カテゴリー: 8月 2007

WordPressをどこで知る?–まだ足りないものと必要なこと。

akaさんの記事「一体どこで WordPress を知ってくるのか」 にコメントしようと思ったのですが長くなりそうなのでこちらで。

ところで一体どこで WordPress ってものを知ってくるんだろう,とても気になるのであります。

これを読んで、確かにそうだなぁと思いつつ、この疑問が出てくる状況自体が少し悲しくもあったりします。うまく伝わるか分からないのですが、レンタルのブログサービスを使い慣れた人やWeb制作に関わる人のスタンダードや「次のステップ」としてWordPressが普通に存在するといいなぁと。

An Event Apartで月曜にZeldman氏が言っていた言葉なのですが、「WordPressはギーク向け。Movable Typeはデザイナー向け。Blogger.comは親戚のジョージおじさん向け。」デザイナーやジョージおじさんの心をつかむのがWordPressの究極の目標とか方向性とかであるべきというわけではないのですが、これってWordPressに足りないものを的確に言い表している気がしませんか?個人的に思うのは、それは洗練された使いやすいUIと、使い手を迷わせないオプショナルな拡張性(Firefox的、と言えばいいでしょうか)、など。

そしてもちろん、とくに日本語圏ではWordPress自体がもっと知られていくことも必要ですしね。

ちなみにakaさんの質問への私の答えは、「WP(そのころはb2)を使っている他の人のブログを見て良さそうだなと思って。」です。Movable Typeからの移行をする際、同じようにMTの気になる点を挙げたり移行の手順を書いていた方々の記事を読んで、「おー、同じようなことを考えている人がいいと言っているこのツールを試してみようかなぁ」と思ったのでした。
これってつまり、WPを知ってもらうためにはもっと自分でも日常的にWPを使って思うことや気になることを書いていくべきってことでしょうね。だれかのブログ記事ひとつが大きな決断を促すことも、たくさんあるのですから。

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An Event Apart シカゴ 2007

シカゴで今日&明日行われる、An Event Apart Chicago 2007に来ています。
ジェフリー・ゼルドマンとエリック・メイヤーが中心になってアメリカ各地の都市で主催されている、Web制作に関わるプロフェッショナルのための2日間のセミナーです。会社から3名で行くはずだったのですが、急遽1名来られなくなったもので、私と同僚ひとりでの参加となりました。

例えば今日のセッションではデザイン、情報アーキテクト、検索結果の分析、などなど話題は広い範囲にわたっていますが、決して浅く広くというわけではなくて専門分野のリーダーたちの興味深い話が聞けました。共通したメッセージのひとつとして感じたのは、「実際の問題を見きわめ、頭を使って、行動を通して解決していくことの積み重ねが大事。」ということ。非常にあたりまえ、でも、心から分かって実行している人は少ないのが現実…、と個人的には思います。

「見きわめ」と「行動」に必要なことはいきなり身に付くものではないけど、知れば知るほど面白いWebの世界に浸かることで知っていくしかないわけです。あ、Web以外からのインスピレーションも忘れずに!というのがジェイソン・サンタ・マリアの言葉でもありました。

イベントのルールとしてスライドのURLは公開できないのですが、学んだことを消化して報告していければと思います。

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2007 WordPressプラグインコンペの全エントリー発表

Weblog Tools CollectionによるWordPressプラグインコンペの受付期間が終了し、エントリー一覧が発表されました。最終エントリー数は30件となっています。

現在コンペ用ブログで、各プラグインへの投票を受け付けています。とはいってもあまり厳密なものではなく、ルールによると最終的な結果は主催者のみによって決定されるとのことなので、投票結果はその参考にされるだけのようです。

エントリー一覧を見てみると、WordPress本体のアップグレードや、テーマ&プラグインのワンクリックインストールを可能にするなど自動化機能を追加するプラグイン、投稿画面のWYSIWYG機能を拡張するプラグイン(TinyシリーズWP Super EditRealWYSIWYG)、写真などのメディアファイルの管理に注目したプラグインが目につきました。プラグイン作成者もしっかりWordPressを使いたおしているだけあって、毎日使う中で「こういうのがあったらなぁ」という希望を満たすような便利なプラグインが多いですね。
「WordPress」のスペルミスを正すプラグインとかいう小さなものもあります(word pressとか、Wordpressとかを置換するらしいです)。これも結構、便利?笑

過去にリリース済みのプラグインは受け付けず、このコンペ用に新規に書かれたものだけというルールですので、新しいプラグインがたくさん見つかるはずです。日本語訳希望!というものがあったら、JSeriesへの日本語リソースの追加を考慮しますので、ぜひ教えてくださいね。

さて、優勝者となって豪華賞品($1059=約12.5万円の専用サーバホスティング、$600=約7万円の現金、8GB iPod Nano)を手にするのは誰でしょう?

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WordCamp 2007レポート(2日目、後編)

WordPressの現況

「State of the Word」とは、「State of the Union (Address)」(アメリカ大統領の一般教書演説)という言い回しをもじったタイトル。Matt Mullenweg氏により、去年のWordCampから今までの動きや、この先の展望が語られました。長くなりますが、けっこう日本語でこういった内容がまとめて書かれているところはないので、なるべく詳しく書いてみます。

WordPressの実態

WordPressには、おおまかに言って3つあります。

  1. 「WordPress」=wordpress.orgでダウンロードできる、個別ブログを立ち上げるためのオープンソースソフトウェア
  2. 「WordPressMU」=mu.wordpress.orgでダウンロードできる、複数ブログを立てて運営するためのオープンソースソフトウェア
  3. 「WordPress.com」=無料サインアップできる、レンタルブログサービス(WordPressMUをベースにしたシステム)

もちろんこの他に(WordPress MEなども含む)派生バージョンがいろいろありますが、基本的にこれらが元になっています。

WordPressはオープンソース環境で開発されていますが、もともとWordPressの代表開発者であるMatt Mullenweg、Ryan Boren、Donncha O Caoimh、Andy Skeltonの4名が2005年8月に立ち上げたAutomatticという会社がWordPress.comを管理しています。ちなみにAutomatticの社員は現在16名。

Automatticの収入源

上記に挙げたサービス&プロダクトは個人ユーザ向けにはすべて無料です。先日のWP Japan Skypeミーティングでも話題が出ていましたが、サーバ代や人件費をまかなうためのAutomatticの収入源は何でしょう?という話。

答えは、WordPress.comの有料オプション&Akismetのビジネス向けサービスの2本立て、とのこと。そのほかWordPressの有料技術サポートなんかもやっているようですが、とくに言及はなかったのであまり占める割合としては少ないのかな?

今後のバージョンについて

次期WordPress 2.3は、9月リリース予定とのこと(Tracのロードマップでは8/20にテスト用版完成が目標)。今後は計画的に、だいたい4ヶ月ごとの定期的なサイクルで大きなリリースを重ねていくつもり、という話でした。「WordPress 3.0は大きな変更をたくさん含めるつもりなのか?」という質問もありましたが、「いや、単に2.9の次のバージョンとしてリリースするだけ」だそうです。

WordPressのこれから改善していきたい点

  • メディアファイル(画像、音声、動画など)の取り扱い。投稿のUIやメタ情報の管理など。
  • WordPress本体のバージョンアップをさらに簡単にできるようにする。イメージとしては、Firefoxアップデートのような感じ。プラグインのアップデートシステムはv2.3に含まれる予定です。
  • リッチテキストエディタ(TinyMCE以外?)のユーザビリティ
  • WordPress.comも含むさらに高度な国際化&ローカリゼーション
  • Codexドキュメンテーションの整理、強化
  • Blickiのようなしくみを使った記事のバージョンコントロール

しかしこうやってどんどん機能を追加していくことで心配されるのは、WordPressがいわゆるCMSソフトのようにごちゃごちゃ重く扱いにくくなってしまうこと。開発コアチームとしては、「堅牢性、スピード、柔軟性」を3本柱に据えていきたい、と話しつつ、その中でも「柔軟性」が特に大事だと思っているという話もありました。

その他…

  • 「今年の終わり頃に、WordPress CMSサミット、みたいなイベントを開催したい」
  • 「もっとWordPressのスクリーンキャストとかがドキュメンテーションとして増えてほしい」
  • 「“WordPressスタイル”のコーディングスタンダードを確立していくつもり」
  • 「バックエンドのシステム(ログイン、ユーザ管理、テキストフォーマッティングなど)を、他のアプリケーションに統合して使える“BackPress”として単体で開発していきたい」

WordPressをリードするAutomatticというチームががこれから何をたくらんで?いるのかが見えて、とにかくほんとにおもしろかったです。

WordPress開発者インタビュー

"Developer Duke-Out“ panel

ひきつづきMattがマイクを取り、Michael Adams/Mark Jaquith/Andy Skelton/Ryan Borenの4人にインタビューする形式で行われたこのセッション。最後となったのでリラックスした雰囲気にさらに輪がかかっていながら、5人のハードコアなWordPress開発者が集まってこその(雑談も含め)かなり濃い話が聞けました。…とかいいつつ、ほとんどメモを取っていないのでごめんなさい!一生懸命聞いていたので〜ということで許してください。何かの機会に思い出したことがあればまたちょっと掘り下げて書いてみたいと思います。


以上、えらい時間がかかりましたが、WordCamp2007 すべてのセッションのレポート終了です。行く前はどうしようか迷っていたのですが、帰ってきてからというものWordPressのみに限らずWeb仕事全般的にかなりモチベーションが上がったので、行って良かったなーと思います。オフ会もそうですが、イベントなどを通してネットの世界でやっていることをリアルに話したり聞いたりするというのはほんとにおもしろいものです。

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