先月中旬から、オンラインの WordPress プロジェクト翻訳プラットフォームである translate.wordpress.org 上で、WordPress.org 公式ディレクトリ掲載テーマの翻訳ができるようになりました。
先日の WordCamp Kansai での翻訳ハンズオンの際も質問が出ていたりしたのですが、この新しいプロセスについての詳細を軽くまとめてみました。
承認された翻訳はどのタイミングでテーマに含まれるのか?
もしテーマ作者がレポジトリ内に翻訳ファイルを残したままにしていた場合、translate.wordpress.org の翻訳はテーマの ZIP ファイルには含まれません。翻訳ファイルを取り除いたテーマに関しては、新しい「ランゲージパック」機能が活用されます。WordPress の管理画面からテーマをインストールすると、必要な言語ファイルのみが取り込まれるというものです。詳細は以下の投稿にて。
Theme Translations on WordPress.org
ただし現状、ランゲージパック対応のために翻訳ファイルを削除したレポジトリ構成にしているテーマはまだ非常に少ないようです。
新しい翻訳を提案したけどなかなか承認されないのはなぜ?
翻訳を承認・却下できる Translation Editor (以前は Validator と呼ばれていた) にとって、現在の UI ではどのテーマに承認待ちの翻訳があるのかを見つけるのが非常に難しいです。なので、単に気づいていない=承認されないという可能性が強そうです。
UI の特に並べ替え機能に関しては今後改善が見込まれるようですが、現状としてはメーリングリストや WordSlack の #translate チャンネルで呼びかけるなどといった形で教えていただければと思います。
8月21日追記: 承認待ち翻訳を表示する画面が追加されました。引き続き、承認に時間がかかる場合は Translation Editor にお問い合わせください。
公式ディレクトリ登録テーマはすべてオンラインで翻訳できるの?
短い答えは「No」になります。過去2年間に1度でも更新されたことのあるテーマのみがオンライン翻訳可能になります。実際に見てみると1900以上のテーマがオンライン翻訳プラットフォーム上にあるようでした。
ちなみに、2年以上更新されていない古いテーマは、テーマディレクトリ内ページへの直リンク以外 (検索など) では現在表示できなくなっています。
Meta チームでは、このオンライン翻訳プラットフォームとランゲージパック機能が利用できることを「公式ディレクトリにテーマを追加する利点」のような感じでテーマ作者にアピールしたい考えのようです。確かに現状の翻訳管理はなかなか大変なので、これを機により広い利用者へテーマを広めたい作者の方たちが公式ディレクトリをさらに活用してくれるようになると良いですね。
このオンライン翻訳やランゲージパックについてはプラグイン向けプロセスを含めまだ未確定なところもありますので、詳しくは make.wordpress.org の meta や polyglots、そして themes / plugins などで随時情報が出てくるのを追ってみてください。
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