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レンタルブログでも独自ドメインのすすめ

先日Doblogの閉鎖が報じられていましたし、ブログではありませんが、長年続いていたアメリカの個人向け無料ホームページサービス「GeoCities」も年内に終了ということです。もう少し前には Pownce、他にもAOLダイアリー、melma!blog、nowa などなど終了したサービスは多数あります。

これを見ると運営会社が NTTデータ、Yahoo! だから安心、ということはないのが分かるし、現在人気があってユーザーがたくさんいるサービスであっても、将来状況が変わればある日無くなってしまうことがあり得なくはないと言えます。

それから、運営側から「あなたのブログを閉鎖しますよ」と言われてしまうブロガーの話も見かけます。転送量の問題やコンテンツのせいなど色々理由はありますが、うちは大丈夫、と思っていても「炎上」のような事態は予期せずやってくるもののようです。

まるで脅かすようですみません。

だからといって、全ての人が WordPress.org(例が偏ってますが、まあお許しください。笑)のようなサーバーインストール型ツールを使うべき、とは私は思いません。たしかにインストール型なら自分の意思以外で閉鎖ということはないかもしれませんが、今レンタルサービスでブログを書いている人のほとんどは「そこまではやらない」というのが本音でしょうし、それを咎める筋合いもありません。現在の時点では、いくら自分でインストールするのが簡単だとはいっても、レンタルブログに比べるとまだハードルがあると思いますから。

それじゃあ、どうすればいいのか?

レンタルブログでもせめて、「独自ドメインでブログを運営する」というのが妥当な安全策なのではないかなと思います。

ドメインは安いものなら年に数百円で取得できるし、ドメインさえ持っていれば設定するのはタダというレンタルブログサービスも色々あります(独自ドメイン ブログ で検索してみてください)。

これは何も新しい話ではありませんが(07年に「Web屋のネタ帳」さんがもっと詳しく書かれています。ぜひ読んでみてください→たとえ個人の趣味のブログであっても独自ドメイン上でやるべき8つの理由)、もしものことがブログサービスに起こってしまっても、独自ドメインを持っていれば読者に連絡する手段を最低限キープすることができるし、サービスの引っ越しをしたあともトップページだけはリンク切れなく同じドメインのままにしておけます。

サービスを変えてしまうと各投稿記事やページの URL(パーマリンク)を同じままにできないという問題は大きいですし、データやブログ設定の移行についてもいわゆる一般的なブロガーの人が簡単にできることなのか?というと、まだまだ改善が必要というのが現状です。理想を言えばやっぱり自分でインストールして管理していくのが一番ですが、本当に「最低限」の安全策として、今後ブログを始める方や現在レンタルブログを使っている方にはぜひ独自ドメインでの運用をお勧めしたいと思います。

ちなみに WordPress.com はドメイン代金も合わせて年間$15という料金設定ですが、ドメイン取得とブログの設定がセットになっているため面倒さが少ないのは大きな利点だと思います。とにかくシンプルに、ブログを立ち上げて独自ドメインを使いたいという人には楽にその目的が達成できるはず。また、WordPress.org ブログに将来移行するときにはパーマリンクなどの URL が変わらないというのも重要です。
ただ、サブドメインで複数ブログを運営したい場合などはその「ドメイン取得+設定のセット化」が逆に自由を制限してしまうかも、というのはあるので、今後より柔軟な独自ドメインサービスの展開に期待したいところです。

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