Webstock 2013 レポート【その2: Automattic 俳句ブース】

昨日セッションレポートを少し書いた Webstock、引き続いてスポンサーシップ関連についてもちょっと共有します。

Automattic「俳句」ブース

Automattic.com のホームページにはここ数年くらい(なんちゃって)俳句、というかプロダクトを説明する「haiku」が並んでいます。WordPress.org では「Code is poetry(コードは詩である)」というタグラインもよく使われているし、開発版リリースの際にもたまに haiku が添えられたり。言葉を使ったこのアートは Automattic と WordPress のちょっとした裏テーマになっています。

Wellington, NZ

今回のイベントでは初の試みとして、ブースで「haiku」を詠んでもらうというしかけを行いました。イベントスポンサーシップ担当の Rebecca、Jetpack 開発などをやっているチームの Gary、そして VIP サポートの Daniel と一緒に、単語のマグネットをボードに貼りつけまくって準備し、一句詠んでくれた人のイベントネームタグに入っている Twitter アカウントと作品の写真を撮りました。イベントの最後の日には優秀作に Jetpack ロゴ入りの充電器をプレゼントという流れだったのですが、かなりハマって一人でいくつも作ってくれる人もいたりしておもしろかったです。

Webstock

Webstock 運営者からは「来場者が楽しめるブースを!」というスポンサーへのリクエストがあったそうで、そのあたりは WordCamp Tokyo 2013 で試みたコミュニティやスポンサーブースの盛り上がりとも通じるところがあるなと思いました。認知度を高めるためのスポンサー参加ですが、ただお金を払って宣伝してもらうだけでは来場者に無理やり広告を見せていることになってしまいます。一緒にイベントを盛り上げて、来てくれた人に楽しんでもらうことが結果的には良い印象を残すことにつながる、という当然のことをきちんと支援している印象を受けました。

Webstock

スポンサーとスピーカーのペアリング

スポンサーはバックアップしたいスピーカーを選ぶことができ、その人が話している間にはサイドにあるモニターにずっとロゴが表示されます。Automattic がマッチングしてもらう相手として選んだのは CSS Trick / Smashing Magazine のクリス・コイヤー氏。彼は WordPress の書籍を書いたり WordCamp でも話をしたりしていますし、今回のスピーカーの中では一番関連性が高い必然的なチョイス。カンファレンスの前に彼と同僚と一緒に夕食を食べながらイベントについて話したり、ブースにも立ち寄ってもらったりしました。1日限りのイベントの場合スピーカーさんは多忙すぎてスポンサーと引きあわせてもらっても一緒に過ごすのは難しいかもしれませんが、 Webstock は前半のワークショップも合わせると5日間の開催なので、空いた時間を有効に使うためには悪くないやり方だと思いました。

Webstock

来場者に渡すバッグの内容

運営者からのスポンサーへのもう一つのリクエストは、「参加者への配布物は、単なるチラシではNG。少し特別なものにして欲しい」というもの。Automattic の場合、カンファレンス一日目がバレンタインデーということもあり、名刺サイズのロゴ入りチョコをオーダーメイドしていました。そもそも Webstock はバッグが4種類のまったく違うデザインから選べるというくらい気合が入っているのですが、お菓子・Tシャツ・ノートなど、開けるのが楽しくなるようなデザインのパッケージに入っていたりと凝っていました。

Wellington, NZ

Wellington, NZ

普段はスポンサー側よりもイベント運営側にいることが多いんですが、逆の立場から体験してみた Webstock 全体のレベルの高さはすばらしかったと思います。自分たちも楽しみながら最高の場を作り出すために細かいところにまで気を配っている運営者の姿勢に、その成功の秘訣はあるのだろうなと感じました(イベント公式アイスクリームやビールまで用意したり!)。

Webstock カンファレンスはとてもインスピレーションを受けた2日間で、Web への関わり方や仕事に対する姿勢をを改めて考えさせられました。今の時代に生きる私達が、インターネットという媒体を通してよりよい未来をつくるために何ができるんだろう?何をするべきなんだろう?というテーマが全体を通してあった気がします。

来年は今まで毎年使っていた会場のタウンホールが改築工事に入ってしまうらしいのですが、ウェリントンでの開催予定とのこと。日本からものすごく近いというわけではないですが、次回もまた充実したスピーカーのラインアップが期待できるので注目の価値はあると思います。


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