先月5月はサンフランシスコ、マレーシア、横浜と3つの WordCamp に参加してきました。こういった機会もなかなかないと思うので、3つの国、そして都市での WordCamp を比べてみたいと思います。
WordCamp San Francisco
まずは5月1日に開催されたサンフランシスコの WordCamp。今回は700人以上の参加者がいたそうで、多くのコア開発者やその他の分野の貢献者も来場していました。
他のイベントと比較して印象的だったのは、こんな点。
- 開発者向けの内容は少なく、オープンソース概論の話が多かった
- マットの基調講演での質疑応答がかなり盛り上がっていて会場との一体感があった
- 2日目のデベロッパー Day は100人近くが集まってわいわいやっていた。本イベントの良い補完となっていた感じ
私はセッションはあまり見ることができませんでしたが、一部をライブ配信などで楽しみました。WordPress.tv にも徐々に動画がアップされていくと思います。
イベントの模様について詳しくは、WordCamp Yokohama のサイトに寄稿していますのでそちらもどうぞ!
WordCamp Malaysia
そして、5/22にはマレーシア初の WordCamp がクアラルンプールで行われ、スピーカーとして参加させてもらいました。こちらは一転ずっとセッションを聞いていて、参加者の目線から見ることができた WordCamp でした。
こちらで印象に残ったのは、こんなところ。
- WordCamp の指針をジェーンが公開した直後だったため、GPL テーマに関してプレゼン内容を変更したというスピーカーがちらほらいた
- インドネシア、シンガポール、カンボジアなど、周辺諸国からも複数の参加者があった(プレゼンは全て英語)
- プロ・ブロガーの「ブログマネタイズ」パネルディスカッションが意外と面白かった。テクニックの話に終始せず、「好きなトピックを選んで、良いコンテンツを積み重ねる」という意見に全員が同意していた
- 初開催のこのイベント後、Meetup(勉強会・オフ会的なもの)が開かれるきっかけになったというのがとても良かった
日本に比べると Automattic の WordPress.com 以外の各プロダクト(サービス)の知名度や利用率が高かったのも印象的でした。やはり英語圏というのが大きいのかもしれません。
WordCamp Yokohama
そして、先日行われた横浜のイベント。最終的な来場者数は約300人で、Ustream の視聴者も数百人規模だったとのことです。
国内では5回目のイベントとなりますが、とても盛り上がったと思います。
- たくさんのスポンサーさん、メディアの方、様々な分野のスピーカーさんが協力してくださるようになってきた
- とにかく、WordPress への注目&期待度を強く感じた
- セッションのトピックが幅広く、ライトニングトークの参加希望者も多かった
こちらに関しては、記憶の新しいうちにもう少し詳しく書いてみたいと思います。
3つの国の WordCamp はそれぞれ違う人たちが企画・運営しているにも関わらず、「オープンソースプロジェクトとしての WordPress の考え方」をきちんと共有している限りは、同じように大事なことを参加者に伝えられるイベントになっていると感じました。
WordPress を通して生まれたイベントによって、ソフトウェアだけではなくて考え方や人と人とのつながりが広まっていくのを目の当たりにすることができた3つの WordCamp。駆け足であちこち飛び回り忙しくはありましたが、とても充実した1ヶ月でした!
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