カテゴリー: 10月 2009

WordPress for iPhone のトラブルシューティング

WordPress for iPhone 公式サイト先日、新しい WordPress iPhone アプリの公開について書きましたが、ちらほらと「エラーが出て使えない…」という声も耳にしました。このアプリの公式サイトやサポート情報は現在すべて英語なので、トラブルシューティングの方法などをまとめて日本語 Codex に公開してみました。

WordPress for iPhone – WordPress Codex 日本語版

iPhone アプリを使う場合も、WordPress の基本的なトラブルシューティング方法と同様に、「プラグインをオフにする」「テーマをデフォルトに戻す」などを行って問題を特定するのがまず最初のステップです。それからエラーコードや状況の Google 検索、公式サポートフォーラムを自動翻訳ツールを使って読んでみる、などで手がかりがつかめるかもしれません。

上記の Codex ページにまだ書かれていないエラーを発見、解決した場合は、ぜひページを編集して共有してください。

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WordPress for iPhone 2.0 が出ました

WordPress 用 iPhone アプリの新バージョン、WordPress for iPhone 2(iTunes ストアへリンク)がアメリカ時間の昨晩リリースされました。

今回の新バージョンは、前バージョン(1.x)のアップグレードとしてではなく、新しいアプリとして公開されているので注意が必要です。アプリストアに登録している配布元アカウントを変えたかったからというのが理由で(同じアプリの更新アップグレードではそれができない)、今後は普通にアップグレードできるようになるそうです。今回のみ、上記リンクをクリックするかアプリストアで「WordPress 2」を検索してください。

早速この記事も下書きだけそのアプリで書いてみましたが、前バージョンに比べてブログの設定や投稿、コメントの管理(左の写真)が分かりやすくなっています。

良いところ・今後に期待したいところ

私が特に気に入っている部分は、

  • コメント管理画面に Gravatar が、ブログ管理画面に Favicon がついた
  • アプリを落としても前開いていた画面に戻るようになった
  • コメント・投稿・固定ページのナビゲーションが画面下についた
  • iPhone 上だけで投稿やページをメモ的に保存できる、Local Draft ステータスが追加

というあたり。

逆にこれから改善を期待している点(の一部)は、このへんです。

  • コメントへの返信機能
  • 画像配置の詳細設定
  • WordPress.com の複数ブログの一括追加機能(共通ログインの場合)

もちろんパソコンで見る管理画面ほどの高機能ではありませんが、出先で作業をさっとやる、という目的にかなったアプリになってきていると思います。

WordPress for iPhone は WordPress と同じようにGPL ライセンスで、オープンソース形式で開発が進められています。私も Twitter 経由で知った不具合をさっそく投稿しましたが、なにか問題がある場合は WordPress.org の アカウントでこのプロジェクトの Trac にログインしてチケットを投稿できます。もちろんソースもすべて見ることができます。日本のモバイル系開発者の方にも参加してもらえればおもしろいのではないかなと思います。

サポートについて

英語でもOKという場合は、コア開発者も目を通しているiPhone アプリ専用フォーラムが一番良いでしょう。日本語を使いたい場合は、ja.wordpress.org のフォーラム「その他」で質問して、タグに「iPhone」とつけるといいと思います。

関連リンク

英語の情報

日本語のレビュー(スクリーンショット多数)

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WordPress 2.9 の新機能紹介

先日の WordCamp Kyoto でも、2.9 の事が知りたい!という声をたくさん聞きました。情報としては既にネットにあるので、プレゼンで発表することではないかなとは思ってあえて詳しくは触れなかったのですが、まだ日本語の情報は少ないし、引き続き興味は高まっているようなので主要な変更をまとめてみました(以下は、Codex/Trac 情報の他、コア貢献者でもある Dougal の WordPress 2.9 Features という記事などを参考にしています)。

「ゴミ箱」機能
投稿、固定ページ、コメントの削除の際に出てくる「本当に実行しますか?」というプロンプトを廃止して、かわりに OS やメールクライアントのような「ゴミ箱に入れる」という状態を導入。これで間違って完全削除してしまうこともないし、うっとうしいプロンプトが出てくることもなくなります。
投稿サムネイル
投稿にサムネイル画像を追加できます!the_post_image() という新しいタグで、画像の表示位置も指定可能なので、カスタムフィールドや添付ファイルの設定をいじったりしなくても「マガジン風」レイアウトのテーマなどが簡単に作れるようになります。

詳細やスクリーンショットは、WP Engineer の New feature in WordPress 2.9 – the_post_image()(英語)にて。

画像の編集機能
WordPress 2.9 画像編集機能

WordPress 2.9 画像編集機能

メディアライブラリで、画像の簡単な編集ができるようになります。

回転、反転、切り抜き、サイズ伸縮など本当に基本的な操作だけですが、ちょっとした編集だけの場合は特に画像処理ソフトを立ち上げるのが面倒だと思うので、便利さが感じられると思います(右の画像)。

メディア埋め込みの高機能化
動画埋め込み用プラグイン、Viper’s Video Quicktags というのがあるのですが、この機能の一部がコアに入ります。oEmbed への対応も含まれるため、YouTube・Flickr・Vimeo・Hulu などのURLを本文中に入れるだけでメディアを埋め込むことができたり、今まで以上に簡単に外部コンテンツを含められるようになります。

この機能の詳細は、前述のプラグイン作者のブログ、Easy Embeds For WordPress 2.9(英語)にて読めます。

プラグインからのテーマ変更
register_theme_directory() により、プラグインがテーマを指定・変更できるようになります。
カスタム post_type
post_type には post/page/attachment などがありますが、これを自由に作成して利用できるようになります。カスタムタイプを使ったクエリも可能になり、より「CMS ライクな」使い方ができるようになります。
スラッグベースのカテゴリー・タグテンプレート指定
今まではカテゴリー・タグ ID のみの接尾語しか使えませんでしたが、例えば category-events.php とか、tag-music.php 等のテンプレートを作成することで、’events’ や ‘music’ のスラッグを持つカテゴリー・タグページがそれを使用するようにできます。ID はインストール環境によって違ってしまうこともあるので、これは便利。
その他便利な関数・フィルターの追加
  • excerpt_more: 概要の続きを表すテキスト [...] を変更するためのフィルター。
  • smilies_src: スマイリー画像の位置をカスタム指定するためのフィルター。
  • the_terms: タグやカテゴリーと同様に、カスタムタクソノミーの term(項目)を一覧表示するタグ。

ここに挙げたものは変更の一部なので、さらに詳しく知りたい方は、Trac や Codex をどうぞ。
WordPress Codex 日本語版のバージョン情報ページは、メジャーバージョン(2.7、2.8など)の場合リリース前から英語版が更新されています。2.9でも4月くらいからそのページが準備されてきました。日本語訳も今日公開しました。

» Version 2.9 – WordPress Codex 日本語版

Trac チケットをもとにしているので、機能の羅列となって読みやすいとはいえないかもしれませんが、詳しい内容に興味がある方は目を通してみてください。

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WordCamp Kyoto 2009、終了しました!

10月16日&17日にかけて行われた WordCamp Kyoto 2009 が無事終了しました。ご来場&ご協力いただいた皆さん、ほんとうにありがとうございました。

私は17日のみの参加となってしまいましたが、出席することができて本当に良かったです。WordCamp の運営に関わるのはこれが3度目。初めての WordCamp からたった1年ちょっとで WordCamp を取り巻く状況もずいぶん変わってきたな、と心から実感できました。

イベントの反響というのは数値で計るのがなかなか難しいものですが、ここ1年の日本での WordPress の盛り上がりを眺めていると、多少なりともそれに貢献することはできているのではないかなと思います。

イベントの詳細レポートは他の方にお任せするとして(のちほど色々と出そろったらリンクしてみます)、私の WordCamp に対する考えをつらつらと書いてみます。

たくさんの人の協力があるからできること

イベント当日まではアメリカと日本でやりとりをしながら運営を進めていくというスタイルも今回が3度目。今回は関西以外のスタッフもたくさん参加していましたし、どこにいても一緒になにかを成し遂げられるということを実感できる結果になりました。でもそれは、たくさんの人の協力があったからです。ふだん仕事でやっているようなこと(デザイン、執筆、プログラミング、営業、などなど…)や、そのほか手間と時間のかかる作業を無償で提供してくれたスタッフ。遠くから足を運んでくださった方々や、貴重なお時間を割いてご参加くださった方々。そして、イベント運営としてはアマチュアである私たちからのスポンサー依頼を快くOKしてくださった企業の皆さん。そういった人たちに共通しているのは多分、「WordPress が好きだから応援したい」という気持ちなんだと思います。

それを考えると、WordPress プロジェクト自体がどうしてうまくいっているのかが不思議でもなんでもないことのように思われます。プレゼンの中でも、「こんなにたくさんのプラグインやテーマを一社がつくるのは相当大変」と言いましたが、同じく、こんなにたくさんの WordCamp を世界中でやるとして、普通のー企業の広報部などが企画・運営を担当しているとしたら…。いくら大企業でも毎週末のように世界各地で WordCamp くらいのイベントを開くのは難しいのではないでしょうか。

たくさんの人が協力しやすい仕組みを作る事が大事

お気づきの方もいるかもしれませんが、WordPress と WordCamp って共通する事がたくさんあります。貢献を強制する事なく、本人たちも楽しんでくれる形でいろんな人からの協力を得られる仕組みにしていくことで好循環が生まれてくるのであって、関わってくれている人にストレスがたまる形で開発や運営をしていては、どんなにすばらしい人材やたくさんの資金があってもいつかはそれが枯れてしまうと思うのです。
短期的なゴールをとにかく達成すればいいというならそれでもかまいませんが、私は WordPress がゆっくりでも順調にずっと育っていってほしいと思っています。

だからこそ今後は各地のコミュニティがイベントをやっていく最低限のお手伝いをしてくような形になれば理想的だなと思っています。私は日本での WordPress の普及を心から応援しているし、WordCamp に関わるのもとても楽しいのですが、一人でがんばっていてもたいしたことはできないものです。そのかわり、今までのイベントで学んだ事を共有して、今後運営をしたいと思っている人たちが同じ間違いや苦労をしなくていいようにしていくことに力を注いでいきたいです。

イベント、おすすめです

もちろんイベントばかりやっているわけにもいきませんが、モチベーションは確実に上がりますし、プロジェクト管理について学ぶ機会にもなります。オープンソースプロジェクトに関係している人はもちろん、「何かを伝えたい、広めたい」とブログをやっている人は、イベントの企画も選択肢に入れてみてもいいのでは。

インターネットは便利だし、ブログも便利だけど、ただ情報を共有して消費するためだけのものにしているのはもったいない。いわゆる「リアル」な世界を変えたり、動かしたりしていくことができるツールだし、だからこうやって情熱を注げるんだということを忘れないでいたいです。イベントは参加しても運営しても、それを実感できる良い機会になると思います。おすすめですよ!