今日、Moreoverの配信で、Magnatuneというサイトを見つけた。
We’re a record label. But we’re not evil.
We call it “try before you buy.” It’s the shareware model applied to music.僕たちはレコードレーベル。でも、イーブル(ワル者)じゃない。
「買う前に試してみて」。これは、シェアウェアの形を音楽に当てはめてみたものだ。
実際、うまくいくかどうかは別にして、面白い試みだと思う。先週のFriday Fiveで、音楽ダウンロード/シェアリングについてまとまりのない文を書いたけど、その続きで書こうとしてたのはまさに「音楽もフリー(シェア)ウェアにしたっていいんじゃない?」ってことだったから、面白いなと思った。
思うに、データという視点ではソフトウェアと音楽作品の違いはあまりなくって、今はビジネスとして違う形態で行われてるというだけで。流通する事でヒットしてライブで生計を立てていけるアーティストがいてもいい。でももちろんそれは作った人が求めてそいういう形態にするから成り立つもので、今みたいに勝手にどんどんコピーされてしまうのは作る側が困ると思うけど。
Magnatuneの創設者が書いた、Why I created Magnatuneを読んで、もしこれが実情なら音楽業界も早く手を打たないと自分の首を絞めることになるだろう…と思った。いわく、「CDを作るのはコストがかかってリスクが高い」「Napstarなどが証明したように、人々は音楽が好きだ、故に、人々は“オープン・ミュージック”を強く求めている(当然といえば当然…?)」
(試しにちょっと音楽を聴いてみたけど、回線があまり安定してなかったのが残念…。)
他のメディアと比較すると、今の私たちって音楽に関して結構不自由な位置にいると思う。CDを買う以外には、友達から借りたりラジオ(ネット・サテライト含む)で聴いたりすることくらいの選択権しかなくて、その両方に「自分の好きな曲が借りられる(流れる)とは限らない」っていう制限付き。Amazon.comとかの試聴機能はずいぶん便利だけど、やっぱり本屋でぱらぱら立ち読みするよりは面倒…。
そういう、ベースにある「好きなものが手軽に手に入らない」もどかしさが人々を音楽のダウンロード/ファイル交換に走らせてるんだと思う。
で、そろそろPressPlayでも使ってみるかなぁと思いきや、そっちも(Napsterブランドを持っている)Roxioが買収してて、クリスマス前にはなくなるって話。(これって、もう一般常識なんでしょうか?)
ちょうど今日米国Wiredに、Napster 2.0の広告キャンペーンの記事が載ってた。結局また、違う形での大企業が提供するサービスが増えるだけなのかな。うーん、そっちにはアーティスト達が搾取されたりしない、「しあわせなしくみ」はあるんだろうか?そして、音楽が好きな私たちは、それを思う存分楽しめるようになるのかな?
私もまだまだ理解せずに書いてるところもあると思うので、間違い・反論指摘してくださると幸いです~