少し前にセルフサービスのレジ清算について書きましたが、さらにハイテクな技術のデモ版が登場、と昨日NPRラジオで聞きました。
Stop & Shopというスーパーで、Shopping Buddy(このデバイスのメーカー、Cuesolのサイトでは、Cart Companionとも呼ばれている模様)という「スーパーのカート用ワイヤレスデバイス」が試用できるとか。ちなみに現在は試作品で、市販はしていない。
見た目は子供用のパソコン風おもちゃみたいで、スクリーン上で操作するようです。機能は、こんな感じ(ラジオとウェブサイトの内容より抄訳)。
- 買い物を始める時、カートについている“バディ”に登録済みのカードをスライド(チェックイン)。
- TVのリモコンのような赤外線で、天井からのシグナルを感知し、探している商品まで案内してくれる。
- 買った物をその場でスキャン→値段が分かる。続けて清算もできる(レジでの清算いらず)。
- お気に入りの商品や今いる位置に基づいて、お買い得情報を選んで紹介してくれる。
- 商品情報、類似商品との比較情報などを教えてくれる。
- ウェブサイトから情報(自分のショッピングリストなど)を読み込める。
うわー。星新一氏の世界だなぁこれは。
使用者のインタビューも聞いたけど、かなり好評の様子。「子供もスキャンを楽しんでる」とか、「いくら使ったか分かるからいいわ」とか。
ところで、最近近所の大型スーパー(中西部ローカルのMeijer)で、アメリカ独特の超特大ショッピングカートに加えて、半分くらいのサイズのカートが登場しました(子供用のは前からあったけど、これは大人用)。大きいカートだと動かすのが大変なだけじゃなくて、買いすぎにもなりがち。ただその小カートのためだけにでも私なんかは「同じもの買うならWal-MartじゃなくてMeijer行こう!」って思うわけだから、Shopping Buddyが本当に便利だとしたら、固定客確保にはかなり役立つはず?
「機械には人間と同じサービスはできない」って言う人もいるかもしれないけど、スーパーも含めアメリカの小売店のサービスって元からいいわけでもないし(笑。レジに並ぶ苦痛がないだけでも助かる…。ただ、日用品を買うのにいちいちたくさん情報を流し込まれるのは面倒なので、調べたいときに手軽に調べられるのが一番便利とは思うけど。
On Off and Beyondの渡辺千賀さんもShopping Buddyのエントリーでこれを取り上げられていましたが、“アメリカならでは”のハイテクツールというのには同感。この国は、SFみたいなことをどんどん実用化して、人間のいままで出会ったことのない問題に対面して(鬱病や肥満の急増とか…)、その解決策も探して…というせわしないことを飽きもせず楽しんでるようなところがあるなあと思います。だけど常に、前へ、先へ、新しい方へと進もうとしてることは感じられるのも事実。
関連:CBSニュース Shopping Carts With Brains
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“ハイテク・ショッピングカート。” への1件のコメント
セルフサービスのキャッシャー
家の近くにあるSTOP&SHOPでは、自分でスキャンをして会計ができるセルフサービスのキャッシャーがあるんです。キャッシャーって言うのは、日本のレジのことです。 このキャッシャーが