
2025年最後の日となりました。
突然ではありますが、2025年11月より Bluesky の日本カントリーマネージャーに就任しました。
実は、私は最近まで Bluesky のアカウントを持っていませんでした。他の SNS についてもここ数年は告知に使う程度で、どちらかというと消極的利用をしている 方でした。しかし、前職である Automattic 時代に尊敬していた方からの紹介というご縁があって Bluesky のことをよく知っていくうちに、このプロトコルの目指す未来を作っていくお手伝いをすることに興味を持ち始めたのでした。
その際、「WordPress や Automattic の初期に似ている感じもするから、面白いかもしれないよ」という言葉をいただいたのですが、実際に仕組みや理念を知るほどに、サービスの種類は違えど多くの共通点があるのに気づくようになりました。
Bluesky とAT Protocol の「中央集権にならない」ための構造的な努力
Bluesky の世界にいると、かつてブログを書き始めた頃に感じた「自分の場所を自分でコントロールできる自由」を少し思い出します。
Bluesky は、多くのメジャーなSNSとは異なる「分散型ソーシャルネットワーク」であり、以下のような特徴を持っています。
- 公益を追求する組織: 運営主体である Bluesky は、米国の「PBLLC(公益合同会社)」という形態をとっています。営利事業と公益活動の両方を法的に義務付けられた組織です。
- プロトコルとアプリの分離: Blueskyは「AT Protocol」というオープンな土台の上で動く一つのアプリに過ぎません。たとえ将来的に特定のアプリがなくなったとしても、プロトコルという仕組みそのものは残り、ユーザーのデータや繋がりは守られます。
- OSS(オープンソース): コードが公開されており、理論上は誰でもクローンを作ることが可能です。
AT Protocol は、インターネットが本来持っていた「相互運用性」という理想を、中央集権型ではないソーシャルネットワークの仕組みとして再構築しようという挑戦です。
自分たちの場所を、自分たちの手で良くしていく
そして Bluesky に惹かれたポイントのかなり大きな一つは、既存のコミュニティにある「自分たちの場所を、自分たちの手で良くしていく」という姿勢でした。例えば、先日見かけたこんな言葉。
(豆腐さんどさんは、Bluesky用の漫画ビューワー Skybind を作成されています)
一方的に提供されるものではなく、そこに集う人々の意志と協力によって形作られるプラットフォームでは適切なバランスが必要ですが、日本の文化や言語の理解を持つ一人として貢献できればと思っています。
コラボレーションのお誘い
今後、日本国内でのイベントやキャンペーンの開催や、企業・団体の皆様との連携も積極的に進めていく予定です。「Bluesky でこんなをしたい」「自社ドメインを認証して信頼性を高めたい」といったご相談があれば、ぜひお気軽にお声がけください。また、ユーザーインタビューをさせていただける方も募集しています。
年始にかけて、「お正月フィード」に皆さんの新年を迎える投稿が集まるようになっていますので、アカウントがある方はぜひ「お正月っぽいキーワード」を含んだ投稿をしてみてください。まだない方は、フィードを眺めてみるも良し、アカウントを作ってみるも良し。
私の Bluesky アカウントはこちらです。https://bsky.app/profile/naoko.cc Bluesky で、新しい年を一緒に迎えましょう 🦋
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