先日4月21日(土)に行われた PHP カンファレンス北海道 2012 にて、初心者向け WordPress のハンズオンセッションを行いました。スライドの補足として、気づいたことなどまとめておきます。勉強会でハンズオンを開催してみようかなと思っている方にも、参考になれば幸いです。
ハンズオンの形式
これまで私がやったことのあるハンズオン(=説明を聞いているだけでなく、実際に操作するワークショップ)では新規インストール状態から WordPress 本体やデフォルトテーマの設定を変更する、といった内容が多かったのですが、今回は「初めて作る WordPress オリジナルテーマ」ということで、テンプレートファイルを編集しながら新規テーマを作っていきました。
心強いことに、PHP カンファレンス本編で デザイナー向け PHP のセッションを担当したハムさん、WordPress セッションを担当したひろまささん、そして Web デザイナーのこももさんがスタッフとして参加してくれました。参加者の方の環境準備や理解度のレベルも高く、良い質問をしてくれた方もいてくれてありがたかったです。
子テーマとして初めてのテーマを作る
今回は、現バージョンでのデフォルトテーマ「Twenty Eleven」の子テーマとして新規テーマを作成するという形式を取りました。2時間のセッション&完全にオフラインでの作業ということで、一部のファイルは Twenty Eleven のものをそのまま使ったり、部分的に削除したりしてなるべくすばやくカスタマイズのベースとなる最低限の形を整えるようにしてみました。
子テーマを学習用に使うのが良いかどうかはケースバイケースだと思いますが、今回のような場合には悪くないやり方なのではないかなと思っています。その理由は、
- 現在のデフォルトテーマをベースにカスタマイズするのは初心者向きとはいえない
- 一方、なかなか形にならないと「テーマづくり、面白い!」というところまでたどり着かない
- 子テーマにすることで新規に作った自分のテーマフォルダ内のファイルが見通しやすくなる
などです。ただ、複雑なカスタマイズに入るにあたってはテンプレート階層の依存関係をちゃんと理解して進んでいく必要があるため、もっと先まで進められる時間的余裕があるハンズオンなら、ゼロからコードを書いて作ったり、もっとシンプルなテーマを親テーマにするのもひとつの方法だと思います。
私自身、デザインと HTML/CSS を主にやっていたころに WordPress のテンプレートファイルを触ることになったのがきっかけで初めて PHP に触れたという人間なので、これを機にテーマのテンプレートをもっと触ってみようという方がいれば嬉しく思います。
ハンズオンの説明をスライド中ですべてテキスト化してはいませんが、全体の流れは分かるかと思いますので貼っておきます。
PHP Conference Hokkaido WordPress Workshop
初めての北海道でのイベント
私は北海道でのイベントが初めてというだけでなく行くのも生まれて初めてだったのですが、ローカルコミュニティがしっかりあるなーという印象を受けました(PHP、OSS、CSS などなど)。もちろんそういった所でないとカンファレンスも開けないでしょうし当然なんですが、いろんな国内外の地域で共通の話題に興味を持つ人達がそれぞれ集い合っているところを見るのは楽しいです。道外からおじゃまさせてもらいましたが、本当にありがとうございました。第一回開催なのにスムーズな運営で、すばらしいイベントだったと思います!
関連記事など
- PHPカンファレンス北海道 #phpcondo まとめ – Togetter – イベントの雰囲気が分かります。資料やブログへのリンクなども。
- PHP を活用した WordPress サイト作成 – ひろまささんのセッションの Upstream 録画。メイン会場の他セッションもこちらのチャンネルから見ることができます。
- PHP カンファレンス北海道2012 WordPressセッション&ハンズオン – ひろまささんのブログ記事。
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