前回からしばらく間があきましたが、「サイトをまた利用したくなるお知らせメール&メールマガジン」に引き続き、今度はもらってうれしくないお知らせメール&メールマガジンの例です。
思わず「購読停止」リンクや「Report Spam」ボタンをクリックしたくなるもの…。
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頻繁すぎるお知らせメールやメールマガジン
たとえば実世界で、週に20回「あの仕事終わった?」と催促されるのと、週に2回「ところであれ、今どうなってる?」と聞かれることを比べると、どちらが気が重くなるでしょうか?メールマガジンの場合も、いくら内容が濃くてもやっぱり全部は読み切れないことが多いので、濃ければ濃いほどたまっていくメールは気分的に負担になってしまいます。何かを催促するときは、相手の状況をおもんばかりましょう、という基本的な姿勢が大事だということですね。
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送り主&件名のつけ方がいつも同じ
定期的に送られてくるもので件名が毎月同じ(月の名前だけ入れ替えてあったり)というのは非常にもったいないと思います。でも、このパターンってけっこうよくあるんですよね。たとえば、「XXXX」というサービスのメールマガジンリストに登録したとします。
From: ニュースダイジェスト
Subject: XXXX 9月のニュースダイジェスト(9/30)とか言うメールが来ても、読む前にフォーマットや内容がだいたい想像できて、「読まなくてもいいかー」と思ってしまうんですよね。そしてそれが何度か続くと、最近読んでないし、もう購読やめようかな…と。
本文はもちろんすごく大事ですが、そこに到達さえもしてくれなければ努力が報われません。サービスに興味があって登録したのだから、例えば、こんな件名と送り主のほうが読みたくなると思いませんか?
From: 【XXXX】ニュースダイジェスト
Subject: 商品評価レビューなど、5つの新機能を追加しました! -
儀礼的すぎる or 使い古された文面
ビジネスレターでの儀礼は大事とはいえ、あんまりそれが行き過ぎて味気なくなったらつまらない。普通にお店に行って、めちゃめちゃマニュアル通りの対応だな!って感じるサービスって、ある程度の満足度どまりになっちゃいますよね。自動送信のメールでは完全に避けられないにしても、それぞれのカラーを出すことで、もう一歩心に響くメッセージが送れると思います。
いわゆる「カタい」業種(銀行とか保険とか政府関連の団体とか)でも、アメリカに限って言えば多少のユーモアや人間味は許されていると感じるし、品のないジョークとかではない限り、ユーザーもむしろそういったちょっとした面白みを求めているのではないかな?
上に挙げたのはつまり言葉を大事にすることや、読み手がおもしろがってくれることを考えて書く、という当たりまえの作業でしかありません。当たり前すぎるけど、意外と実行されていないのが不思議です。
「露出度を高めてたくさん目につけば売り込める」とか、「キャッチーなことをやってとにかく意識を向けてもらう」という伝え方の効果がだんだん薄くなっている今、ブログもそうですが、受け取る方にとって価値があったり、共感できる情報を用意するという工夫や努力が今まで以上に必要になってきてると思います。
まず心を動かして、意識的に行動をしてもらう。行動だけを無理にコントロールしても、喜んでもらえないどころか、嫌な思いをさせてしまうことにもなりかねません。それでは長続きしないし、お互い楽しくないですよね。
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