イーコマースEXPO 2017 東京

去年に引き続き、WooCommerce として東京ビッグサイトでの「イーコマースEXPO 2017 東京」にブース出展しています。昨日1日目が終了し、本日も10時〜17時半まで展示予定です。

バレンタインということで、公式グッズに加えて日本限定のチョコも配ってみました。

実は Woo チームのコンテンツマネジャーである Nicolec Kohler が来日予定だったのですが、天候不良のため飛行機がキャンセルに…!アメリカ中で数千フライトが止まっている状況で、すぐに代わりの便を見つけることもできなかったようで残念です。そのため、木曜に予定していた勉強会はキャンセルになりましたが、EXPO 中に勉強会を一緒にやりましょうと言ってくれる方もいましたので、改めて企画したいと思います。

クーポン配布 & iPad Air 2 プレゼント抽選実施中

ブースでメールを登録してくださった方に全員に、WooCommerce.com での購入に利用できる$50相当のクーポンを配布しています。さらに、抽選で1名の方にアンケートで使用している iPad Air 2 もプレゼントします!

日本語情報チラシとデモサイトが活躍

前回「どんな決済方法に対応してるの?」「イベント、セミナーとかありますか?」などといった質問をたくさん受けたので、Woo Japan Wave さんの情報や勉強会、Facebook グループについてまとめたチラシを作成しました。

また、前回の WooCommerce 勉強会で作ったサイトをデモとして使っていますが、来訪者で WordPress は使ったことがあるという方に見てもらうと「なるほど、これは良さそう」と言ってもらえることが多かったです。本当に、百聞は一見にしかずですね。さらに、触ってもらうともっと実感してもらえると思うので、またハンズオンなどの機会もあれば良さそうです。


それではもう1日、今日もよろしくお願いします。ご来場の際には、EXPO サイト上からの招待券の印刷をお忘れなく!

WooCommerce Meetup in Hikarie イベントのメモ

水曜は WooCommerce Meetup in Hikarie に行ってきました。決済代行サービスのペイジェント社と職人工房の田中さんが開催されたイベントで、主にECサイトのスマホ対応の重要性や Storefront テーマのカスタマイズの仕方について学んできました。せっかくメモを取ったのでブログで公開します。今回はイベントレポートというよりあくまでも EC 初心者による長いメモ+感想です!

第一部: スマホ決済の重要性と決済代行会社の選び方

ペイジェント臼井さん

スピーカー: 株式会社ペイジェント 臼井裕貴さん

スマホユーザーの4割は履歴から購入 ← デスクトップより多い
それ以外の6割はリスティング、ランキング、会場(広告)から来る

人の可処分時間は限られている(朝、昼食時、仕事の後)
30分以上の時間を求める分野はあまり伸びていない → 時間を小分けすることが勝ちパターンの法則

スキマ時間の「7分」で検索→閲覧→お気に入りに登録を繰り返し、後から寝る前などに購入

更新感(Facebook や Twitter のタイムライン的、短い通知なら見るがメールは必ずしも見ない)、継続性(パズドラ的、セーブして再スタートできることが重要)、時間がかからないこと(速度が早い、すぐできる、決済フローが楽)

決済代行業者の選び方

1. 料金

サービスの定価は公開されていないことが多い。内訳としては、

  • 固定費: 人件費→事務、サポート、支援、システムサポート(この部分が安すぎると対応が杜撰だったりすることも)
  • 変動費: 手数料率の差はほぼない(ただし、古い契約は見直したほうがいいかも)、通信システム利用料 (流通量によって多少上下する)

2. 安全性

セキュリティ基準、管理画面セキュリティ、障害の件数、決済代行会社の倒産リスク

日本ではクレジットカード決済が約67%。その他にはネット銀行、キャリア、コンビニ、ATM (ペイジー) など。さらに直接やりとりするもので振込・代引などもある。

3. 決済手段

越境 EC への対応をしている決済サービスも出てきている。
利点としては、海外現地法人を設立することなく多通貨対応の決済ができることはもちろん、購買者にとって為替リスクがないため購入時のコンバージョンアップにつながること、3D セキュアの利用でチャージバックリスクを軽減していることなども。日本以外で販売したいなら、対応しているところを選ぶことをおすすめ。

第二部: WooCommerce の標準テーマ Storefront の活用法と独自テーマの作り方

職人工房の田中さん

スピーカー: 職人工房 田中昌平さん

WooCommerce の基本情報

日本語対応していないエクステンションもまだ多いが、WordPress プラグインと同じような仕組みで翻訳できる。

バージョンアップがクリックひとつでできるのが、他の多くの EC ソフトと違うところ。ただしテーマやエクステンション作りのルールが変わったりすることはあるので、開発ブログをフォローしバックアップを取る事が大事なのは WordPress コアと同様。

半年に一度くらいのメジャーリリースがあるペース。WooCommerce コアは、2.5 = リリース済み。2.6 = 夏ごろ?現在 2.7 まで計画が始まっている。3.0 になると大きく変わるかもしれないが、まだ不明。

日本での対応レンタルサーバー

WordPress が動くサーバーではだいたい動くが、JavaScript の動作が遅くなるところもたまーにあったりするとのこと。

WooCommerce のテーマカスタマイズ

初めてやるなら WooThemes 公式の「Storefront」を使って子テーマにするのがおすすめ。Storefront をベースにした子テーマもすでに多数あるので参考にできる。

また、WordPress.org テーマディレクトリに登録されている WooCommerce 対応テーマは他にもあり、それ以外の有料テーマも WooThemes 公式その他が出している。ただしどちらにしても1年放置されているとかサポートを全然してないといったテーマを選ぶのは危険なので、最新版に対応し続けているテーマを見極めること。

Storefront Checkout Customizer (段階的な決済画面機能を追加する) のように、Storefront にのみ対応しているエクステンションなどもある。

質疑応答

質疑応答では、WooCommerce の説明動画やメルマガなどで使い方や進化の状況がわかるといいな〜という声がいくつかありました。ただ、まだまだ WooCommerce に関して日本語で情報発信をする人の数が少ないので、田中さんをはじめとする少数のコミュニティリーダーの人達があれもこれもとカバーするというわけにはいかないというのが現状。私も社内で働きかけて翻訳した情報を正確にすばやく発信できるよう協力していければと思いました。

また、定期購読機能についての質問もありました。定期購読を可能にする Subscriptions エクステンションは近日完全日本語対応の予定で、こちらに多数の機能が含まれています。現在のところ日本向けに定期購入に対応している決済サービスでは Paypal のみが使えますが、将来ペイジェントさん向けエクステンションも対応予定とのことでした。

次に、WooCommerce のセキュリティを強化するために気をつけることは?という質問。WooCommerce に特化した何かというよりは WordPress のセキュリティ対策のコア・プラグイン・テーマを常に最新版に保つ、wp-admin・SFTP・サーバーのコントロールパネルログインで複雑なパスワードを使う、などといった基本がまずは大事。この部分でも、WordPress をよく知っている人ならノウハウが活かせるとも言えます。

イベントで感じたこと

というわけでこのイベントでは決済サービスや WooCommerce について知識を得ただけではなく、現在 WordPress ユーザーが WooCommerce に対して感じている思いをより深く理解できました。

田中さんいわく、「今年は日本での WooCommerce 元年になるかも」。でも、そうするためにはコミュニティを育成していくことが必要で、参加しながらそれぞれが一端を担うという意識が求められるでしょう、とのことでした。

日本語の情報が少ない、という指摘は WordPress がまだそこまで日本では人気がなかった頃(2006〜2008年ぐらい?)にイベントなどで言われたことと似ています。WordPress が「外来モノのマイナーな CMS」から今のように Web 制作者の方に当たり前のように知られる状況になったのは、コアの国際化以外で言うと (英語圏の) WordPress.org 運営者側で何かをやったからというよりは、日本語圏で Codex を翻訳したりブログやフォーラム、そしてイベントで知識を共有する人が少しずつゆっくりと、でも着実に増えてきた結果だと思います。それに加えて日本語圏ユーザーのニーズに合うプラグインの存在は、WordPress の人気を確立するために間違いなく必須事項だったとも言えるでしょう。

完全に無料でオープンソースの WordPress と、Automattic のプロダクトで関連する有料拡張も多数ある WooCommerce。状況は同じではないのですが、Automattic のメンバーではない田中さんが誰よりも日本で WooCommerce を盛り上げようとしててくださっているというのもあって、成長の鍵は似たようなところに潜んでいるのかもしれないと今回のイベントで感じました。

WordPress Meetup Tokyo 27: SkyVerge のフルビオさんを迎えて

月曜の WordPress Meetup Tokyo (東京の英語話者向け WordPress コミュニティ) では SkyVerge 社のフルビオ・ノタルステファノさんと職人工房の田中昌平さんのお二人をゲストとして迎え、働き方や WooCommerce について話していただきました。

60個以上のプラグインを公開している SkyVerge の働き方

Fulvio Notarstefano at WordPress Meetup Tokyo

フルビオさんはイタリア出身・元マレーシア在住の開発者で、現在は東京にしばらく滞在されています。この後どこ行くの?と聞いたら、アメリカで全社合宿があるので行って、その後は決めてない。とのことでした。今回は「リモート・ファクトリー・ツアー(遠隔工場見学)」というタイトルで、SkyVerge 社がどのように開発を行っているかを紹介してくれました。

彼の働く SkyVerge は WooCommerce の無料・有料エクステンションを多数配布しており、現在サイトに掲載されているのは68個。「エクステンション」とはプラグインをさらに機能拡張する「プラグインのプラグイン」のようなものです。さらに、Shopify (ASP 型ショッピングカートサービス) のアプリや、SellwithWP という EC 向けブログも運営。社内には Woo 関連の開発をするチームとそれ以外という形でだいたい2つに分かれているそうです。

2人のファウンダーが2012年にスタートし2013年に法人化された SkyVerge。約4年で、6ヶ国に12人のリモートワークスタッフを持つ会社に成長しています。フルビオさんは直接話をした時もこのセッションでも「SkyVerge の働き方は Automattic とよく似てるよ」と何度か言っていたのですが、Automattic と一緒になる前の Woo もそういった傾向は強かったし、オープンソース的コラボレーションが当たり前になっている WordPress 界隈ではリモートワーク型企業が成長しやすい土壌があります。

SkyVerge チーム

使っているツール (Slack、Zoom、Github など) や、できることは自動化する・社内フレームワークを公開するという姿勢も似ています。ひとつ少し違っているのは、SkyVerge では Harvest というタイムトラッキングツールで「何にどれだけ時間をかけたか」をログすることで開発費の費用対効果を測るということでしたが、Automattic では日々の業務時間やその内訳、休日の数を測ることは基本的にないという点です。これについてマット (Automattic CEO) は、長期的に見てそのほうが生産性は上がると思う、ということを言っていました。

最後に出た「WooCommerce コミュニティは Automattic による買収をどう見てるの?」 という質問に、「結果的に WooCommerce が成長することにつながっていると思うので、好意的に見ている人は多いと思う」と答えてくれていたのでホッとしました 😅

SkyVerge – Remote Factory Tour from Fulvio Notarstefano

WooCommerce ver 2.5: New Features

田中昌平さん @ WordPress Meetup Tokyo #27

続いて WooCommerce 関連の日本語対応を行っている職人工房の田中さんによる、WooCommmerce の最新情報。

WooCommerce はまだまだ日本での知名度はそう高くはないですが、世界の EC サイト全体では30%というシェアを占めています。WordPress プラグインの中でもエクステンションが多く、フィルターやフックで簡単に機能をカスタマイズしたり、WordPress で培ったノウハウを活かして表示のスタイリングもしやすいのが特徴。

メイン機能は5種類でプロダクト管理、アカウント管理、クーポン、税金/支払い/送料計算、WooCommerce API。

新バージョンの 2.5 では WooCommerce CLI、セッションテーブル、チェックアウトフロー、税率表示のインターフェース (backbone.js を使用) が更新されました。また、REST API も強化。

田中さんが開発している国内向け決済システム用エクステンションは、以下の5つ。

ちなみに他にも日本の決済システムに対応しているエクステンションはちらほらあって、今年の WordCamp 副委員長の高橋文樹さんも WebPay プラグインを公開していたりとか。もちろん、PayPal や Stripe といった国際的に人気のシステム向けのものは常に最新版に対応したものが出ています。


以上、長くなってしまいましたがイベントレポートでした!

次回の WordPress Meetup Tokyo の日付はまだ未定ですが、英語の WordPress コミュニティがどんなものか気になる方はぜひ Meetup.com からグループに参加して今後のイベントのお知らせを受け取ってください。また、今月行われる他のイベントについては前の記事をどうぞ。