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WordCamp サンフランシスコ レポートまとめ

その3」にてレポートはこれで終わりです、と前回書きましたが、もう一つ。
gihyo.jp サイトにも「WordCamp サンフランシスコ 2009」レポートを掲載していただきました!

ここで書いたものと少し重なるところもありますが、あちらはもっと一般的な全体のまとめとなっています。もちろんこのブログで同様のことを書いても良かったのですが、もっと多くの人の目に触れることを願って、WordCamp Tokyo の時もお世話になった編集の方にお願いした次第です。

今までは比較的メディアにあまり話題がのぼっていなかった WordPress ですが、こんな感じでもっと積極的に広報していければと思っています。

その他に日本語で書かれたレポートとしては、ブログヘラルド記事がそのうち日本語版サイトにも公開されるはず。英語のレポートは、そちらからのリンクか、イベントサイトのトップページから見ることができます。

写真は Flickr の wordcamp タグwordcampsf2009 タグにて。

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WordCamp サンフランシスコ 2009 レポート: その3

今回の WordCamp サンフランシスコで初の試みとなった、「デベロッパーデイ」。ひとことでいうと、これは大成功だったと思います!土曜日に WordCamp が行われ、アフターパーティもあって、日曜日に行われたこのイベント。「うーん、ちょっとだけ覗いてみてあとはのんびりお昼ご飯でも食べに出ようかな〜」なんて思ってたんですが、楽しくてやっぱり一日いることに予定変更してしまいました。今となってはどうしてそんなことを考えてたんだ!ほんとに行って良かった、と思ってますが。

WordCamp Developer Day私が参加したセッションは、国際化担当者ニコライの i18n についてのもの、メディアアップロード機能についてのブレーンストーミング、システム関連 Q&A、Google Wave デモなど。他にもライトニングトーク、Erlang 言語について、bbPress、2.7 のアイコンデザイナーさんのプレゼンなどなど話題は色々。まだすべて書かれていない状態ですが、当日のプログラムの画像を見ると、WordCamp 本編よりも濃〜い内容なのが分かると思います(それにしてもみんな、字が読みにくいよ…)。

どれも本当に面白かったんですが、内容以外でおおっ、と思ったことの一つは、P2 テーマを使ったプレゼン方式。システム担当者バリーさんは、この質疑応答のためだけに WordPress.com 上にブログを作り、リアルタイムで質問を受付けて回答していました。

そのブログはこちら » Server Q&A — WordCamp Dev Day

アメリカでの Tech 系イベントでは Twitter のハッシュタグを使ってスピーカーに質問をしたり、観客から意見を求めたりというのが普通になってきているようですが、こうやって個別にブログを立ててしまえば、イベント終了後や、参加していない人が見ても分かりやすいのがいいですね。「後で調べて答えます…」というようなフォローアップもしやすいし。

それにしてもこんなふうに「使い捨て」的にブログを立てられるのも、WordPress.com ならでは。そういえば「レポートその2」に書き忘れていましたが、マットの講演の中に「WordPress.org と WordPress MU をマージする予定」という発表もあったので、実際にそれが起こったら .org の一つのインストールでこんなふうに気軽に複数ブログが作れるようになりますねー。

実はこの日のことについて、WordPress に関わる人は好奇心があって、新しいものが好きなんだなと思ったーという話をある人にしたら、「でも、WordPress のイノベーションって言っても、パクってるだけじゃないか?P2 は Twitter だし、BuddyPress は Facebook だし」と、反論できない指摘(笑)をされたのですが、確かにそれは間違っていない事実です。だいたい、WordPress 自体がブログツールとして初めて出てきたものではなくて、いろんなツールの良いところを混ぜたものが欲しい、というところから生まれたものですから。

それを考えると、何もないところから新しいものを作るのよりは、新しいものを使ってみて感じた足りない点やイライラを解決するという方が WordPress らしい。

見たことがないイノベーションではないかもしれないけれど、すでにあるものをベースにして、より簡単に、より使いやすいソフトを作っていくのが好きな WordPress 開発者さんたちだからこそ、コードを自由に改変できる GPL ライセンスにこだわるのかもしれませんね。

私もどちらかと言うとそういうタイプなので(個人的な話になりますが、だからアートではなくグラフィックデザインの道に進んだのです)、肌に合ってるのかもしれないなーと思いました。WordPress LOVE!な皆さん、いかがでしょう?

話がちょっとそれてしまいましたが、以上でひとまずレポートは終了です。

今年都合がつかなかった皆さんも、来年は、ぜひ一緒に行きましょうー。絶対楽しいですから!

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WordCamp サンフランシスコ 2009 レポート: その2

レポートその1に引き続き、今回の WordCamp のプレゼンの中でも一番 WordPress 関連の濃い話が多かったということで、マット・マレンウェッグ氏による「The State of the Word」の内容について少し詳しく取り上げてみたいと思います。

WordPress の成長

マット・マレンウェッグ The State of the WordWordPress.org は順調に成長中。1年前と比べるとダウンロード数が倍になっているとのこと。そのうち、英語圏外からの合計がとくに伸びているそうです。ダウンロード数はリリースの回数が多くなるほど増えるので、毎年平等に比べるのは難しいと思いますが、「ワンクリックアップグレードのおかげで新しいバージョンにすぐにアップグレードしてくれる人が増えているはず。これはセキュリティ面で良いこと」と言っていました。
WordPress.com の方はさらに詳しい統計がとれるので、投稿数、コメント数、さらに Press This ブックマークレットからの投稿の数まで公開していました。

WordPress のビジョン

WordPress は、「より、『目に見えない存在』にしていきたい」とのこと。よく、良いデザインはデザインであることに気づかれないようなものだ、と言われたりしますが、そんな感じで使っているのも忘れるようなツールに近づけていきたいということですね。現在 Google Gears のオプションもありますが、オフラインでもオンラインでも体感速度が同じになるくらいのスピードが最終的な目標と言っていました。

非 GPL テーマについて

いわゆる「プレミアム」テーマや「プロ」テーマとも呼ばれる、ソースコード非開示のテーマ。しかしマットはこれらの呼び方は使わず、非 GPL/プロプライエタリテーマと呼んでいました。最近今までに増してこういった非 GPL テーマが広く使われているのを受けて、この話題についてはかなり詳しく取り上げていました。ポイントは、

テーマを有料で販売するのもいいし、サポートや付加サービスでお金を取るのもかまわない。ただ、「複製や改変バージョンを頒布するならソースを公開する」というライセンスは守って欲しい

ということで、WordPress に依存するプログラムであるテーマ(プラグインもですが)には GPL ライセンスを適用して!と訴えていました。

これは、テーマ作成者が儲かるのを阻止したいというわけではなくて、WordPress のオープンさ、自由さを続けていくため、と、後の質疑応答でも説明していました。例えば現在あるテーマの多くが Kubrick、Hemingway、Sandbox、Thematic などの有名テーマをベースにしたものであり、これらのソースを多くの人が手に入れることができたからこそ生まれたものがたくさんあります。そういった優れたコピー、改変、創作を促進していきたいということのようです。

これにあたって、GPL 対応テーマ制作者を紹介するページを作ることも考えている、とのことです。同様なプラグイン作者用ページもあるといいですね。

WordPress とビジネス

Alex King 氏を壇上に上げて、WordPress に依存したビジネスとして成功している例としての紹介がありました。彼の会社、Crowd Favorite は、WordPress コンサルティングや開発を行うことで成長していっています。オープンソースとうまく関係を保ちつつ収益を上げているモデルとして、同社の展開は参考になります。

さらに、フリーランスの求人サイト Elance や oDesk でも WordPress のスキルは人気上昇中、と紹介していました。プレゼンの中では確か Elance の人気ランキングは13位あたりでしたが、最新の記事では全体の8位までさらに上昇しています。

ローカリゼーション

日本語ユーザーとして興味があるのはやっぱり、ローカリゼーション。WordCamp の少し前にはメーリングリストにて GlotPress という翻訳用ツールの開発も告知されていましたが、このような形でまずは WordPress コア、プラグイン、テーマなどの翻訳がしやすくなる仕組みを作らないと、という姿勢が感じられました。

もちろん、仕組みを完成させて…というところから始めないといけないので道のりは長いわけですが、少し時間がかかっても土台をしっかりさせるのはきっと良い結果になるはず。そこまでリソースを注いで、英語圏以外のための仕組みを作る動きは歓迎したいです!GlotPress についてはもう少ししたらまた書いてみたいと思います。

モバイル、リアルタイムコミュニケーション

iPhone アプリに加え、Blackberry アプリも制作中、と公開。Jabber ボットを使って WordPress.com の投稿をブログユーザーに IM で知らせる試みについても軽く触れていました。このへんの「リアルタイム」性は、やはり Twitter を意識しているというのはあるのでしょうねー。

そして究極の「リアルタイムコミュニケーション」でもある、WordCamp などのイベントにも注目しているという話もしていました。ネットでは全世界につながれるけど、そこからローカルやリアルな世界で人と会ったりつながったりしていくことの面白さは私も実感しているので、これには納得。コミュニティを成熟させていく活動の一環として、こういったことはとても大事だと思います。

WordPress の将来

そして最後にまとめとして語った「WordPress の将来」は、新しい機能のことなどではなく、「参加」について。

これからの Web や WordPress には、参加すること(involvement)が大事になっていく

というやや抽象的ながら WordPress らしい結びだったと思います。具体的には、貢献が目に見えて分かりやすくしたり、WordPress に参加している人たちがお互いにつながりやすくしたりという工夫をしていきたいとのこと。いろんな方面からの協力者にうまく参加してもらえるようになりたい、と語っていました。

かいつまんでの紹介でしたが長くなってしまいました!それではレポート第3弾もお楽しみに!

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