Poedit v2.1 以降ではビルトインの TMX 形式エクスポート・インポート機能が追加され、以下の方法は必要なくなりました。設定 → 翻訳メモリ → Manage/管理ボタンをお使いください。
PO ファイル編集用のデスクトップアプリ、Poedit は現在のところ翻訳メモリ(Translation Memory = TM)をローカルに保存しています。新しいマシンに切り替える際に安全に移行する方法がオンライン上に見つからなかったので、作者の Václav さんに確認してみました。
方法は以下のとおりです。
- Poedit を新しいパソコンにインストールする。
- 両方のパソコンで、不可視ファイルを表示するように設定を変更(ターミナルを使うか、Finder で Macintosh HD を選択して ↑ Shift + ⌘ command + .)※ 。
- 両方のパソコンで Poedit を終了し、旧パソコンの以下のディレクトリを新パソコンからアクセスできる場所にコピーする(Dropbox など):
/Users/xxx/Library/Application/Support/Poedit/TranslationMemory
- コピーしたディレクトリで新パソコンの同じ位置にあるディレクトリを上書きする。
write.lock
と segments.gen
というファイルを上書きするかどうか聞かれるかもしれませんが、私の場合上書きしてしまっても問題ありませんでした。
※ 不可視ファイルの取扱に慣れていない方は、誤操作で必要なファイルを消したりしないよう不可視に戻したほうがいいかと思います。
作者さんによると、異なる OS 間でもこのコピーの方法は有効とのこと。ただし、複数のパソコンがアクセスする共有の場所に翻訳メモリを置くことはできないそうですのでご注意を。
ちなみに現在の Poedit Pro 版では「オンライン共同翻訳メモリ」という機能があって、別環境での翻訳メモリ共有はこれでかなりカバーされている部分もあります。将来のバージョンではもっと手軽に翻訳メモリをエクスポート、インポートする機能も実装されるかもしれないそうですが、それまでの間にこの情報がお役に立てば幸いです。
英語版: Migrating Poedit Translation Memory to a Different Computer (Mac)
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