Enron: The Smartest Guys in the Room

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Enron: The Smartest Guys in the Roomエンロン・スキャンダルの顛末を描いた映画を見ました。ホワイトカラー犯罪のドキュメンタリーというわけですが、分かっているようでいまいち分かってなったこの事件を2時間ちょっとで上手にまとめてくれていて、金融関係の知識に疎い私にとってもなかなか興味深かったです。

心理面を掘り下げたドラマ的ドキュメンタリー映画ではなくって、少し演出を加えながら事件を説明していくという内容でした。「エンロンという事件」は単なる巨大企業の倒産というだけではなく、エネルギー政策への影響力、政治家や金融機関との癒着など、まだ公表されていないことも含めてかなり入り組んだ背景を持っています。

この事件をまとめるとき、「強欲/金銭欲(greed)」がああいうことを引き起こした、と言われることが多くて、それはある程度正しいと思うんですが、この映画を見た後しばらくしてからふと考えたことがありました。

彼らは、強者・勝者になりたいと思う気持ちがあまりにも強すぎて、間違いを犯してしまったのかもしれない。ということ。
もちろんそのためにお金が必要だったのだろうけど、目的はお金それ自体ではなく、壮大なゲームに勝つこと…だったような。
そのためには弱者(たとえば、電力不足に悩まされたカリフォルニア市民、自社株に投資させられ、倒産後は全てをなくしたエンロンの従業員)が困ることはまったく気にならない。
一般的には「どうしてそんなひどいことができるんだろう?」、「どうして危険な手法を使ってまで不正を推し進めていったんだろう?」と思うようなことも、つまりは根本的な価値観の違いでしかないんでしょう。

それを非難しても何もならないけど(世の中の基準ではそれは正しくない価値観だといわれているけど、そういうものもある…というのは否定しません)、そこに至るまでの環境的背景などはすごく知りたいような気がします。

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