昨日、渋谷で開かれた Socket.IO Meetup に行ってきました。同僚で Socket.IO の作者である Guillermo Rauch が講演するということで、顔を出すのを兼ねてスタッフとしてお手伝いすることになりました。
彼は Socket.IO を使った Cloudup というファイル共有サービスを作っているチームの一人なのですが、昨年9月に Automattic がそちらの会社を買収しました。それがちょうど去年の全社合宿の直前だったので Guillermo 達もギリギリで参加することができて私も面識があったのですが、会うのはそれ以来初です 🙂
私自身 Socket.IO のユーザーではないんですが… どうしてこのプロジェクトが生まれたのか、どのように成長させてきたのか、そしてこれからどういう方向に向かっていくのか、という話はそんな私でも興味深かったです。Guillermo が Socket.IO を通して学んだという成功のための5ステップは以下のとおり。
- Improve something that sucks (何かダメなものを改善する)
- Look at the state of art (最先端の状況をチェック)
- Write down your plan (プランを書き出す)
- Create it (作る!)
- Ignore the trolls (野次は気にしない)
特に、ステップ4の “Create it” で「このステップは簡単じゃないといけない。ずっと v0.1 に留まってるようなやり方では、今後も成功しない」というようなことを強調していたのが印象的でした。自分たちが順調に開発を進めていける体制はもちろん、ユーザーにもわかりやすいプロダクトをここでしっかり固めることが大事。というのは当たり前のようでいて、ちょうど良いバランスを保って突破するのが難しいポイントなのではないかなと思います。
さらに、Socket.IO のコミュニティをさらに活発にしていくための取り組みについても力を入れているとのことで、コミュニケーションをスムーズにするためのダッシュボード「Socket.IO Evolutions」の紹介も。
今後はその他にパフォーマンスと安定性を高めること、(例えば接続の履歴を完全に視覚化できる Chrome 拡張などの)開発ツールの強化、ドキュメンテーション(使い方の例、デモ、スクリーンキャスト)や多言語対応などを中心に改善を進めていきたいと話していました。この段階でコミュニティや開発への参加をしやすくして地盤を固めることもしっかりと考えているんだなーと感心。
Cloudup サービスを日々使っていて思うのは、ユーザーとしての気持ちよさというか楽しさがあるということ。質疑応答でも話していましたが「単に “リアルタイム” にするために必要な技術やツールを追求しようとしているんじゃなくて、もっと活発に共有や消費ができるようにするにはどうすればいいかを考えている」(うろ覚え&意訳ですが)というところがすごく本質をついているなと思いました。
Ust のアーカイブはこちらで見られるようになっていて、@Jxck_ さんのポッドキャスト、Mozaic.fm にも Guillermo が登場するということなので、詳しい話はそちらでも聞けそうです。
運営の @Jxck_ さん、@yosuke_furukawa さん、参加させていただき本当にありがとうございました!
#socketio awesome meetup ! Thx! @rauchg !! pic.twitter.com/7VzPRo6DDd
— Yosuke Furukawa (@yosuke_furukawa) July 3, 2014
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