どんなふうに生きるのか。

ちょっとまじめなタイトルですが。

イラクでの日本人3名の人質事件が起きてます。
何か書きたかったけど難しい。私は意見するような立場にはないし、それができるほどの知識や理解もないと思ってるから、ただ目の前に起きてることについて思ったことを書くだけ。まとまりがないと思います。ご了承を。

まず3人は、危険を承知でイラクに行っていたわけです。彼らは記者や平和活動家、ボランティアだと聞いた。

毎日のように米人兵士が殺されて、その家族や友達がニュースでコメントをしているのを聞いてると、「彼らは国のために大きな仕事をしたんだ」のようなトーンのことがほとんど。行かなければ良かったのに…とか、政府が戦争を始めなければ…というのは聞かない。これが愛国心ってやつなんだろうなぁと思う。もちろん、軍隊に入るという段階で周りの人たちにも覚悟があるということで、あたりまえの反応なのかもしれないけど。

私にはよく分からない。

国を守ることは大事だし、そのためには命を落としてもかまわないと思う人もいるし。
だけど私は、国のために殺されるなんてどうして?って思ってしまう。もし家族や友達がそうなってしまったら、「行かなければ良かったのに!」と言ってしまうと思う。

人質の3人も、覚悟はできていたんだと思う。危険な地帯へ行き、それぞれやり遂げたいことがあって。彼らはそういう生き方を選んで…。まだどうなるのかは分からないけど、何らかの結果を受けることになる。

私はそんな風にはなれない。自分の命も他の人の命も失くしたくないし、命がけってことはすごいけど、でも死んでしまえば何もない。少なくとも本人には…。

そして国の「生き方」というか、身の振り方もいろいろ。
日本はなんだかんだ言っても、誰かの命を犠牲にする覚悟はできてるということ。その代償としてアメリカを支援するということを決めてしまったということ。
いろいろな背景があって、こうすればいいなんて絶対的に正しい答えは誰も持っていないと思う。分かってたらそうするに決まってる。だけど分からないから、それぞれがそれぞれのいいと思うことをやっている。人の命がなによりも大事だと思うことでさえも、絶対的な価値観とはいえないかもしれない。だって現実にそう思わないような状況が起きてるんだから。

だけど私は「人命最優先」というもしかして幻想かもしれない価値観を信じていたいなと思う。自分の命も、他の人の命も、どんな立派な信念や、ましてやお金や名誉なんかには変えられるものではないと思う。そうじゃないと、たがが外れてどんどん泥沼に進んでしまうかもしれなくて怖い。もう、泥沼かもしれないけど…。

……この先にも色々と書きたいことはあるんだけど、ますますまとまらなくなりそうなのでこのへんで。甘えたこと言ってる、とは思うけど、まあ正直な気持ちです。


Comments

“どんなふうに生きるのか。” への3件のフィードバック

  1. 自分も日本の政府の対応が「人命最優先」であってほしいと思います。自分の国の国民をどんなことがあっても守ってくれる。「国」の存在意義って、一番の根本はそこなんじゃないでしょうか。それがなかったら、自分の国を守るなんてこと、意味がない。

    自分の国の人が助けを求めているのなら、それも、まだ助けてあげられるのなら、とにかく助けてあげたいと思います。

    ただ、そう思います。

  2. 日本政府は、三人の邦人が人質になっているという第一報からわずか数時間(約6時間)後に「自衛隊は撤退させない」と表明しました。政府のステイトメントの是非はともかくとして、日本政府のこのすばやい対応の裏には、事件解決に向けての有力な情報なり手段があると、ぼくはそう思った。しかし、それから24時間以上を経過した今でも、政府は犯行グループとコンタクトできていないばかりか、有力な情報さえつかんでいないようなのです。あの素早い対応は一体なんだったののでしょう? これでは日本がアメリカの「犬」と思われても返す言葉はありません。ぼくは率直にそう思っています。

  3. mitaさん、Hailarさん、まとまらないつぶやきにコメントしてくださってありがとうございます。

    人質解放への動きもあるようで、本当にそうなってくれればなによりです。

    日本政府の対応については、結局解決するまで水面下ではどういうことが行われてるかまだわからないという状況のようですね。

    この件に関していろいろなブログやニュースでも書かれていたので読んでみて、この時点で撤兵する選択というのは正しいのかどうか正直言って分かりません。「テロに屈する」といえばそうなのかもしれない。自衛隊は人道支援だ、そういうつもりはない、と言ったとしても世界的にはそう見えるわけで。そうするとテロが激化する、暴力や過激な活動で意見を通そうと考えるグループが活動を強化する。それも事実かもしれません。もちろん、撤退の考えはないようなので実際はそれが事実かどうかを確かめるすべはありませんが。

    結局ここで「人命最優先」という言葉を出して何が言いたかったかというと、この事件だけにおいての感想ではなくて、テロを力づくで抑えようとしているアメリカという国、それに追従する日本には納得できない。ということです。

    「戦争を始めなければ良かったのに」と今言っても何にもならない。復興支援は必要。だけど、これからもこのまま進んでいって欲しくはないと思います。