NY のコワーキングスペース「New Work City」創業者来日イベントレポート【前編】

水曜日、コクヨ社のエコライブオフィス品川にて行われた『New Yorkのコワーキング・スペース「New Work City」創業者と語る新しい働き方の可能性』というイベントに参加してきました。

New Work City(略して「NWC」)については、2008年ごろデトロイトでコワーキングに興味を持ってネットで調べているときにスペースが立ち上がる頃の写真を見たりしていたのですが、数年後、東京でその創始者の方の講演を聞くという状況になるとは考えもしませんでした。本当に面白いものです。その本人、トニー・バッチガルーポ(Tony Bacigalupo)さんは、New Work City にかけて自らをメイヤー(市長)と呼んでいます。

イベントはまず主催者であるソーシャルカンパニー市川さんによるコワーキングの概要や様々なキーワード的紹介から始まりました。市川さんが現代ビジネス「ソーシャルビジネス最前線」に書かれたコワーキングの記事は、読んだことがある方も多いのではないでしょうか。

その後3名の「働き方」に関連するライトニングトークがありました。

株式会社地域協働推進機構・藤倉潤一郎さん

これまでの活動を紹介する藤倉さん


ちよだプラットフォームスクウェアの立ち上げに関わってこられた藤倉さんは、地域協働推進機構を通じて地域活性化のための土台づくりを長く行われています。

「コワーキング」という言葉自体が日本で知られるようになったのはまだ最近です。しかし、国内でも柔軟な働き方やチームのスタイルに合わせた場所づくりがどのように行われつづけているのか、藤倉さんの活動を知ってとても勉強になりました。

ちなみにちよだプラットホームスクウェアは、先日の WordPress イベントでもお世話になった星野さんが前に入居されていたネスト赤羽の姉妹施設なのだそうです。ネスト赤羽ではIT系の人だけではなく個人企業主さんなども含め勉強会やメーリングリストで情報共有が活発だということを彼を通して知っていたので、運営の背景にある考え方を聞いてなるほどと思いました。

株式会社旅と平和・佐谷恭さん

「パーティーするように仕事をする」というコンセプトを紹介する佐谷さん

パクチー専門店として有名な「パクチーハウス東京」を世田谷区経堂で経営し、PAX Coworking も運営されている佐谷さんからは、Jelly イベント(カジュアルにコワーキングをする集まり)についての説明もあり、「コワーキングスペース」っていうけどその場所自体よりもそこに集まる人が働き方を自分で決めることや、お互いと交わることに意味があるんだよ、といった内容にすごく共感できました。

佐谷さんが話されていた「コワーキングにはカタリスト*の存在が必要」という部分を私もツイートで引用しましたが、コワーキングだけではなく仕事やプロジェクトが成功するにはチーム内にそういった存在が不可欠といえます。

コワーキングにしろ新しいワークスタイルが取り上げられる時にはおしゃれなオフィスという「場所」や自由な働き方という「形態」に視線が集中しがちですが、今までと違った働き方を実験している人たちと、そこから生まれる新しいアイディアや成果物こそが、これからもっと注目されていくべきではないかなとますます思わせられるお話でした。

* カタリスト=触媒。反応を発生・促進させる人や物。

コクヨファニチャー株式会社・八塚裕太郎さん

イノベーションに必要な新しい働き方とオフィスの形について語る八塚さん

コワーキングというと、フリーランスや少人数のスタートアップ企業のみの動きという感覚が強いかもしれませんが、大企業も生産性、働く人の快適さといった面からよりよい働き方を常に模索していることには変わりはありません。

今回の会場となったコクヨさんでは、企業内のチーム内のコミュニケーションを活性化するだけにとどまらず、外部の企業の方、お客さん(=消費者、ではなく「生活者」と呼ばれていました)、行政などとも対話していこうという試みで「まぜまぜ」ワークスペースという実験をされているそうです。テーマのある雑談から新しいアイディアが生まれる、というフレーズも印象的でした。

実は、このイベントが開催された品川エコライブオフィスでコワーキングができる実験に8月〜9月の間参加するための入所パスをいただくことになりました。コクヨ社では「エコ+クリCafe」といった試みなども行われているようで興味深いです。これから大規模な企業内でのオルタナティブな働き方に参加した体験レポートなどをこのブログでも書いていきたいと思います。

ちなみにこちらは、懇親会の時にちょっと外にでて撮ってみたエコライブオフィスのオープンスペース。写真はいまいちですが、広々としていて、品川駅のすぐそばとは思えない憩いの空間という感じでした。

コクヨ「エコライブオフィス品川」テラス部分。

皆さんライトニングトークでは足りないと思うような面白い内容で、もっともっと聞いていたいくらいでした。ずいぶん長くなってしまったので、トニーさんのお話については別のエントリーにしてみます。した。続きは以下でどうぞ。
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