しばらく前からあるのでちょっと遅いかもしれませんが、「The Story of Stuff(モノのものがたり)」という、現代社会の過剰消費に警鐘を鳴らすショートビデオのサイト。本当の意味で「ソーシャルメディアフレンドリー」だなぁと思ったのでご紹介します。
サイト全体もわかりやすいし、ポイントはたくさんありますが、重要なものを並べてみると、
- ダウンロードページが充実していて、YouTubeビデオへのリンクの他、.mov形式のビデオ、ポスター用PDF、画像&Flashバナーがダウンロードできる
- サイトの全ページにクリエイティブコモンズライセンスリンクがある
- ビデオ本編自体が20分という適度な長さにまとめられていて、YouTube用のクリップ(ティーザー)はさらに短く、気軽に最後まで見られる
- 本編の最後には「次のアクション」(ブログ記事)へのリンクがある
- ファクトシート、ビデオのスクリプトなどの追加情報PDFがダウンロードでき、報道関係者などがすぐに使える情報もメディアページに分かりやすく掲載されている
- 任意の団体や学校などでビデオを上映できるよう、スクリーニングを主催するための情報や上映告知ポスターなどのダウンロードができる
- WordPress ブログがある 🙂
といったところ。
このサイトのように非営利団体の活動補助にはもちろん、映画の宣伝、一般企業の各種キャンペーン、Webサービスやソフトウェアの紹介など、いろんなタイプのサイトでも参考になるのではないでしょうか。
コンテンツを「ブログやソーシャルメディア(ビデオ&画像共有サイト、SNS、ソーシャルブックマーキングなどなど)以前」と変わらない内容で作っておいて、ソーシャルブックマーキング用ボタンをずらりと張り付けたサイトも数多く見かけます。でも「言いたい事をより多くの人に伝えるにはどうしたらいいか?さらにその人たちからも、もっと多くの人に伝えてもらうにはどうしたらいいか?」を一生懸命考えて、そのために必要な手段を用意してくれているサイトはまだまだ少ないなと思います。
サイトに来て内容を読んだり観たりしてくれる人たちに対する使いやすさだけではなく、おもしろい!共有したい!と思ってくれた人に対してのバリアを取り除く、というのも大事なユーザビリティの課題です。そのためには、自分自身もサイト訪問者が興味を持ちそうなコミュニティなどに自分も「漬かって」みて、その人たちの立場で考える事も必要だと思います。
ではでは、Story of Stuff、英語のみですがアニメで分かりやすいので、ぜひぜひご覧下さいませ。以下はティーザーのひとつです。
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