好きな本を読む。

江國香織「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」書影今日はなんとなくアタマも体も疲れてたので、夜ご飯のあとすぐにパソコンに向かわず本を読んだ。江國香織さんの「薔薇の木 枇杷の木 檸檬の木」。新しい本じゃないけど、まだ読んだことがなくて、夏に日本で買ってきたまま置いてあった。

彼女の本は、登場人物(たいてい主人公)がすごく「他人はどうでもいい」って思ってるようなところがいい。愛情とか、そのほかの強い感情も出てくるんだけど…。なぜか、私には、彼らが他人をものすごく突き放してるような感じに見える。それが読んでて気持ちいい。うそっぽくないと思う。それから、もちろん江國さんのディティールの書き方やら、文章の手触りみたいなのも好きだけど。

全部読みきってしまうのがもったいなくて早く読めない。まだ、100ページくらいかな。まあ、1回終わってあとから読み返すのもいいんだけど。

情報として読む本と、暇つぶしで読む本と、娯楽として読む本っていうのがあって、暇つぶしと娯楽はやっぱり別物だと思う。娯楽と言えばいいのか、たのしみと言えばいいのか…。そういう意味で、今日は「読書をたのしんだ」って気がして満足。