昨日は下北沢オープンソースカフェで生まれたサービス「リブライズ」が出展している図書館総合展に顔を出すためにパシフィコ横浜に行ってきました!普段あまり触れることのない分野のことを知ることができてものすごく刺激になりました。
「図書館総合展」はその名の通り図書館関連の技術やサービスが集約した展覧会。3日間、ブースやセッションを通して図書館運営に関わっている方などが最新情報や現在の状況を共有しあう場だそうです。業界では、日本では最大級のイベントとのこと。
リブライズのブース
こちらが、Web 系テクノロジーエリアの中のブースとして出展されていたリブライズの「本棚」。バーコードリーダーと解説冊子、ステッカーなどが入った「図書館はじめよう。」キットの販売も行なっていました。
ひっきりなしにお客さんが来て、デザイン担当の河村さん、プログラム担当の地藏さん、そして助っ人の「フリーランス司書」坂井さんがお忙しく対応されていました。それでもまだ聞きたそうにしている方がまわりをうろうろしていたりしたので私も数名の方に説明させてもらったのですが、このサービスを知らない方にこれが何であるのかを簡潔に説明する!という訓練になった気がします。「自分の図書館を作る、ってどういうこと?」と、興味を持たれた方にブックスポットを登録するためのカードをスキャンする手順をさっと見せてあげると、すごく簡単!とほぼ必ず驚かれていました。
ブースに加え、隣のスペースでは「マガジン航」編集の仲俣暁生さんと開発者お二人のトークライブや地藏さんによるデモも行われていました。
その他見たもの
イベントの他の部分については展示場を少し見て回っただけですが、気になるものがいろいろありました。
- 特定非営利活動法人リンクト・オープン・データ・イニシアティブ – 政府のオープンデータインフラについての話を伺いました。RDF を活用してセマンティックウェブ…とか言われていたんですが詳細はあまり聞けなかったので、実際の所どういうことをやっているのかちょっと興味あり。総務省のオープンガバメントの動きとかにも参与しているようです。
- 共読ライブラリー: 松岡正剛氏との共同企画で帝京大学メディアライブラリーセンターがやっているプロジェクト。読書を通して人をつなげ、知識を向上させる…というコンセプトはまあけっこうありきたりっぽくはありますが、ビジュアルデザインの力も生かして行動を誘導している感じでインパクトがありました。
- 花鳥風月の分解法: 落合陽一氏のデジタルアート。マイクロスコープで印刷物やデジタルディスプレイを見て色データの違いを実際に認識できる、というものなのですが、頭でわかっていてもこうやって触れられる展示だと本当にわかりやすい。学校とか子供向け博物館などでこうやって光とインクの差を実際に見てもらうとか、良さそうです(もうあるのかもだけど)。
- 国会図書館デジタル化資料: 歴史的音源や印刷物などのデータ。PDF 保存ができるものは20ページまでの制限があったり、一部の資料は図書館のネットワークからしか見られなかったり、転載には依頼フォームでの申し込みが必要だったり。もちろんデジタル化資料が増えるのはアクセスしやすさを高めることにはなると思いますが、現在ある課題を解決してさらにオープン化される方向にも期待したいです。
その他にも本を書架から外しただけで認識してくれる IC チップとセンサーとか、書籍スキャナーやミニプロジェクタ&スクリーンの展示、大きくて驚いたカーリルのブース(出展は3年目だそうです)、いわての移動図書館プロジェクト、などを見て回りました。これでも多分全体数の1/10位だと思いますが…。
全然図書館業界とは関わりのないよそものとして参加しましたが、Web 上のパブリッシングツールである WordPress としても何か出したりしたら面白いかも?なんて思ってしまうほど楽しんできました。「図書館」をキーワードにいろんな立場の人が参加するイベント運営についても参考になることは多かったし、また機会があればこういう別業種の何かに行ってみたいなと思っています。
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