先に見た友達に「すっごい良かった!行くなら一緒にもう一回見てもいいよ」と言われていたのでかなり期待をして見たのですが、それはまったく裏切られなかったです。
Mad Hot Ballroom はNYの子供たちに社交ダンスを教えるというプログラムを追ったドキュメンタリーです。ダンスを通して子供たちが成長していく様子を見ることが出来るのですが、彼らの率直な言動に笑えたり、考えさせられたり。
まるでその場にいるかのような気分になれて、映画館でも拍手や笑い声があちこちから聞こえてきていました。特に後半のトーナメントの場面では私も思わず拍手したり、思いっきり引き込まれてました 🙂
後半では、“Indigo”チームの踊りを見ていて、ほんとうにわくわくして、心が震えました。だけどその感動は、与えようとして与えるのではないのかもしれない。真剣な努力を重ねて、“Perfection(完全であること)” に近づこうとして極めた結果としての、人に与えられる感動なんじゃないかな…と、彼らを見て思いました。
それはどんな分野でも一緒で、美術でも本や映画でも音楽でも、誰かを感動させようという目的に一生懸命になっているうちは本当の意味での伝えたいことは伝わらないのかも…。何かに本気で取り組んで、それを楽しんで、もっともっと上手になりたい、深く知りたいと思うことから「Perfection」に近づけるんだと思います。
実はこのプログラムを行っているNYのAmerican Ballroom Theater (ABrT) にて踊っていたダンサー、ヨシ矢野氏のサイトを2001年ごろから作らせて頂いています。Japan Social Dance Club として、現在は主に東京で活動されているのですが、シニアや視力障害者の方へダンスの楽しさを伝えたり、日本での「ブライダルダンス」普及に力を注いでいたり、ダンスを通してコミュニティへ働きかけるという意味でもABrTの考えを継承されていて、私のほうもいつもとても良い刺激を与えてもらっています。東京で本場の社交ダンスを習ってみたいという方はぜひJSDCを訪ねてみてください。
…と宣伝になってしまいましたが(笑)。
映画本当にお勧めです!機会があったら私もまた見たいと思います。
邦題はステップ!ステップ!ステップ!だそうです。
Comments
“Mad Hot Ballroomを観た。” への3件のフィードバック
詳細は分からないんですが、日本でも配給が決まったというウワサを聞きました。
関東だけなのかな?
う~ん、大阪でも見られるようになると良いですね。
今日見てきました!すごく良かったです。
ヨシ矢野先生は会社のクリスマスパーティーでダンスを教えていただいたのですが
あのドミニカンのダンスのセクシーさをマスターできるのかしら!?
あの首や肩のポーズがラテン系の感情をうまく表現してて
どうしてもアジア人にはあのヘンの所作が難しいんですよね。
ダンス以外にも子供たちの発言やディスカッションや行動が日本の10歳とは比べ物にならないほど
自信にあふれててみんなと違っても自分の考えをはっきり言うところにも
非常に感動しました。
先生 という職業のかたにはぜひ見ていただきたいです。
ゆっくり観たいからDVD解体と思います。・
gyogyoumさん、こんにちは。
子供たち、ほんとに大人っぽいというか良い意味で「セクシー」で、ダンスを通して自信をつけていく姿が良かったですよね~。
>先生 という職業のかたにはぜひ見ていただきたいです。
たしかに、教育という面から見ても、「はっ」と思わせられる場面がたくさんありますね。
日本でもアメリカでも、子供たちは何かを通してあんなふうに学ぶことができてるのかな?とちょっと心配になりました。それくらい、ダンスの影響力を感じたともいえますが。