ひきつづき、『New Yorkのコワーキング・スペース「New Work City」創業者と語る新しい働き方の可能性』イベントのレポートです。前編はこちら。
まずは、この日のメインスピーカーであるトニー・バッチグルーポさんが出演している、New Work City の様子が分かる動画からどうぞ。
「A Home of Their Own」(日本語字幕付き動画)
(「Select Language」と表示されている場合はドロップダウンから「Japanese」を選択してください)
トニーの講演は、「Coworking is the Future for Everything」というタイトルの、青空イラスト入りスライドからスタートしました。
かなり意訳&記憶にたよった記述ですが、トニーのメッセージは例えばこんなかんじ。
「僕にはなにかすごい能力があるわけじゃない。でもみんなの力を合わせて大きなことができたし、場を提供する事が必要だと思ったからそうした」
「今の形が最終形だとは思っていない。形態は常に参加する人たちのインプットで変化していく」
「仕事のモチベーションはお金や物質だけでもないし、難しい問題を解くことだけでもない。世の中を良くしていきたいという欲求がその上にはあるはず。それを応援していきたい」
「お客さんと提供者、ではなくひとりひとりが参加者でありエバンジェリスト」
「ベースとなるコミュニティがまずあって、コワーキングスペースができた。それぞれのコミュニティによって、成功する形も違ってくるはず」
そして最後に、「This is big.」と書かれたスライドでお話は終わりました。
質疑応答も時間が足りないほど盛り上がり、日本各地でコワーキングの試みを行っている方たちの自己紹介タイムがあったり。コワーキングという「一緒に同じ場所でやること」に興味を持つ人が集まっただけあって、ライブ感あるイベントでとても刺激を受けました。
講演された方々、そしてイベントを開催してくださった市川さんのように、根本にある協業や共有の考え方をしっかり伝えていく人がたくさんいることで、コワーキングや Jelly という今まで珍しかった協業のかたちやその可能性が一過性ではなく理解され、広まっていく助けになるのだと思います。私もお客さんではなく参加者として、一緒にその先を考えてつくりだしていくお手伝いが出来ればと考えています。
トニーの言葉に私はすごく、オープンソースのムーブメントに共通するものを感じたし、これからの社会を私たちが作っていくんだ、と本当に思うために必要な心構えがそこにはある気がします。
以下は、最初に掲載した動画の終わりの部分です(翻訳は私)。
ここにいる人達は、何が起こってるか心から気にかけてる。
みんな、ここは自分たちのものでもあるって知ってるんだ。
だって彼らも一緒に創り出してきた場所だからね。People who are here have an emotional stake in what’s happening.
They know that this is partly theirs,
because they helped to build it.
仕事場はもちろん、住む場所も、(ソフトウェアも!)こんな気持ちを持って接することが、幸せになる第一歩なのかもしれないと思います。
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