Smashing Magazine の「Diary Of A WordCamp」というイベント記事が社内で共有されていたのですが、なかなか良い感じだったのでその他の情報も交えつつまとめてみました。ヨーロッパの WordCamp には行ったことがないのですが、雰囲気がちょっと分かった気がします。
WordCamp オランダの概要
今年の3月にユトレヒトで開かれた WordCamp オランダ。土日2日間にわたって行われ、それぞれ200人、120人が出席したそうです。まずは、40秒の動画と写真のスライドショーをどうぞ。
会場は、「Seats2Meet」というコワーキング&会議スペース。写真でみると、カラフルで楽しい雰囲気の場所です。コワーキング関連の人やオランダの同僚などから耳にしたことがあったんですが、予約すれば無料で席を使えて飲み物・食べ物などもタダなんだそうです。同じ会社が経営しているワークスペース予約システムの宣伝を兼ねたサービスのようですが、こうやってイベントで使われることで広く知られるようになるし、運営者・会場提供者両方にメリットがありますね。
スピーカーと講演内容について
「pitch」や「call for paper」などと呼ばれることもある、スピーカーセッションへの立候補。WordCamp オランダはメールでの自薦で募ったそうです(ちなみにイギリス・エジンバラは Wiki のコンテンツプランニング用ページ、イタリア・ミラノはウェブ上のフォーム、テキサス州オースティンは投票システムを使っていたとのこと)。
WordCamp オランダでは23人のスピーカーが壇上に上がりました。オランダ在住の WordPress 関連開発者(Yoast.com の Joost de Valk 氏など)、オランダ語圏のコミュニティマネジャー、WordPress・BuddyPress のコア開発者などが英語とオランダ語で講演していました。Nacin のセッションでは WordPress 3.5(次の次のバージョン)についても触れられていたようです。
- 国際化・ローカリゼーション関連の変更(プラグイン翻訳プロセスの改善など)
- Twenty Twelve テーマの追加
- メディア処理の改善
- 更新処理のさらなる簡易化と高速化
- テーマ検索の UX 改善
- パフォーマンス・スピードの向上
まだ早い段階なので実際には開発が進み次第変わっていく点もあるとは思いますが、全体で見ると大きな機能を追加するのではなく地道に改善を続けることでさらに使いやすいツールにしていく、という方向性が感じられます。
その他のトピックは、モバイル、SEO、イントラネット、サイトのメンテナンス、バージョンコントロール、レスポンシブ・デザイン、ドキュメンテーションの書き方、WordPress と Facebook について、カスタム投稿タイプ、パフォーマンスと最適化、プラグイン開発 Q&A、広告代理店のための WordPress…と、色々。これだけ幅広い内容でも、すべて WordPress が関連しているコンテンツだったようで面白いですね。
スライドについて
海外の WordCamp のスライドは、Slideshare の WordCamp タグや Speaker Deck の「WordCamp」検索結果で見つけられます。同様に、自分が発表した時はこのタグを付けておくと海外の人に見つけてもらえるかもしれません。元記事に埋め込まれていた「Designing for Humans with BuddyPress」、「You Don’t Know Query(下記)」などどれも興味深かったです。スライド表示ページをカスタムで用意した「Customizing wp-admin for Clients」というスライドもありました。
その他、インタビュー動画や Zé の WordCamp 運営 Q&A など盛りだくさんの特集でした。海外 WordCamp の情報は、WordCamp Central や WordPress.tv でもチェックできます。すべては確認できないくらい膨大な情報量になりつつありますが、こうやってひとつのイベントにフォーカスしたレポートはどちらかというと読みやすいので Google Translate なども活用しつつ見てみると日本語には(まだ)ない情報がたくさん詰まっていて面白いですよ。
ちなみに私は、5月26日に韓国で開かれる WordCamp Seoul に行く予定です。日本との共通点や違い、両方について知ることができればと思っています。
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