デトロイトの廃墟。

廃墟&古い建物見るのって、おもしろい。前にも「デトロイトにある廃墟の写真特集」サイトを紹介したけど、さらに面白いサイトを発見。Forgotten Detroit(英語サイト)には、廃墟の内部の写真まである。

歴史についての説明や、サイト製作者の一言、過去の写真なんかもあって、情報量多い。注意書きのところに「建物にはたいてい構造上の損傷、カビ、アスベストがあり、酔っ払いの浮浪者もいる。(行けば)怪我するだけじゃなくて死ぬかもしれない。私は、人々が安全な自宅から廃墟を訪れることができるようにとこのサイトに写真を掲載している」ってあるけど、確かに…。普通あんまり中まで見に行けないから、このサイトを見て初めて実情がわかるともいえる。

自分でも驚きだけど、デトロイトのことが最近好きになってきたかもしれない。だってこんなところってなかなかないよー、ダウンタウンに廃墟がにゴロゴロあるなんて。来たときは見るだけで気が滅入ってたけど、最近ではけっこう的確に今のアメリカを象徴してるかも、と思えたりもする。ほったらかしのぼろぼろの家や建物があるかと思えば、郊外にはのっぺりとしてピカピカの町が広がってて、所得や生活の(ものすごい)格差があって…。欠点のような気もするけど、実は、この国の本質を垣間見ることができるきっかけになるかもしれない。この町は、「終わってる」っていうより「一度終わったからこそ次がある」と思いたい。もう成熟した(というか枯れた)町ならではの、物質的だけじゃない価値を生み出していける可能性があると思う。

イタリアの聖堂を修復したい、って志す人はたくさんいるけど、デトロイトの古い建物にも誰か手を入れてくれないかな?


Comments

“デトロイトの廃墟。” への4件のフィードバック

  1. こんばんは。「廃墟」にはなぜか惹かれます。私の住んでいるところはのっぺりとした整然とした新興住宅地で、これはこれで住みやすいのだけどやっぱり時間の流れは感じられないですよね。それが不満。形あるものはいつか無くなるという移り変わりが感じられるということ、魅力に繋がると思います。

    日本はでも都市部で廃墟ってなかなか見ないな~。廃墟になる前に潰しちゃうからなんだろうけど。

  2. 確かに私も、廃墟の過去の話(背景)を知り始めてから魅力を感じ始めた気がします。
    目の前にあるその建物だけじゃなく、時間の移り変わりとそれに関わった人たちのことを考えるからでしょうね~

    確かに、日本の都心での廃墟って贅沢な土地の使い方…

  3. LAのダウンタウンでも、歴史がありそうな建物が放置されて廃墟化しています。直したらまだまだ住めそうなのにもったいないなあと思う。今時の家よりも作りがしっかりしているし、素敵なものが多いのに。
    素敵なサイトの紹介有難うございます。後でゆっくりと拝見あさせてもらいます。

  4. >Mochiさん
    デトロイト以外にこんな町はなかなかないだろう?と書きつつ、実は頭の片隅でLAのことを考えてもいました。
    郊外が発達して古くからのダウンタウンががらんとしてるところとか、結構似てますよね。
    車社会化した町の運命なんでしょうか…