地域情報のTV番組。

週末に夫と話したんだけど。日本の「地域密着型TV番組」って意外にアメリカでは盲点なのかも。「朝のニュース」と「ワイドショー」のあいだあたりにある、もしくは夕方4時ごろ、「夜のニュース」の前にある、地元色濃い番組たち。主婦層がターゲットだろうから外に勤めてたら見られる時間じゃないんだけど、私は何かと変な時間帯に働いてたことも多かったので結構見てた。それをたまに里帰りして見るとすごーく新鮮だ。

ああいうのって、少なくともここデトロイトではないなあ。朝のニュースとかでちょっとお店やイベントの紹介があったりするけど、特集ってほどではなくて数分の枠。主婦層ってモノが厚くないのもあるだろうし、同じ層の人たちはその時間帯に、強烈な「ジェリー・スプリンガー」的全国版の番組を見てると思われる。新しくできたお店や、週末のイベント情報をみんなどうやって集めてるかというと、圧倒的に口コミが一番多いんじゃないだろうか。その次が、金・土曜の新聞。で、あとは雑誌、フリーペーパーやWeb、DMとかかな。

おかげで情報はどうしても偏る。それが必ずしも悪いとはいえないけど、夫が、「自分の住んでる町を好きになるにはああいう番組は貢献すると思う」と言うので納得してしまった。「トラベル・チャンネル」なんかの全国版はあるのにね。住んでる人に対してその町を宣伝する、っていうのはアメリカ人には変な感じなのかな。そこで、私は思ったんだけど、「あー、でも大企業がそんなのスポンサーするわけがないか」って。新しくできたローカルなお店やらを紹介するのって、少なくとも大手の小売業者や外食産業には得にはならない。なにかと“オルタナティブ”を提案するより、自分たちの顧客をがっちりつかみたいだろうし。

最近よく「Qualtiy of Life:生活の質」について考える。競い合うように、より大きいテレビ、大きい車、大きい家、っていうような基準でそれを測るようなことはしたくないって思う。むしろ小さなことを楽しめる暮らしをしていきたい。幸いそういう相方には恵まれてるので、いつまでたっても子供みたいなことで二人とも喜んだりしてるけど。

英語での「VOW」ネタ的なものがたくさんのってるi love baconを見るのと(彼は毎日欠かさず)、そういうネタを見つけて教えあうのが最近のブーム。ちょっと紹介するのをためらうサイトではある、という今日のオチ。せっかく珍しくいいこと書いてるかと思ったのに…(笑。


…だけどMSNのコラムを読んでもう一度考えた。今この年頃でスローライフがどうのこうのって言うのはどうか、って意見にも納得するよ。「人生にメリハリを!」ってもっともな事だ。今居るところも見失わず、先にある目指すものは物質的なものだけでないっていうのが理想、としておこう。