで、大きな可能性が生まれていること。

だから WordPress はおもしろい。

Twitter や検索などでちょくちょく WordPress 関連のキーワードを拾ったりしているんですが、見ていると「WordPress にはまって朝になっちゃった!」とか、「早く仕事からかえって WordPress さわりたい!」といったようなコメントを毎日のように見かけます。そういうところから入っていって、ネットを通し、世界中にいる同じような考えの人たちとつながったり共有したりする楽しさが伝わっていくといいな!と心から思います。

WordCamp はそのきっかけのひとつ。WordCamp Fukuoka は、デザイン・サイト制作・CMS・オープンソースなどなど、WordPress 関連のキーワードを通して多くの人が集まって、そういう盛り上がりをリアルに体験出来るイベントだったのではないでしょうか。

すでに次回の WordCamp は5月29日に横浜での開催が予定されています。こちらも、お楽しみに!