7月に発売されたhiromasaさんとtoshiroさんの共著、「WordPress 2.5 でつくる! 最強のブログサイト」。献本いただき、手元に届いてしばらく経ってしまいましたが、期待は裏切られる事なく、かなり楽しんで読んでいます。標準ガイドブック(ちなみに、こちらも9月に改訂版発行予定です〜)はテーマを作ってみたい人向き、ビジネスブログガイドは運営・管理者向き、今回の「最強本」はプラグインを作ってみたい人向き、と言えるかもしれません。
もちろん最強本ではWordPressの基本から応用までが網羅されていますので、それ以外の人にもしっかり役に立つ内容になっています。WordPressのプラグイン開発に関する書籍や日本語の情報はまだまだ少ないですが、これがあればWordPressに触るのが初めての方でもプラグイン作りをスタートする準備ができると思うので、そちらに興味のある方には特にお勧めしたいです。
プラグイン作りはテーマの編集や作成よりも敷居が高いと思う方も多いかもしれませんが、WordPressの場合はプラグインAPIフックが用意されていて、意外なほど簡単に機能を追加できる仕組みになっています。プラグインを公開する場合はセキュリティの事やさまざまな利用者の環境に対応する事などもうちょっと知識が必要になってくるのも事実ですが、まずは自分のサイト用のオリジナルプラグインから始めて、実践を通して学ぶのが一番の方法。プラグインの書き方がわかると、さらに高度なテーマ作りに役に立つテクニックも覚えられるといううれしいおまけもついてきます。
このプラグイン作りの解説を含め、Part 6の「WordPress ブートキャンプ」はとても読み応えがありました。パソコンやネットワークに関する「見えないところでこういうことが起こってるんですよ」という話や、PHPを一からスムーズに学べるようなチュートリアルが詰まっていて面白かったです。テーマを作るにしても、管理者としてWordPressに関わるにしても、知っていると役に立つ「仕組み」のことが分かりやすく説明されています。
WordPressだけではないですが、Web制作用のフレームワークやツールなどは「よく分からないけど簡単に使える」というのが良いところでもあり、悪いところでもあります。この本でよく理解して使うことで、その難点を補えるのではないでしょうか。
パラパラ眺めるだけじゃなくて、隅から隅まで読んで、見ながら実際にコードを書いてみてこそ価値がある本だと思います。「なんとなく分かってるんだけど…」という方の復習用教科書としてもきっと活躍してくれるはずです。
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